電気の森 The Forest Of Electric + Electronic Technorogy by Otoshibumi Craft Lab [Official] [2000]

 

電気用図記号 ZukgA-003

 JIS電気用図記号の歴史

Ver.1.1  2000/09/01版

to Denko


 JIS電気用図記号が、IEC規格に整合されました。JIS電気用図記号は、どのように変わってきたのでしょうか?。以下に、いろいろな文献から引用し、まとめた歴史的な背景を示します。


1949年 6月15日 JES電気0301(一般電気用シンボル)が制定される。
1951年 9月18日 JIS C 0302(電気通信用シンボル)が制定される。
1952年4月 上記2つの規格の統一。
JIS C 0301(電気用図記号)が制定される。
1971年11月 JIS C 0301の第1回目の改正
1980年4月23日 GATT Standard Code(貿易の技術的な障害に関する協定)に調印する。
 国際貿易の拡大により、世界的に貿易の自由化が叫ばれていた。我が国も国際的な市場開放拡大に取り組む。
 JIS、JEC、JEMのIEC規格の整合化を開始。
1982年 2月  JIS C 0301の第2回目の改正(JIS C 0301-1982)。JISの国際規格との整合化が行われる。
1982年  JIS C 0401(シーケンス制御用展開接続図)が改訂される。
 IEC 60117 (Recommended graphical symbol)が改正(以後、8年間)され、IEC 60617 (Graphical symbols for diagrams)が制定される。
1985年  IEC 60617-1 Part 1: General information, general index. Cross-reference tableが制定される。
 現在、IEC 60617-1:1985として利用中。第1版として発行されたもの。近々、第2版が発行される?
1990年10月 1日  JIS C 0301の第3回目の改正(JIS C 0301-1990)。IEC 60617の制定をうけての全面的な見直し。
 図記号系列1(IEC系列)、系列2(我が国独自のもの)を用意。完全整合性について猶予期間を考慮した。従来の慣習上削除すると不都合のあるものは残す処置がなされた。
1992年  IEC 60617、2値論理素子の修正
1993年  IEC 60617、アナログ素子の第2版が発行される。
 現在、IEC 60617-13:1993として利用中。
1994年  IEC 60617、2値論理素子の再修正
1995年 3月31日  政府が、”規制緩和推進計画”を閣議決定。
 JISの国際的整合化(ISO、IEC規格への整合の推進)が盛り込まれる。
1995年 4月14日  経済対策閣僚会議にて、”緊急円高・経済対策”を策定する。
 JISの国際的整合化実施の前倒が決定され、1997年までの3年間で整合化を図ることになる。
1996年 5月  IEC 60617の2値論理素子、アナログ素子を除く主要部分の全面的改正が行われる。
 電気・電子工業製品の設計・製造用のための、図面を含む情報の世界規模での交換への対応を意識している。現在、この全面改定された規格が利用されている。
1997年 1月 1日  IEC規格新番号体系が実施される。規格票に記載された規格番号に60000を加えた番号になる。番号だけの切り替えであり、内容は同一。
1997年  JIS C 0617-2、JIS C 0617-3、JIS C 0617-4が制定される。
 IEC規格との完全整合(第1段)
1997年12月  IEC 60617、2値論理素子の第3版が発行される。
 現在、IEC 60617-12:1997として利用中。
1999年  JIS C 0617-1、JIS C 0617-5〜JIS C 0617-13が制定される。   IEC規格との完全整合(第2段)

 


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