D「ZIPANGU FADO／日本ファド大全」に
下村よう子さんの歌う新曲「南蛮ワルツ（作詞・作曲／湯淺隆）」を
マリオネット・マンドリンオーケストラの協力を得て収録した。
「ZIPANGU FADO」の新星ヴォーカリストである。
以下に音源を静止画像ともにUPする。是非ご視聴頂きたい。
下村よう子さんは声に力のある逸材である。
しかも、押しだけではなく、しなやかなバネのある情感も持ち合わせる。
彼女には歌うことの本能が溢れている。
その響きを全身に震わせて世界と向き合い、
彼女だけの立ち位置で屹立する。
それは、歌手としてのまぎれもない知性と才能であろう。
録音は今年7月20日、
マリオネットの吉田剛士が率いる
マリオネット・マンドリンオーケストラ7thコンサートのライブ録音。
このコンサートは、日ポ友好470周年を記念し、
ポルトガル語圏の音楽ジャンル（ファド・ボサノバ・サンバ）を
ゲスト「南蛮兄妹。」に歌ってもらった。
この曲はその内の一曲。
さて、まずは古き幻想のポルトガルの風景を想像して欲しい。
次に、その時系軸をそのままにして、空間を長崎にずらしてみて欲しい。
そこはエキゾチックな南蛮世界だ。
その異国情緒あふれる花街で、
夜ごと繰り返されたであろう男と女のサダメを、
和風FADO＝南蛮風のワルツ、つまり「ZIPANGU FADO」にした。