はじめての障害(ジャンプ)レース
'04 障害(ジャンプ)レースをふりかえる |
★ここが変わった! 障害(ジャンプ)レース
'04
特別競走&一部を除く重賞競走のレース番号統一化
「中山大障害」競走、年2回実施
【番外】「グランドマーチスメモリアル」競走の実施
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★ '04JRA賞障害(ジャンプ)部門受賞者
'04年最優秀障害馬 ブランディス号 |
![]() さて、'04年の最優秀障害馬は、年始めの「中山大障害」競走と春の「中山グランドジャンプ」競走を勝ったブランディス号、暮れの「中山大障害」競走を勝ったメルシータカオー号、そして「京都ハイジャンプ」競走など計3つの「J・G2」「J・G3」ランクの大レースを制し、年間通しての「露出度」に関しては前述2頭よりもずっと上だったロードプリヴェイル号、これら3頭がが最優秀障害馬の候補となっていました。 そんな中で行われた記者投票の結果、J・G1レースを2回制した功績の大きさから、ブランディス号が最優秀障害馬に輝きました。この馬は、「中山グランドジャンプ」競走を勝った時点で、まさに千載一遇であろう「J・G1レース年間3勝」の偉業達成の期待がふくらみましたが、暮れの「中山大障害」競走を前にして脚に故障が生じ出走を断念、そのまま引退となったのは誠に残念です。 父はサクラバクシンオー号、母はメゾンブランシュ号。1997(平成9)年3月20日生まれ。性別「せん」(去勢されたオス馬)。(写真は'04年4月に行われた「中山グランドジャンプ」競走時のもの) |
'04年優秀障害騎手 熊沢 重文騎手
'04年優秀障害騎手の栄誉は、障害レースで年間11勝を挙げた勝沢 重文(くまざわ・しげふみ)騎手が手にしました。熊沢騎手は、このタイトルに関しては'02年以来、2年ぶりの返り咲きです。さて、熊沢騎手はかねがね、「『中山大障害』競走に勝つことが夢」と口にしていましたが、彼が障害レースで乗る馬はどういうわけかスピードタイプの馬(=スタミナの問われる「中山大障害」競走には不向きな馬が多い)が多く、「中山大障害」競走の「勝利」どころか「参戦」すらなかなかかないませんでした。そして'04年12月、ロードプリヴェイル号にまたがっての「中山大障害」競走出走がかないました。しかし、結果は5着と敗退。こちらの夢は、'05年へと続きます。1968(昭和43)年1月25日生まれ。 |
★'04年障害(ジャンプ)レース記録番外編?
'04年障害レース落馬王 浜野谷 憲尚 騎手 かなりの高速で馬を操りながら生け垣などを飛び越える障害レースでは、騎手の落馬はつきもので、「落馬は障害の華」とも言われています。それでは'03年の障害レースにおいて、どの騎手が一番多く落馬したんでしょう? 結果から申し上げますと、浜野谷憲尚(はまのや・のりひさ)騎手が落馬5回でトップ。浜野谷騎手は、なんと'02年以来3年連続の「落馬王」です。 さて、「落馬王」といいますと一見不名誉な記録のようですが、決してそうではありません。落馬王とは、すなわち普段は活躍している証。数多くの障害レースに出ることができなければ「落馬王」にはなれませんし、だいいち障害レースに出るたびいつも落馬しているようでは、いずれ障害レースにお呼びがかからなくなります。また、落馬の際に全治○カ月とかいうケガをして長期戦線離脱をしているようではその年の「落馬王」にはなれないわけで、「落馬王」はすなわち危機回避能力に優れていることの表れでもあります。 なお、参考までに、'04年優秀障害騎手に輝いた熊沢騎手の障害レース年間落馬回数は、0回。'03年の熊沢騎手は、実は落馬王(注:上記・浜野谷騎手とタイ記録の落馬回数)であったのですが、その汚名を挽回。立派!のひとことです。 浜野谷憲尚騎手
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