広尾航空機不時着場



広尾航空機不時着場は豊似川河口の北側に昭和9年に日本海軍により整備されました。海岸線に沿った北東から南西に向けての1,000mと豊似川に沿った北西から南東に向けての1,000mの2本の滑走路がありました。



写真は昭和19年に陸軍により撮影された航空写真。敷地の境界は明確に認めることができます。現在残る痕跡は四角で記した場所にある燃料庫のみで、昭和30年代に濃霧を防ぐための地山造林事業によって整備された町有林が境界に沿って植林されて、かつての様子を僅かに今に伝えています。現在の土地利用は農家1戸、牧草地、町有林。



窓が少ないRCの構造物が燃料庫でした。下部に小さな開口があり、中のタンクからの配管が整備されていたと推測できます。



タンクが設置されていたのか中央に小さな機械基礎が残っていました。



北海道旅情報巻頭  9.アラカルトレポート
広尾航空機不時着場