お詫び


(2009年 1月29日)

この度は、私の怪我のため、関係者・ファンの皆様にご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。

不覚にも、自らの不注意で、左手の骨にヒビが入り、全治1か月と診断されました。事実、現在も楽器が弾けない状態が続いており、苦慮の結果、1月末までに予定されていた出演を取りやめさせていただくこととなりました。

これまでコンサートは、一度もキャンセルしたことはありませんでした。それ故、私は、今回の怪我を非常に重く受け止めています。

思い返せば、今まで大きな不幸に見舞われることなく、元気にやってこられたことは、大変なラッキーと言わねばなりません。今回の怪我も、それ自体は、致命的ものではありません。しかし、このささいな怪我でさえ、しばらく演奏することができなくなり、仕事上の支障を引き起こしました。我が不徳を、恥じるばかりです。

もし、これがもっと重大な怪我であれば、2度とマンドリンを弾くことができなくなる可能性もあったわけです。最悪の事態を想像すると、本当に恐ろしくなります。

健康で楽器が演奏できること、それを多くの人たちに聴いていただけること、マリオネットというグループがこれまで続いてきたこと…。それらの、もはや日常となっていることが、決して当たり前のことではなく、まさに、小さな奇跡の積み重ねによる、大きな奇跡に他ならないということを、今回の怪我が、改めて教えてくれたように思います。

この怪我は、象徴的に捉えるならば、我が高慢心への天罰です。
今回の一件を重々反省し、今の自分がここにあることの意味を真摯に考え、全てに感謝する心を忘れず、自他共に生かされている奇跡に深く頭を垂れ、以後、不注意や気の緩みのないよう、つまりは、一瞬一瞬をおろそかにすることのないよう、肝に銘じて、前進して行きたいと思います。

今は、一日も早く回復するよう努めます。そして、今後さらに良い仕事ができるよう、頑張ります。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

吉田 剛士