終わってみれば猪口圧勝。
史上2位の快記録達成。

 地方重賞での荒稼ぎあり、皐月賞の大穴あり、前代未聞のローテーションありのシーズンでしたが、終わってみれば、タニノギムレットを擁する猪口が、1993年度の広瀬拓に次いで史上2位の記録で圧勝。激しい2位争いの25万BCUあたりが、昨年・一昨年の宮崎夫連覇のレベルですから、実り多い1年であったと言えます。一方でベストテンまで10万BCUオーバーは昨年に次いで2回め。平均してレベルが高く、その上で上位陣が怪物じみた活躍をしたことになり、加えてステイゴールドの海外での活躍や、チームダブル連発、オキュペーションの達成と、副賞総額30万BCUオーバー。これまでリスクは高いわりに、そこそこ返還BCUがあるので実質はそうでもないと言われていたBRAシステムにしてはかなり、不調な会員には厳しい1年だったことも事実。

 それでは、上位から順に各会員の総評です。

優勝:猪口 15−3−3

 連続3位の後は、圧倒的な優勝。悲願という表現はふさわしくないほど順風満帆なPOG生活です。マヤノメイビー、ダンツフレーム、タニノギムレットと3年連続でクラシック連対馬を出しているように、春になって急激に成績を伸ばす所有馬が多いのが特徴。過去1度しか達成されていない連覇に挑みます。

準優勝:天宝院透 27−25−37−32−21−25−19

 昨年初のベスト20入りを果たしたと思ったら、今年は大爆発。ベストテンどころか、皐月賞をノーリーズンが勝った時点ではこのまま優勝かというムードさえありました。ノーリーズン不発のダービーでも堅実マチカネアカツキがあわやのイン強襲。順位、獲得賞金以上に楽しめた1年ではなかったでしょうか。

3位:奥山 12−3−24−3−16−13

 使い出しの早さ、走数の多さ、馬代金の安さと勝利の方程式を確立した感のある奥山、自身3度目の3位。年末までに稼いだ貯金で、もしかするとこのまま行ってしまうかもとまで言われましたが、さすがに最後はクラシック組にとらえられたものの、この粘りは立派の一言。年間60走は堂々たるBRA新記録。全馬勝ち上がって15勝も凄い。

4位:福田 29−2−27−4−24−8

 タイガーカフェが皐月賞大万馬券の片棒を担ぎ、サクセスビューティも牝馬路線で活躍と実り多い1年。前年所有のトゥザヴィクトリーが悲願のG1勝ち、天宝院透と組んだ二度に渡るチームダブル達成など何かと話題の多い年でした。

5位:宮崎夫 1−6−11−10−14−3−18−1−12−36−12−1−1

 暮れの朝日杯終了時には、アドマイヤドン、ヤマニンセラフィムの強力布陣で奇跡の3連覇まで見えましたが、年が明けてからは完全にリズムが崩れ、遅れて台頭したサードニックスもレース中の不運があり5位にとどまりました。それでも前年チャンプとしては十分な成績で、期間内未獲得GTもあと3つです。

6位:BASSII 8−28−3−14−19−29

 前年、過去最低の成績となり捲土重来を期した今期は、堂々と巻き返して6位に。スターエルドラードの活躍はある程度予想の範囲内ですが、アグネスソニックが見事に堅実な能力を発揮し大きく貢献しました、マックスタムタムがもう少し頑張ればマトリクス達成でしたが。

7位:木村 29−28−25

 ずっと20位台で少々じりじりしてきましたが、10位台をすっとばして、一気にベストテン内へ躍進。テレグノシス一頭で98%以上の賞金を叩き出しました。スプリングではチームダブル、オキュペーションも達成。NHKマイルのファーストウィナーとまさにテレグノシスさまさま。

8位:石黒 23−7−34−9

 前年よりひとつ順位をあげて9位。こちらも90%近くをチアズシュタルクに依存してのもの。チアズシュタルクさまさま、というより山内さまさまといったほうが良いのか。今思えば、共同通信杯→毎日杯はおいしかったねぇ。

9位: ねっしー 26−15−28

 4頭勝ち上がって、初のベストテン。十分な活躍ですが、終わってみれば稼いだのはサダムブルースカイとオメガスターライト。このあたり、エントリー戦略の重要さがあらためて浮き彫りになったと言えましょう。

10位:及川 14−25−16−13−11

 一昨年13位、昨年11位で、今年は死力をつくしてベストテンに到達。まずはおめでとうございます。ホーマンウイナーが重賞路線でまじめに勤務。走数42走も十分なもの。後は重賞が欲しかった。

11位:井上 43−37

 デビュー以来惨憺たる成績だった井上がここまでジャンプアップ。もちろんブルーリッジリバーの大活躍のたまものではありますが、皆から「変な名前」と言われたピャオリャンもきっちり1勝。その下に130頭いることを考えると、笑えませんな。

12位:五十嵐兄 5−6−16−5−5−2−7−10−28−7−5

成績欄にきちんと並ぶ「1」の列。7頭中6頭勝ち上がりはたいしたもので、例年同様崩れることなく上位に顔は出すのですが、これだけの良血をそろえて2勝めをあげた馬がいないというのは問題。構造改革の必要ありかも。

13位:藤原弟 22−9−3−16−5−5−35−6−39

前年自己最低の39位。ブービーとなった藤原弟が26人抜きでここまで復活。ファイトブライアン、トリッキーアイズがそれぞれ2勝をあげ、効率よく稼ぎました。規約の誤解からアラタマオペラを無視して、マトリクス達成を宣言したのもご愛敬。

14位:金光 7−24−6−13−29−32−14−12

 だいたいこのへんの会員という評価がますます定着した金光。若草S、皐月賞で見せたサスガの末脚は見せ場十分でしたが、それに続く二の矢、三の矢が不足ぎみ。しかし、愛馬ステイゴールドが年末の香港で、引退レースを海外のクラシックディスタンスGT勝ち。ゼンノエルシドもマイルCS勝ちと活躍して、副賞を荒稼ぎ。あらためて、素質馬をエントリーする妙味を示しました。

15位:キッズ姫 12−17−21−11−1−3−8−21−34−30−24

 このところ20位以下に甘んじていたキッズ姫が、ようやく上昇気配。特に東京スポーツ杯で見せたアドマイヤマックスの末脚は2才馬離れして、幻のクラシック馬という評価も。無念のリタイヤが惜しまれます。

16位:宮崎妻 14−3−12−2−36−10−39−9−29−4

 昨年3頭持ちで7勝し4位に躍進した宮崎妻ですが、5頭持ちで勝負した今年は4勝しかできずにここまで後退。デビューしていなかった2頭がまるで目利き違いという結果に。それでも48走。相変わらず走る。

17位:西山弟 19−37−9−18

 前年よりひとつ順位をあげて20位内はキープ。3頭持ちで27走、4勝とPOG的にはまあ及第点ですが、もう一声という感があるのも否めないところでした。

18位:饗庭 22−11−12−20−23−6

 昨年、念願のベストテン入りした饗庭ですが、今年はやや後退。ダイワレイダースが順調に使い込めていれば、もう少し上を狙えていただけに悔いの残る1年でした。

19位:若松 20−34−22−18−35−20

 地味ながら順位をひとつあげた若松。セイコーアカデミーが共同通信杯、スプリングSで見せ場を作りましたが、突き抜けるところまではいかず。ただ、このクラスの馬の層が厚くなれば、ベストテンは以外と近いところにあったりします。

20位:飯田 2−21−14−17−14−5−38−14

昨年はメジロベイリーがGT勝ちで、メリハリのある1年でしたが、今年は静かに成績下降。メガバックスが2勝をあげたものの、重賞云々までは届かず。ジュピターズジャズの大差負けなど話題も暗め。

21位:広瀬 12−16−5−13−16−23−28−22−13−36−8−17

萩原と並ぶ長いキャリアに対して、ベストテンいりの少ない会員です。そのわりには最低順位が36位で以外と地獄は見てなかったりするのね。モーニングムスメシリーズでは、最高値のトーヨーサイレンスが能力どおりに活躍。

22位:平山 4−10

 デビュー以来連続ベストテンの俊才平山が、井上と入れ替わるように地盤沈下。とはいえ、イチロースワンがGTに出走。馬代金の安さと、WIT2枚の強運から決して不幸な年でもなかったかも。

23位:工藤 7−7−19−8−17−26−33−31−41−18−33

 長期にわたり下位に沈み続ける工藤。前年より10ランクあがってきましたが、まだまだ上は遠い。ヤマニンイデアルがオープンで活躍。話題のニシノキンタロウは未出走に終わりました。

24位:太田光 9−5−19−17−2−20−15

 昨年より10ランク近くおとして、工藤に逆転されました。自己最低記録。5頭持ち、全馬デビューで4勝ながら、印象には残らず。

25位:五十嵐弟 9−1−25−17−31

 デビュー2年めで優勝と、一時はPOGの神が舞い降りたとまで言われた五十嵐弟も、最近は貧乏神にたたられています。7頭持ちでわずか11走、4頭が未出走では勝負にならず。とはいえ、終盤でロードグランディスが連勝していなければもっと悲惨だっただけに、一応格好はつけたというところか。

26位:西原ヘリオス 32−20−26−22−5−22

 一昨年の5位が何かの間違いだったのでしょうか。17ランクダウンで定位置復帰。7頭中5頭が賞金ゼロ、95%の賞金をザプレイヤーに依存。惜しかったのは、今年度より新設の副賞パーフェクトオーダー。ウィンレガートが賞金稼がなきゃ30000BCUゲット寸前でした。

27位:浅井 7−11−6−4−4−31−34−31−42−16

 ニックネーム効果も1年で終了。再び下降線の27位。全馬デビューで17走とそこそこ出走しながらも、2連対どまり。アブレイズが秋に変わってくるかどうか。

28位:西山兄 5−9−22−1−14−30−18−6−28−13−39−2

 好不調の激しさは今年も健在。26ランクダウンで宿敵西原ヘリオスの後塵を拝しました。といっても2000BCU差ですが。3頭で25走と成績はともかく、所有馬はすべて無事是名馬。

29位:萩原 7−10−14−4−10−15−20−17−38−38−6−27−26

 「今年もまた地味に無難に1年終了。」これ、前年の原文ママです。24走もしてるし、ストロングレガリアは早い時期に勝ち上がってるんだから、もう少しなんとかなりそうなものではありましたが。

30位:中しま 10−13−1−18−23−33−23

 優勝以降見事に下位に常駐しています。そこそこの馬で、全馬デビューで32走なんだから、それほど方針は間違っているわけでもなさそうですが。マイネルイースターの7100BCUが稼ぎ頭と寂しい結果。

31位:藤原兄 23−22−31−27−6−40−41−38

 見事に上位返り咲きを果たした弟にあっさりとおいていかれました。前年より7ランクアップも泣かず飛ばず。ベネチアンテンズが北海道で2連勝時は、台風の目と言う声もあったのですが。

32位:Dフラッグ 27−24−9−30−2−21

 ハナ差で泣いた準優勝から順調に潜行を続けています。猪口と明暗をわけてますねぇ。クライスレリーアナあたりは、スピードは非凡な印象でしたが、突き抜けるところに到達せず。最低記録更新。

33位:大野 29−16−19−21−7

 昨年歓喜の初ベストテンから、落ちも落ちたり。26ランクダウンで過去最低の33位。1万BCUオーバーを4頭含む豪華7頭のラインナップでしたが、わずか1勝。それでもテロにあわずに無事帰国しただけ良かったですかね。

34位:岡崎 24−32−27

 こちらも初参加以来、ほとんど美酒どころか二級酒にしかありついていない状態。さらに順位を下げて過去最低の34位。代替馬エアリングがかろうじて1勝。

35位:ラムタラタム 34

 昨年初参加で34位。今年はまさかのランクダウン。残念ながらラムタラは結論が出たと言わざるをえないか。それにしても、ラムタラの中でも走らないのばっかり選んでいるというツッコミもありますな。

36位:高見 36−36

 そんなバカな。としか言いようがないんですが。デビュー以来3年連続で36位です。ちなみに、この確率は1480分の1です。凄いです。普通ありえません。

37位:深尾 2−18−16−11−26−4−17−11−32

 昨年過去最低を更新した深尾。2年連続で最低記録を更新して遂に最下位。今年はエントリーからして失敗ぎみでしたが、なんと前半戦では出走ゼロ。久々のオールゼロ達成かとまで思われました。ここまで落ちるといっそ潔い。いや、マジで。


 年末までは宮崎夫の3連覇もありえれば、おくやまの春シーズン勝たずに優勝という喜劇もありえるかという状況。しかし終わってみれば春重賞・GT6走して4勝、3着2回という型破りの活躍をしたタニノギムレットが、副賞もおまけにつけて全部かっさらっていったというシーズン。平山・井上の順位逆転。天宝院透、木村という長期低迷組のGT勝利と言った派手な話題もありました。対照的に下位4名は昨年の底からさらに地獄へという長期低迷組への仲間入りといった状況。競馬は難しいです。

 軍団戦は、例によって逃げまくるアットホーム隊を猪口・木村を擁するKINKI KIDSがまくりきりました。回収率370%はもちろん新記録。一方ラムタラタム・深尾がいながら3位の混成チーム<かもめ>は大健闘と言えるでしょう。最下位はシティボーイズ。優勝軍団には軍団員全員に1WIT、準優勝には全員に20BIT進呈。最下位軍団は全員10BIT没収です。


  さて、今年度のエントリー大会は昨年と同会場の会員奥山経営のスタジオグリュックにて行います。地図はHP参照。

http://www.gluckstudio.com

日時:7月6日(土)18:00〜

参加費:3000円(酒・軽食あり、寄贈歓迎)

19時から指名を始めますので、必ずそれまでに出席されるか、前日までにエントリー用紙をお届けください。

用紙郵送先:〒144-0055 東京都大田区仲六郷4−26−5 宮崎 浩幸

mail:hiro-bra@nifty.com

緊急連絡先:090-9158-6785(宮崎携帯)03-3790-2606(グリュック電話・当日用)

  なお、前回も発送しておりますが、念のため、規約(一部副賞改正)・価格算出基準・エントリー用紙も再度同封いたします。エントリー記入時には、どうしてもわからないものを除き、必ず父母名、性別をご記入ください。また、順番も考えて書いてください。(パーフェクトオーダー達成に関係します。)価格は不明な場合は記入しなくても結構です。アップ額の欄にはアップする金額だけを書いてください。お台価格との合計を記入しないこと。なお、当日会場に来られない方で、払い戻しのある方はエントリー用紙のコメント欄に振込口座を記入しておいてください。

 では、再見。