旭川周辺のカタクリ群生地


■雪解けとカタクリ

カタクリは雪解け後の旭川の里山をピンクで覆いつくす可憐な花です。

雪解けをした里山は一瞬、秋の風景に立ち戻ります。 そしてすぐに下草が繁茂する夏の風景となっていくのです。 その隙をつきカタクリは花を咲かせます。 強い植物に囲まれとても夏には花を開くことはできないのでしょう。 5月にほんの一週間程の間だけ姿を見せるカタクリを是非一度見に行きましょう。 本州でもカタクリの群棲地はありますが広大な群棲地はここだけです。

■カタクリの花

カタクリは決して花は空を向いて咲くことはありません。 控えめに地面を向き、ひっそり咲いています。 カタクリは名前の通り片栗粉の原料になりますが、今ではカタクリから片栗粉は作られてはいません。 雪解けの里山にはカタクリの他にもエゾエンゴサクの紫の花々も咲き乱れます。

■男山公園(突哨山カタクリ群棲地)

最も広大な面積を誇るカタクリ群棲地です。 国道40号線の比布トンネルの真上に位置する群棲地はササも刈り取られ、 カタクリを十分楽しむことができます。

男山公園の名の通り、男山酒造の小さな園地も隣接してあります。 旭川、石狩川の展望もお薦めです。 GWが見頃。

(交通:旭川-[バス30分]-男山公園入口-[バス]-比布)

■旭山公園

旭山動物園に隣接する旭山公園も林間にカタクリが咲き乱れます。 男山公園の賑わいに比べるとかなり人は少なくのんびり楽しめます。 動物園とセットでもいいかもしれませんね。 GWが見頃。

(交通:旭川-[バス25分]-旭山動物園)

■嵐山・北邦野草園

嵐山の麓にある北邦野草園はGW〜10月まで開園しています。 カタクリが嵐山の斜面に群棲地があります。 北邦野草園から嵐山へと至る散策路の周りには花が絶えることがありません。 嵐山の眺望とともに楽しみましょう。 GWが見頃。

(交通:旭川-[バス30分]-野草園入口)

■北比布

とある方の家の裏山にもカタクリが一面に咲いています。 整備されてはいないためササが少々目障りですがこれが本当に純粋な群棲地と言えるのかもしれません。 旅人宿夕休にて詳しい場所が教えてもらえます。 時期は5月中旬。

■維文峠

鷹栖町と和寒町の境にある小さな峠周辺にもカタクリが見られます。 鷹栖側は一部ダートの部分があり、そこを走っていく間に幾つもの群落があります。 また峠の東側の切土部分を登っていくと最近植林が行われた箇所があり、そのすべてがカタクリで覆われます。 人がほとんど来ない場所ですので注意して訪れるようにしてください。

写真ではカタクリはほとんど写っていませんがササ原の下には実はカタクリが一面に咲いています。


北海道旅情報巻頭  3-6.花と紅葉とガーデンの旅
旭川周辺のカタクリ群生地