種子島マンドリン大合奏ツアーレポート

文:吉田剛士
(種子島マンドリン大合奏ツアー実行委員長)

2013年8月25日、今年は1543年の鉄砲伝来から470年。南蛮文化ゆかりの地、種子島で鉄砲祭りが盛大に開催されました。

鉄砲まつりポスター

その公式ゲストとして、「ZIPANGUマンドリンオーケストラ」が野外イベントステージで約100名の大合奏を披露、会場に集まった多くの聴衆を魅了しました。
「南蛮渡来」など大航海時代をテーマにしたマリオネットのオリジナル曲などを演奏。同じくデュオ「マリオネット」のポルトガルギター演奏も披露され好評を博しました。また、演奏終了後は演奏者も全員で大花火大会を鑑賞。楽しい夏の日の思い出となりました。

西之表市観光課によると、今回の種子島鉄砲祭りの人出は全体としては約10000人。私たちの演奏した演芸大会会場には約3500人もの来場者があったとのことです。多くの方々に聴いていただき感謝です。県外からも多くの来賓が訪れ、駐日ポルトガル大使もご来聴されました。
市長の言を借りると、例年と比べて「力のある」祭りになり、大いに盛り上がりました。
私たちの一団もその盛り上がりに寄与することができ、嬉しく思います。

また、事前にマカオ観光局が西之表市の全10000戸にマカオ通信特別号を配布。私たちのマンドリン大合奏告知も大々的に行ってくれたおかげもあり、多くの方に興味を持っていただき、市役所にはマンドリン合奏に関して多くの問い合わせがあったそうです。

今回の種子島公演に際しては、西之表市経済観光課の皆様をはじめ、現地の皆様に暖かく受け入れていただけたおかげで大成功。天候にも恵まれ、参加者にとっては島内の観光、懇親会なども充実した素晴らしい2泊3日のツアーとなりました。


ツアーの様子は以下の通りです。
24日、鹿児島港に集合して、高速船で種子島入り。船からは楽器を持ったメンバーが続々と。

各自チェックイン後、体育館で全体練習。エアコンなしでみんな汗だく。マカオ観光局から100本の冷たいペットボトル入り飲料の差し入れに救われました。

続けて海辺でBBQしながらの懇親会。夕日も星もきれいでした。

トッピーで種子島に到着 トッピーから楽器を持ったメンバーが続々と

体育館で練習 交流会BBQ

25日は朝から3台のバスで島内観光。宇宙センターや千座の岩屋など島内の名所を回りました。
なかでも、門倉岬は他ならぬ鉄砲伝来の地。470年前のまさにこの日にポルトガル人が漂着した「南蛮渡来」の聖地を全員で訪れることができたことに感動いたしました。

門倉岬 宇宙センター

宇宙センターで記念撮影

まだ日の高いうちにリハーサル。ここでもみんな大汗をかきました。

炎天下のリハーサル

本番ステージの様子です。
日没直後からの野外演奏だったので次第にあたりは暗くなってきました。暗くなってからは、譜面台用のLEDライトが大いに役立ちました。

本番ステージ1 夕暮れが美しいです

本番ステージ2 譜面灯の灯りが幻想的です

演芸大会の締めくくりに盛大に行われた花火大会。人の姿が見えるほど近くの防波堤から打ち上げられる4000発の花火は圧巻でした。

花火1 花火2 花火3

私たちの大合奏ツアーの打ち上げに、なんと駐日ポルトガル大使がお見えになりました。「ぜひポルトガルで演奏してください」との一言に会場は大歓声。一気に盛り上がりました。

打ち上げ・まずは乾杯! 打ち上げ・オケのトップによる演奏 打ち上げではポルトガル大使のあいさつも

大使を囲んであちこちで記念撮影 種子島のお姫様も加わって

最終日26日は自由行動。各自オプショナルツアー、市内観光などを楽しんだあと、随時帰路につきました。

●「ZIPANGUマンドリンオーケストラ」について
「ZIPANGUマンドリンオーケストラ」は、マリオネットが主宰するマリオネット・マンドリンオーケストラのメンバーを中心に、全国から参加者を募った大合奏グループ。演奏者は全員アマチュアながら、キャリアの長い奏者も多く、これまでにも2011年12月にマカオ世界遺産マンドリン大合奏ツアーを敢行、約180名の参加者が集まり、世界遺産マーコーミュウ前バラ広場で約150名での野外コンサートを成功させました。また、2012年3月、仙台にて震災復興イベント「3・11 竹下景子 詩の朗読と音楽の夕べ」に、地元東北および日本中からマンドリン仲間総勢113名が集結し、心を一つに演奏しました。