三条競馬場のスタンドは、コンパクトな１棟造り。コースに対して「ななめ向き」に建っているのが他の競馬場にはみられない特徴で、スタンドから観戦する場合、ゴールから遠い４コーナー寄りのほうが臨場感あるレースを楽しめました。また、スタンド自体が全くゴール正面にかからないことも大きな特徴で、そのために、多くの競馬場ではスタンドに組み込まれている決勝審判席（馬の着順などを判定する審判員がいるところ）が、スタンドとは別棟になっていました。

　さて、スタンド席のうち入場料（100円）のみで入れる一般席は、すべて吹きさらしのベンチ席となっていました。また、上層階に位置する特別観覧席は、前面ガラス張り冷暖房完備テーブル付き５人がけのこぎれいなイス席。特に真夏開催時は重宝しそうで、247席ありました。特別観覧席は、入場料にプラスして1000円の追加料金が必要でした。なお、競馬場廃止後も、スタンド部分は「場外馬券売り場」の施設として活かされています。