青森港にて


私が最初に北海道に行きたいと思ったのは青森港で青函連絡船を眺めていた時でした。 中学1年の時地理部の合宿で津軽に行ったときのことです。 最終日の調査も無事終え、あとははつかりで青森を離れる直前にふと一人の先輩と港に立ち寄りました。 その当時の港は現在の様な遊歩道もなく倉庫が建ち並ぶ本当に港を感じる事ができる場所でした。 無論、アスパムもその時にはまだありません。 青森駅前にりんごの露天が立ち並び、そこで王林を幾つか買った記憶がまだ残っています。

港でぼーとしていると遠くから一隻の船が近づいてきました。 青函連絡船桧山丸です。 夏でしたので客扱いをしていてデッキには多くの人影がありました。 そんな風景を眺めながらいつか北海道に行きたいなあと思ったのです。 そしてその後はじめて北海道に渡ることになったのです。

昔は周遊券全盛の時代でした。 ですからいつも北海道へは青森、函館を経由し向かいました。 しかし今は何にしても時間がありません。 青森、函館を経由せず直接、道東、道北に行ってしまいます。 青森に行きたいとは思うこともありますがいかんせん目的地にするにはちょっとと考えてしまいます。

でもたまには青函フェリーでのんびり津軽海峡を渡りたいなあと思う今日このごろです。 北海道への行く時、飛行機で空港に降り立つより船に乗って函館に降り立つ方が旅として何か楽しいのです。


北海道旅情報巻頭  8.アラカルトレポート
青森港にて