電気の森 The Forest Of Electric + Electronic Technorogy by Otoshibumi Craft Lab [Official] [2000]
電気を学ぶための算術 MathA-004
国際単位系(SI)とその構成
Ver.1.0 2000/07/15版
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現在、単位系といえば、国際単位系(SI)。電気を学ぶ上で重要な「単位」が多く扱われています。このコンテンツでは、国際単位系の仕組について説明します。 |
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国際単位系(SI)とは |
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単位は、世界各国でいろいろな種類が存在していた。国際交流が盛んである現在では、統一された単位を使用する必要がある。 |
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1960年、国際度量衝総会で定められた単位系が、「国際単位系(SI)」である。 |
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日本では、日本工業規格(JIS)で扱われています。 |
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SI単位の構成 |
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SI単位は、7つの「基本単位」と多数の「組立単位」によって構成されている。 |
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「補助単位(ラジアンとステラジアンのこと)というのを忘れていないか?」という方は博学な方です。しかし、国際単位系は改訂されました。私が参考にしているものは、「国際文書第7版(1998) 国際単位系(SI) 日本語版」です。 |
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基本単位は、表.MA004-1に示す7つの単位をいう。 |
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組立単位は、基本単位を用いて、乗法の数学記号「・」と除法の数学記号「/」を使ってあらわした単位をいう。 |
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組立単位の例を、表.MA004-2 に示します。 |
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SI単位の表記方法に以下のように規則があります。 1. 組立単位が二つ又はそれ以上の異なった単位の乗算で作られる場合は、中点(・)又は適当な間隙で単位の間を区切ることとする。 例 N・m N m 2. 組立単位が一つの単位を除して作られる場合は、斜線(/)、水平な線(ー)、又は負の指数を用いてもよい。 m 例 m/s ――― m・s−1 s 3. 略 |
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組立単位の中には、固有の名称を持つものがある。 |
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固有の名称を持つ組立単位は、21個が定められています。電気の世界でよく用いられるのは、以下のような組立単位です。 [V]、[Ω]、[S]、[C]、[F]、[J]、[W]、[Hz]、[T]、 [Wb]、[H]、[N]、[Pa]など |
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表.MA004-1 基本単位
No | 量 | 単位 | ||||
量の種類 | よみ | 量記号 | よみ | 単位の名称 | 単位記号 | |
1 | 質量(重さ) | しつりょう | M、m | キログラム | kg | |
2 | 長さ 距離 幅 |
ながさ きょり はば |
l、L l、L d、D |
メートル | m | |
3 | 時間 | じかん | T、t | 秒 | s | |
4 | 電流 | でんりゅう | I、i | アンペア | A | |
5 | 熱力学温度 | ねつりきがく おんど |
T、t | ケルビン | K | |
6 | 物質量 | ぶっしつりょう | ?? | モル | mol | |
7 | 光度 | こうど | I | カンデラ | cd |
表.MA004-2 組立単位の例
No | 量 | 単位 | ||||
量の種類 | よみ | 量記号 | よみ | 単位の名称 | 単位記号 | |
1 | 面積 | めんせき | S | 平方メートル | m2 | |
2 | 体積 | たいせき | V | 立方メートル | m3 | |
3 | 速度 | 速度 | V、v | メートル毎秒 | m/s |
Version情報
Ver.1.0 2000/05/17版
これからの時代は、SI単位系。「よし、今がまとめどき」、「しかし、できるだけ簡単に」...そんな気持ちで作ってみました。
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参考文献
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1. 国際文書第7版(1998) 国際単位系(SI) 日本語版 − グローバル化社会の共通ルール − : 工業技術院計量研究所 訳・監修 : 財団法人 日本規格協会
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