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作業のコツ(その１)

今回のように比較的細いパイプの側面に穴をあけるのはパイプが転がってしまって難しいと思います。普通なら万力でパイプをくわえて固定したりするのでしょうが、あいにくウチに万力はありませんでした。おまけに万力でくわえるとなるとパイプ表面にキズがつかないようにゴムでくるんだり、締め付けすぎてパイプが潰れないように加減しなければなりません。
これでは面倒なので、私は次のような方法を使いました。

1)パイプをティッシュの上に置き、切削面が湾曲している細ヤスリで穴をあける部分の表面を軽く削って肉薄にする。右が断面図です。

パイプ外側は左図のような感じになります。この図の＋印が次にあける穴のセンターのつもりです。

2)あける穴のセンター(注：穴の前端ではない)をキリなどで軽く突いてまず小さな穴をあける。1)で肉薄にしてあるので穴は簡単にあく。またヤスリ跡でザラついているためキリの先が滑ることもない(右下図)。

3)あいた穴に細丸ヤスリを入れ、軽く左右にもむように回して穴を広げる。
ここでも穴を少し広げてはストッパーをはめ繰り返し様子をみるとよい。決して焦って強くヤスらないこと！私の場合は直径約1mmかちょっと小さいくらいでした。

4)穴が開いたら穴の裏側にバリ(めくれ)がでているはずだから、パイプの端から内側へ細丸ヤスリを入れてバリを削り取る。ここでも「削れたな」と思ったら試しに芯を入れてみてうまく通るかどうかみてみること。

5)パイプ内外に付いた金属粉をティッシュなどでキレイに拭く。

この方法だとパイプ表面にヤスリがけのキズあとが残りますが、どうせ組み立てれば隠れてしまう部分ですから構うこたありません。堂々とヤスりましょう。