4-8-2.岩見沢・三笠


三笠周辺

三笠は北炭幌内炭鉱をはじめとする炭鉱があった炭鉱町です。炭鉱の巨大な立坑櫓が北炭幌内と奔別の2ヶ所に残り、特に前者は壮大な施設で道内の立坑櫓の中で一番人気を誇ります。それ以外にもたくさんの炭鉱遺産があり、そんな施設をめぐる旅もいいかもしれません。

宿泊施設はこの一帯は非常に少なく、札幌に宿泊するか周辺の公営温泉、三笠市街の民宿などが候補になると思われます。

■山崎ワイナリー

家族経営のワイナリーで年間の生産本数は少なく希少価値がある。

(営業時間:10時-17時、土日)

■道の駅みかさ

北海道初の道の駅。国道275号線沿いにある中国料理店、しいたけ飯店の支店があります。

■達布山

石狩平野を見渡すことができる展望台です。 展望自体は見渡すことが出来ていいのですが何か足りないものがあるような感じもします。 そうですアクセントになるようなものが何もないのです。 山に登る道は2ヶ所あり、また舗装道路も展望台のすぐ下まで続いています。

■萱野駅

幌内線萱野駅が修繕復元され、小公園となっています。

(交通:岩見沢-[バス29分]-三笠-[バス21分]-幾春別町)



三笠鉄道村・幌内周辺

三笠から幌内・三笠鉄道記念館方面へ向かうには三笠バスターミナルにて下車し、市民会館前から幌内1丁目行きの三笠市営バス(マイクロバス)に乗車することになります。

■三笠鉄道村(三笠鉄道記念館)

幌内線の幌内駅の跡にある鉄道資料館で様々な車両が静態展示されていますがどの車両も外観がかなり色褪せていて決して保存状態が良いとはいえません。動態保存のSL・S-304号は土日祝日、夏休み期間運行。屋内施設は有料だがなかなか充実しています。

(三笠鉄道記念館:520円、9時-17時月休、4月16日-10月15日 )

■三笠鉄道村(クロフォード公園)

幌内線の三笠駅跡地で芝生の公園が広がり気持が良い。旧幌内太駅が復元され、キハ80系の6連が鎮座しています。

■幌内炭鉱景観公園

北炭幌内炭鉱の跡地がみかさ炭鉱の記憶再生塾幌内歩こう会の手により残っていたコンクリート構造物を生かした景観公園として整備されてきています。最も奥にある北炭幌内炭鉱変電所は煉瓦造の非常に美しい建物。一部危険な箇所もあるので注意して歩くようにしましょう。布引立坑方面は案内する人がいないと少々訪問は困難です。

■ミカサ・モダンアートミュージアム

旧幌内中学校の校舎がモダンアートのギャラリーとして開放されています。石炭のオブジェ、写真、絵画などを展示。三笠市内の学校の資料を集めたコーナーもあり興味深い。

(営業時間:無料、9時-17時月休、4月16日-10月15日 )

■伊佐屋ギャラリー

今は更地となった北炭幌内炭鉱倶楽部の裏手にある建物で幌内炭鉱の旧鉱業所長の住宅です。版画、陶芸などの作品を鑑賞できます。

(営業時間:無料、10時-18時、土日のみ )

■北炭幌内立坑

北炭幌内炭鉱の施設があった一帯は工業団地として整備されていて、その中央には北炭幌内炭鉱の立坑櫓がそびえ立ちます。現役当時と比べるとかなり色がくすんできました。

■三笠北海盆おどり

北海盆唄の発祥の地として三笠市の中央公園では8月に三笠北海盆おどりが開催されます。炭鉱が賑わった当時の幾春別の盆おどりで使用された三層やぐらが再現されています。

■空知集治監レンガ煙突

空知集治監(昔の刑務所)の遺構の官舎のレンガ煙突が残ります。

(交通:市民会館前-[市営バス8分]-鉄道記念館)



幾春別・桂沢湖周辺

■奔別炭鉱立坑櫓

昭和35年に完成した立坑櫓は昭和46年まで使用されたもの。当時東洋一と言われたこの施設は今でも炭鉱遺産の象徴的建物で人の心を惹きつけます。敷地内は民間会社が借り受け使用しているため立入禁止で東脇の林道から見ることができます。幾春別市街にすっかり溶け込んでいる立坑櫓も老朽化が激しく、今後の動向が気がかりです。平成18年11月に一日だけ内部が一般公開されました。

■更科食堂

幾春別市街にある遠くからわざわざ食べに来る人も多い更科そばの人気店。白いあっさりした更科蕎麦はするりと食べてしまいます。丼ものもおいしくセットで注文するのもいいでしょう。午後遅い時間には売り切れになることもあるので注意が必要です。内装は最近改装されました。

(営業時間:11時-17時頃?、火休 )

■古母里

同じく幾春別市街にある飲食店。靴を脱いで入る和室は落ち着いた佇まいでのんびりムードが漂います。小皿に7品のおかずが付いた日替定食は極上ということではありませんが楽しんで食べることができお薦めなのです。

■Pa’Mi Casa(ドミニカ料理)

幾春別で何気に話題を独占していたドミニカ料理の店は閉店してしまいました。


■弥生炭鉱住宅

三角屋根がかわいらしい旧炭鉱住宅は今も現役です。国道脇が有名ですが弥生市街を上ったところにも数棟あります。

■花月園

昔ながらの民営温泉、単純硫黄泉。

(日帰り入浴:380円、14時-21時)

■邦梅園

炭鉱住宅跡地を利用してできた梅園で5月中旬が見頃。10haの広さの梅園は観賞用というよりは生産用で景観的には決して美しいというわけではありませんが、シーズンには露店も出て程々賑わいます。


■三笠市立博物館

こぶりな博物館。アンモナイトの化石、炭鉱の歴史などが展示され、三笠出身の偉人のコーナーもあります。旧幾春別保育所を利用した森林資料展示室もありこちらも同料金内で入館できます。

(入場料:370円、9時-17時、月休)

■北炭幾春別錦坑立坑櫓

三笠市立博物館の野外展示室として炭鉱跡、森林鉄道廃線跡などをめぐることができます。ここは博物館とは違い無料ですが博物館の真髄は実はこちらです。北炭幾春別錦坑立坑櫓は道内最古の現存する立坑櫓でレトロな滑車がとても魅力的。捲場、変電所などの施設も建物が残ります。平成19年5月訪問時は笹薮に阻まれかなり苦労しましたが普段は下草刈は行っているのでしょうか?坑口は錦坑の名前がしっかり記載されたものが残り、硫黄臭のする水が密閉された坑口から流れ出ています。さらに進むと明治時代の採掘方法のたぬき掘跡もあるのです。

■西桂沢温泉

地域健康増進センター。内湯のみで小さな浴槽がひとつあるのみです。硫黄泉。

(日帰り入浴:400円、9時半-21時半)

■みかさ遊園

ゴーカードなどの子供向け遊具がある小さな遊園地。

■湯の元温泉

昔ながらの温泉ながらも浴室は改装されサウナ、露天風呂もあります。合鴨料理が名物。周辺の道路は整備され明るい雰囲気になりました。

(日帰り入浴:500円、10時半-21時)

■桂沢観光ホテル

桂沢湖畔の高台にあるホテル。硫黄泉。館内のレストラン、グリル桂はポークソテーに定評があります。

(日帰り入浴:500円、10時-21時)



美唄

■ピパの湯ゆーりん館

平成15年にオープンした公共温泉で洞窟風呂が有名です。

(日帰り入浴:600円、10時-22時)

■東明公園

東明公園は園内に桜が季節に咲き乱れる名所です。展望台は園内にスペースカリヨンと名付けられたものと公園東の山にふるさとの見える丘展望台の二つがあります。後者は空知平野を見渡す眺望がなかなかいい。

■旧東明駅とサイクリングロード

三菱美唄鉄道の駅が保存され、駅にはSLも展示されています。そして旧東明駅の脇に小さなサイクリングターミナルがあります。 三菱美唄鉄道の廃線跡の東明〜我路間がサイクリングロードとなっていてちょっとサイクリングを楽しむには最適です。 サイクリングロードは基本的には自転車専用ですがまれに車が侵入してくることもあるので注意しましょう。 シーズンのみの営業。サイクリングロード沿いには三井美唄炭鉱第2坑の原炭ポケットなどもあります。

■アルテピアッツァ美唄

美唄市立栄小学校の木造校舎が一部保存されていてアルテピアッツァ美唄と名付けられたアートスペースして活用されています。芝生の中に点在する安田侃の彫刻作品と漆黒の木造校舎は本当に美しくお薦めです。木造の校舎は栄幼稚園としても使われていて子供の声がするのもいいものです。屋内展示スペースもあり。

(屋内施設:無料、9時-17時、火及び祝日の翌日休)

■我路ファミリー公園

昔の三菱美唄炭鉱住宅が立ち並んだ地区は小さな公園になっていて炭鉱之碑と三菱美唄記念館があります。スキー場レストハウスの奥には円形校舎の沼東小学校が残っています。

(三菱美唄記念館:無料、9時-17時、5月-10月)

■炭鉱メモリアルパーク

昭和47年に閉山になった三菱美唄炭鉱の跡地は立坑櫓、原炭ポケット、開閉所などが残されメモリアルパークになっています。 そのどれもが昔の雰囲気をしっかり伝えています。 メモリアルパークは高台にあり周りを見渡すことができるのですが、かつてはその周囲すべてが炭鉱住宅で囲まれていました。

(交通:美唄-[バス9分]-東明中央-[バス13分]-国設スキー場)



北海道旅情報巻頭  4-8.夕張・雨竜・空知
4-8-2.岩見沢・三笠