青葉町商店街残照



青葉町の中にある商店街は国道からも離れているため青葉町、菊水町の炭鉱住宅街のためだけの独立した商店街でした。炭鉱住宅街が消えた後には営業する店舗もなくなってしまいましたが建物だけはその姿をとどめ風雨に晒されながらも残り続けています。しかしながらこの地にはわずかながらもその中で生活する人がいて近くのゲートボール場には車でやってくる人もいるのです。



川に沿って炭鉱住宅が並んでいた場所からの商店街、近景、遠景。商店街からダムに向かう道はダム工事のため途中で立ち入り禁止になっていました。遠くから見ると商店街は一見昔のままのような気さえしてきます。



当初は人だけがいないゴーストタウン状態だったのですが今では建物の多くが朽ちてきて無残な姿になってきています。



人のいなくなった建物は保全をすることもなく崩れていきます。現在(平成15年8月)では幾つかの建物は完全に倒壊し廃材が折り重なっています。また壁だけが残る建物、壁だけが崩れた建物などもあり外見が昔と変わらないのは半数程度に限られています。



これからもこの商店街は人の意思が加わることがなければ少しづつ建物は数を減らし続けていくのでしょう。国道からも離れたこの地はめったなことで強制的な力が入るとは思われませんがあるとすればシューパロに新しいダムが完成する頃かもしれません。もしかするとダムの下の無人の下流公園に姿を変えてしまうことさえあるかもしれません。



北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する
青葉町商店街残照