ずいぶん久し振りの会報となりました。バルビゾンの方々には御理解いただいておりますが、とにかく4月、5月と鼻血が出るほどの忙しさでありまして、皆様の愛馬の情報が遅れてしまったことを深くお詫び致します。
さて、知っている人は知っていることですが、休刊している間に、我が世の春は冬となり、休火山は噴火し、もう大変な騒ぎとなっているBRA周辺について、レポートいたしましょう。
とにかく凄かったのが、宮崎大先生氏の快進撃です。僅か2戦のキャリアで桜花賞に挑戦したホクトビーナスが、直線あと30mまでほとんど勝ったと思うほどの好走で2着に善戦。その勢いに乗って、あのジリ脚ウィナーズサークルまでが、今度は、直線あと50mまでほとんどボロボロだったにもかかわらず、鬼のような脚で追い込んでまたも2着。宮崎氏は2週間で血圧が50は上がったそうです。
対称的にまさに泥の中に散ったのは大西氏のサクラホクトオーです。3歳チャンピオンとして、というより10年に1頭の名馬かもしれないという期待を背に、弥生賞から今年のスタートを切った同馬ですが、最悪の馬場コンディションに息の根を止められ、勝馬から4秒もちぎられる大敗、皐月賞でも1番人気にはなったものの、燃え尽きた闘志は復活することなく、なんと骨折した馬に先着しただけのブービー。競馬は怖いということを、まざまざと教えてくれました。3月号で予告したホクトオーコロガシ作戦もあえなく挫折、複雑な心境です。と言いつつ、万歳三唱した人間を私は知っています。
さて、その他大勢の皆様(おっと失礼)、ゴールはもうすぐそこまで来ていますが、毎週皆様のために頑張っている、愛馬の応援ももうひとふんばり致しましょう。
大西氏の超高馬モガミショーウンは、なりふりかまわず新潟へ遠征、それでもなお勝ち切れず、自分の50分の1ぐらいの値段の馬と遊んでいます。
乙川氏は、期待のサクラユタカヒメ、名馬シンボリシーザーが休養してしまい、トウショウエスパーは4月で登録抹消と寂しい状況ですが、レイニーガールがようやく復活、未勝利で2着にくいこみ5千円の大穴を出しました。ただしBRA関係者は誰もこの馬券を取っていませんでした。残念ですこと。
川桐氏はほんとに、去年の7月以来むなしい日々を送ってきた人です。マツスイフトが7馬身もちぎったシャダイカグラが桜花賞を勝ち、オークスでも大本命になっていると言うのですから、余計に腹が立ちます。しかし、ついにマツスイフトが本日(5月20日)復帰することになりました。よーし、ここを叩いてオークスだ!んなバカな。
前年はあれほど好調だった佐々木氏も、今年に入って随分しおれてきました。クラシックへの掛け橋クラシックブリッジも復帰したものの、400万で牝馬にころころ負けています。そんなものです。
篠原氏、がんばれ。サクラソブリンは元気だ。ただ勝てないだけだ。5着3回と勝てないけれども、根性で賞金だけは稼いでいます。泣かせるではありませんか。
芝氏、あの6月に札幌で走ったきりのチャイナパッセージは、1月をもって現役引退、乗馬となりました。チャカポコチャカポコ。一方新潟でエイシンダンサーがデビュー。緒戦はボロボロでしたが、2戦目は8着とちょっと見せ場を作りました。ところで私は是非言っておきたい。エイシンダンサーの2戦目の単勝オッズ。これは凄かった。凄いと言うより恐ろしい。なーんと407.1倍。売上が3千円。100円買ってもオッズが動く。それで13頭立ての8着ならまあいいんでないかい。
高橋氏、おめでとうございます。あなたのナカミトップランは、4月29日の青葉賞で、遂に10戦を消化。2桁出走1番乗りとなりました。その間こまめに稼いで、現在賞金は44頭中9位。やはり無事是名馬ですね。ところで、あのワールドスローンがやっと21日にデビューいたします。遅れて来た大物とは言うものの、いくら何でも遅れすぎたみたいですな。ここを勝ってダービーだ!んなアホな。なおハッピービリオネアは3月をもって登録抹消となりました。
中西氏は、書くことがないのです。一応ウィナーズサークルがここまでこれたのは、モンテテイオーが調教パートナーを努めてくれたからであると、感謝の意を表しておきましょう。あ、怒った。またベルトップレディは1月をもって登録抹消となりました。シャダイカグラの調教パートナーでした。あ、ホントに怒った。
さて、萩原氏もう冷静になりましたか。リッチマンプアマンのタイトルを飾ったこともあるサニーマーケットですが、その名の通り日向を歩き続けた結果、賞金にありつけませんでした。しかもいつもは冷静なオーナーが、青葉賞で、「これが最後じゃ。」というわけで、単勝にぶちこんでしまうという悲劇も生まれたそうな。つるかめつるかめ。
広瀬氏は、タクノヒカルが引退するやいなや、即座に代替馬としてサカエインパルスを指名、BRA初の岡部騎乗馬であり、新馬をきっちり勝ち上がってこれは、と思わせましたが、それだけでした。今彼の楽しみは、マルゼンカイウンがナカミトップランを抜いて、最多出走馬のタイトルを取るかどうかにかかっています(と思います)。
宮崎氏はもちろん笑いが止まりません。ホクトビーナスは休養してしまったものの、ダービーはもらったも同然だからです(と思います)。この人のことをあまり詳しく書くと反感を買う恐れがあるのでこの辺にしときましょう。えっ、もう買ってるって?儲かってるよ。
と言うわけで、くだらないだじゃれでオチがついたところで、来月号は決算号です。早いもので、もう1年たつのですね。ではまた。