☆ 山中湖の近況報告30 ☆   更新日: 2006年07月31日
*** DELETE PICTURES (2012.02.26) ***
                                       
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☆ まだ明けない梅雨の空: 2006年07月30日 

 しばらくぶりの山中湖です。今週末も梅雨が明けず、山中湖もどんよりとした曇り空でしたが、ときどき太陽が顔を出し、青空を垣間見ることができました。東京では蒸し暑いのですが、山中湖では日中でおよそ20度くらいのため、とても過ごしやすいです。東京へ戻るのがいやになってしまいます。
 3週間振りなので、庭の雑草が生い茂っており、半日は雑草取りに追われてしまいました。夏になると花が少なくなるのですが、それでも、ヤマユリ、オオバギボウシ、ノリウツギ、ジャコウソウなどがあちこちに咲いています。

ヤマユリ オオバギボウシ ノリウツギ トウモロコシとナス(右)

 野菜も大きく成長し、トウモロコシ、キュウリ、ズッキーニ、ナス、モロッコインゲン、ジャガイモなどが収穫できました。今年は、トウモロコシの成長が良いのですが、実の付き方は今一のようです。モロッコインゲンは山中湖の冷涼な気候にあっているようで、大きなマメがたくさん取れました。キュウリはしばらく放置していたので、20から30cmくらいまで大きくなり、美味しいかどうか分かりません。トマトは、昨年に比べて大きく伸びたのですが、実がまだ大きくなりません。今年の日照不足のせいのようです。

☆ 宝永火山火口原で七夕の夜を過ごしました: 2006年07月07日-09日 

 今週は、アルピニスト戸雅史さんと富士山宝永火山の火口原で七夕の夜を過ごしましたので、その楽しかった活動を報告します。
 今回は山麓探偵団活動の恒例の夏バージョンである戸高さんとの野営活動です。今週も雨が想定されたのですが、いつものように天気予報が大はずれで、曇り空ながらも、時々薄日が差したりして、梅雨の時期としてはなかなかの天気でした。7日の昼の12時に山中湖旭日丘に集合。総勢9名(男3人、女6人)。車2台で静岡側の水ヶ塚公園に向かいました。いつものように、御殿場側は霧が出ており、いやな雰囲気でした。1時過ぎに水ヶ塚公園駐車場(標高約1440m)に到着。直ちに、翌日の到着予定場所である御殿場口新5合目の駐車場に車を1台置くために、その駐車場まで往復し、1台を置いてきました。
 出発するころになると、霧が濃くなり、霧雨も降り始めました。これで今回は雨の中での弥栄を覚悟しました。2時過ぎに出発。ゆるやかな森林帯を登ります。森林帯の中は雨も気にならず、かえって蒸し暑さのため長袖シャツを脱ぐようでした。次第に高度を上げ、御殿庭下からはかなりの急登となり、あえぎながらの登りとなりました。途中には、ナナカマドの花が咲いており、コケモモが白い花をつけて群生していました。ハンショウヅルの花を一輪発見しました。
 3時間コースをおよそ4時間掛け、18時頃ようやく御殿庭中(約2140m)に到着しました。ほぼ700mの登りでした。ここから、森林帯の中を右にトラバースするような形でしばらく進むと、急に開けた荒涼としたスコーリアの原に出ました。ここが今夜野営する宝永火山第3火口原の底でした。標高は約2100mくらいでしょう。見上げると、富士山頂と宝永火山の赤岩が衝立のようにそびえて見えました。圧巻ですね!

富士山(宝永第3火口原から) ナナカマド コケモモ ハンショウヅル

 やや暗くなってきたので、早速野営の準備に取り掛かりました。場所は火口原のふちの森の中です。富士山ではテント設営は禁止されていますので、大き目のタープを張りました。したがって、寝るのはタープの下にシートまたはマットを敷いて、寝袋の中で寝ることになります。自然公園内では焚き火も禁止されていますので、ガスバー名が頼りです。タープの設営が終わる頃には暗くなってきました。ランプをつけて、炊事が始まりました。米は6合くらいを炊飯鍋で炊きました。味噌汁と生トマト入りのクリームスープを作りました。その他は、事前に調理した数々の副食品です。もちろん、すべて美味しかったです。こんなすばらしい場所で食べれば、まずいものがあるはずはありませんよね!!自然に感謝!感謝!
 食事中は雨が少し降っていたのですが、食事が終わる頃には雨も止み、なんとか今晩は雨に悩まされずに過ごせそうでした。火口原に出てみると、霧が少しばかり出ているようでしたが、おぼろげながら月も出ており、2、3の星がきらめいているのが見えました。何人かは火口原の真ん中にマットを敷いて、寝袋の中で寝ました。私は疲れもあって、夜の10時過ぎに寝ましたが、1時過ぎに目が覚めたので火口原に出てみると、これは驚き!!なんと富士山や宝永火山の黒いシルエットがくっきりと見えるではありませんか。山小屋の灯や登山者のライトまで見えました。夜空はと真上を見上げれば、たくさんの星がきらめいていました!!えぇ!うそ!本当?一瞬信じられませんでした。本当に七夕の夜に天の川を見ることができたのです。こんなことは子供の頃以来でしょう。感激!感激!しばらく星を眺めたり、あちこちを散策したりして、このすばらしい夜を過ごしました。
 その後、また寝袋に入って寝たのですが、目が覚めたのは5時ちょっと前でした。これではもう朝日が出ている頃です。あわてて火口原へ出たのですが、今度は雲が出ており、富士山にも霧が掛かっていました。火口原に寝ていた人の話によると、少し雲が赤みを帯びただけで、真っ赤に焼けた赤岩を見ることはできなかったとのことです。ところがしばらくすると、霧が取れ、富士山が全貌を現しました。これにも感激しました。富士山がわれわれに微笑んでくれているようでした(本当に、天気予報はどうなっているのでしょうね)。

朝の富士山頂上 赤岩とオンタデ 宝永第1&2火口 愛鷹山

 食事前に、宝永第3火口の上部に登ってみました。以前に見た宝永第1火口と第2火口の大きな口(上部だけですが)が見えました。また、南のほうには愛鷹山(あしたか)がきれいなたたずまいを見せてくれました(ここは大分前に登りました)。朝食はパンとコーヒーでした。すがすがしい朝の中、富士山の火口原での朝食もとてもいいものでした。食後は皆で今回の体験を語り合いました。初めての体験ということも合って、皆目を輝かして話していました。

タープの下で スコーリアに繁茂するオンタデ ミヤマオトコヨモギ

 8時50分、火口原を出発。帰りは、双子山を通って、昨日車を1台置いた御殿場口新5合目に向かいます。樹林帯はなく、ほとんど宝永火山の火山礫(スコーリア)の緩斜面を歩きます。途中には、オンタデ、フジハタザオ、ミヤマオトコヨモギなどの花が見られました。とくにオンタデはスコーリアの原の中にたくましく生きているのに驚きました。12時に御殿場口に到着。出発地の水ヶ塚駐車場に置いていた車を取ってきて、皆で山中湖へ戻りました。今回は本当にすばらしい富士山麓での野営でした。戸高さん、ありがとうございました。

☆ 雨続きの週末でした(4): 2006年07月02日 

 7月の第1週目の週末も、もちろん梅雨時なので雨でした。1日は富士山の山開きの日で、新聞では500人ほど前日から登ったと報道されていましたが、大変だったでしょうね。でも、1日の夜は、山小屋の明かりが山頂までくっきりと見ることができました。
 2日(日)は、朝は曇りだったので、畑仕事や大工仕事ができるかと思ったのですが、10時過ぎ頃から土砂降りの雨が降り始めて、仕事は断念せざるをえませんでした。ウツギが白い花を咲かせ始めています。ヤマボウシもきれいです。でも今年はミズキの花があまり咲かなかったように思います(去年は樹いっぱいに豪勢に花をつけていたのですが)。
 新しい家の中に小さなアリがたくさん進入してきて、その排除に大変な騒ぎでした。床下を調べたところ、ログの中を通したパイプや配線を通って這い上がってきているようです。早速、アリ退治の薬を購入し、基礎の周りに散布しました。普段は、家内に”キリギリスのように遊んで生活してはだめ。アリさんのように汗を流して働きなさい”と言っていた私ですが、今回はアリさんにはがんばって働かないで欲しいと思いました。

☆ 富士山須走口本8合目到達: 2006年06月24日-25日 

 24日(土)、朝起きると、ななんと・・、天気予報が大はずれで、快晴ではありませんか。こんな晴天を逃してはいけないと、早速富士山須走口5合目へ向かいました(何故河口湖スバルラインではないかというと、須走口アザミラインは近いこともあるのですが、無料であるというのが魅力だからです)。5合目は相変わらず霧が出ていましたが、風もなく、上のほうは晴れていることが想定されました。
 8時40分に登山口(約2000m)出発。最初はシラビソ、ツガなどの針葉樹林帯を登ります。林床には、ツマトリソウ、マイヅルソウの白い花が咲いていました。コウモリソウやカニコウモリがたくさんありましたが、花はまだです。しばらくすると、ダケカンバ、ミヤマハンノキ、ナナカマドなどに代わってきます。そこには、フジハタザオやシロバナヘビイチゴなどが咲いていました。9時55分、6合目小屋(約2400m)に到着しました。ここまでは比較的順調でしたが、これからが大変です。10時35分、本6合目(約2650m)に到着、11時35分、7合目(約2900m)に到着、12時35分、本7合目(約3100m)の見晴館にようやく到着しました。

 当初から、目的は単に高度順応と足の健康度チェックが目的だったので、そろそろ帰ろうかとも考えたのですが、せっかくここまで来たので(富士山のルート登山は初めてでした)、もう少しがんばってみることにしました。13時5分、8合目(約3300m)の江戸屋、13時35分、本8合目(約3500m)に到着しました。足は何とか持ちましたが、時間切れとエネルギー切れとなりました。空は時々霧が出ますが、上は青空でした。まだ山開き前なので、登山客も少なく、とても気持ちのよい富士山でした。

富士山(須走口) 須走口本8合目(約3500m)

 14時に下り始め、砂走りを通って、16時30分に5合目に到着しました。途中で足がつったのですが、何とか持ちこたえることができました。そうそう、砂走5合目小屋でちょっと休憩したのですが、小屋(現在山小屋はありません)の主人(といってもまだ若い)から、バイオトイレの話を聞くことができました。そこは、最近作ったばかりとかで、カキガラを利用したものだそうです(5合目にもバイオトイレがありました)。他には、樹木のチップを利用するものと、高温で燃焼させるものとがあるそうですが、このカキガラを利用するのが最も効率的なのだそうです。富士山の山小屋のトイレ事情は大きく改善されてきたようです。ついでですが、その主人が言うには、”小屋を建てたいのだが、環境庁のお役人が許可をおろしてくれない。お客さんには、いつも「メールで抗議してください」とお願いしている”とのことでした。”昔環境庁を怒らせたことがあるので、嫌がらせではないか”とも言っておりました。果たして、真相は??

 野菜が生長してきております。トウモロコシの背が高くなりました。ズッキーニは巨大になりました。これはお隣さんに差し上げました。ブロッコリも大きく、これは翌朝の食卓を飾りました。いやはやにぎやかなことです。
 翌25日は、朝のうち曇り、午後から雨となりました。

トウモロコシ ズッキーニ ブロッコリ

 24日(土)の夜は、オサカベ邸ホームコンサート”スイングジャズの夕べ”がありました。18名のジャズメンのグループ”スイング フォレスト フルオーケストラ”によるスイングジャズの演奏でした。18名の楽器は以下のとおりです。アルトサックス2名、テナーサックス2名、バスサックス1名、トロンボーン3名、バストロンボーン1名、トランペット5名、ドラム1名、ベースギター1名、ピアノ1名、パーカッション1名。すごいオーケストラですね。よく聴くジャズの名曲をたっぷりと楽しむことができました。

☆ 雨続きの週末でした(3): 2006年06月18日-19日 

 今週末の17日(土)は曇り空でしたが、夕方から降りだし、夜は大雨となりました。翌18日(日)は昨夜からの雨が降りやまず、ほぼ一日雨が降りました。じめじめして本当にいやな季節ですね。でも、庭の雑草や雑木はこの梅雨の季節が気に入っているようで、1週間も留守にすると、庭一面に伸び放題となってしまいます。そのため、どうせどこも行くことはできないので、レインウェアを着て、雨の中で雑草取りに励みました。まあ何とか少しはすっきりしました。
 野菜は順調で、レタスとブロッコリ、ズッキーニが朝の食卓に彩りを添えてくれました。伸びる野菜には、竿を立て、倒れないようにしました。
 19日(月)、朝起きると、昨日の雨がうそのように空は晴れ渡り、夏空が広がっていました。こんな天気は逃すわけには行きません。さっそく早朝より裏山のハイキング(直登)に出かけました。7時半に出発し、今回は林道があるのを発見し、どこへ通じているのかわかりませんでしたが、そこを登りました。8時40分、尾根に着きましたが、そこはアザミ平(標高約1300m)でした。アザミ平にはもちろん?フジアザミはまったくありません。以前にイノシシに根を食べられ、全滅しております。知らないハイカーがやってきて、よくがっかりしているのを見かけます。アザミ平のヤマボウシは終わっており、残念でしたが、ヤブウツギが紅色の花を沢山咲かせていました。久し振りに稜線から南の方に愛鷹山や伊豆半島の山々をよく見ることができました。
 その後は、イノシシの獣道の後をたどりながら、まっすぐ下山をしました。少し汗ばむほどでしたが、涼しい高原の風に癒されました。もうすぐに夏がやってきます。
 別荘地の周りを歩いていると、あちこちにサンショウバラ(山中湖村の花です)がとてもきれいに咲いていました。ヤブデマリやミツバウツギなどもまだまだきれいに咲いていました。
 *写真を間違って削除してしまい、掲載できません。お許しを!

☆ 雨続きの週末でした(2): 2006年06月10日-11日 

 梅雨の季節がやってきました。私にとってはどこへも出かけられなくなり、もっともいやな季節です。今週末も、11日(日)は一日中雨だったので何もできず、早々と東京へ戻りました。
 10日(土)は朝は快晴で、午後からは曇り空でした。曇り空にもかかわらず、富士山は全貌が見られました。雪は少なくなっているものの、5号目以上にはまだ大分雪が残っていました。まだ幻の滝を見ることができるようです。山中湖では、ヤブデマリやミツバウツギ、ヤブウツギが満開です。ミズキも白い花を咲かせ始めました。別荘地のあたりには、アヤメやフタリシズカが咲き始めています。これは外来種ですが、マーガレットの白い花が目を和ませてくれます。

ヤブデマリ ミツバウツギ フタリシズカ

 庭は雑草が生い茂り始め、草取りに追われています。イタドリが元気がよく、これは徹底的に取りました。他の雑草の名前を調べたのですが、クサコアカソ、、ミゾソバ(ちょっとあやしい)、ツユクサは分かったのですが、他がよくわかりません。庭の野菜畑がにぎやかになってきました。主な名前を挙げると、トウモロコシ、ナス、トマト、キュウリ、ジャガイモ、レタス、ブロッコリ、ヤーコン、ホウレンソウ、エダマメ、サヤエンドウ等々です。本当に欲張りですね。朝は畑のレタスとサヤエンドウを採って食べましたが、なかなかのものでした。これからが楽しみです。

庭の野菜畑 ズッキーニ ソバの花

☆ 雨続きの週末でした: 2006年05月27日-28日 

 今週末は、28日(日)の昼過ぎまでずっと雨続きでした。梅雨も近くなったようですね。28日(日)は、山中湖畔のハーフマラソンレースの日でしたが、ランナーは雨の中を走っていました。私も湖畔に出て、ちょっと応援をしました。マラソンレースが行われる5月の第4週目の週末は、今まで雨が降ったような記憶は少ないのですが、今年は本当に天気が悪いですね。

ズミ ウワミズザクラ ヤマクワガタ

 梅雨入り前に、ズミがちょうど満開になってきました。庭ではウワミズザクラも満開です。また、庭でヤマクワガタの可憐な花を発見しました。私にとってはじめての観察でした。とてもうれしくなりました。

☆ 幻の滝(須走)は見られませんでした: 2006年05月20日-21日 

 ずっとぐずついた天気が続き、今週末も雨かなと思っていたのですが、金曜の夜から土曜の朝にかけて大雨が降りましたが、土曜日の朝から晴れ上がり、たいへんな好天気になりました。雪もだいぶ融けてきた富士山が全貌を現してくれました。本当に久し振りの富士山といったところでしょうか。
 21日(日)は、好天だったので、久し振りに須走5合目まで行ってみました。須走登山口は朝は晴れ渡っていたのですが、5合目の駐車場に着いたところ、雲が広がってしまいました。幻の滝まで行ってみたのですが、付近の雪はほとんどなく、まだ早かったせいもあって、水も流れていませんでした。残念でした。太陽が出ていないので、恐らく昼過ぎになっても滝は見られなかったのではないでしょうか。

 須走り5合目では、ようやくカラマツやミヤマハンノキの新葉が出てきていました。満開のフジザクラを見つけることができました。帰りにグランドキャニオンも寄ってみたのですが、崩壊が激しく(現在立ち入り禁止となっていました)、様子も大分変わっていました。付近にオオカメノキ(ムシカリ)の白い花が沢山咲いているのを見つけ、驚きました。人がほとんど入らないハヤシの中で、白い花が浮かび上がっているようで、とても幻想的な感じでした。


フジザクラとミヤマハンノキ オオカメノキ(ムシカリ)
 先週はまだ蕾だった庭のヤマシャクヤクが満開となっていました。とてもきれいでした。また、山中湖村の花の都公園の裏の野草園では、クマガイソウが大きな花を咲かせているのを見ることができました。こちらも久し振りの姿でした。
 先週ようやく春がやってきたと思っていたら、2日間ともかなり暖かく、初夏を思わせる暖かさでした。何か、春が2週間くらいしかなかったような気がしています。


ヤマシャクヤク クマガイソウ

 20日(土)の夜は、おさかべホームコンサートがありました。フルートを中心の合奏でしたが、とても素敵な音色と吹奏技術に感動してしまいました。演奏者は以下のとおりです。フルート:中野重孝、中野真理、オーボエ:正城直己、ヴァイオリン:山中美知子、チェロ:斉藤史、山中彰人、ピアノ:四戸亜津子でした。演奏は、クープラン:二重奏曲、バッハ:オーボエとバイオリンのための協奏曲、ハイドン:2フルートとチェロのための「ロンドン・トリオ」、ジュナン:ヴェニスの謝肉祭、ウェーバー:フルート、チェロ、ピアノのための3重奏曲、クヴァンツ:トリオソナタ ハ単調、テレマン:4重奏曲 ターフェルムジーク ニ単調、それにJ.シュトラウス:美しく青きドナウといっと多彩な曲目でした。いつもすばらしい音楽をありがとうございます。

☆ 春の草原(梨が原): 2006年05月13日-14日 

 連休後は天気が芳しくなく、13日(土)は一日中雨で、翌14日(日)は曇り空(朝のうち小雨)となりました。何か梅雨を思わせる天気です。
 庭では、ニワトコの花が満開になり、ウワミズザクラ(白い穂状花序)も咲き始めました。ノミノフスマ(ハコベ科)やカキドオシ、ミヤマキケマン、ムラサキケマンがたくさん咲いています。マムシグサもあちこちに出てきました。スズムシソウも咲きました。ヤマシャクヤクのつぼみが大きくなり始めました。近くでは野鳥のキビタキを見ることもできました。コゲラの写真(右写真)を撮ることができました。本当に楽しいですね。うきうきしてきます。
 でも、イタドリがあちこちから芽を出し始めました。こちらは、徹底的に排除すべく、鎌で根から刈り取りをしました。庭は緑でいっぱいになってきましたが、これからの草取りが思いやられます。

 14日(日)は、1年半ぶりでしょうか、富士山自然学校の観察会に参加しました。校長の渡部長敬さんに連れられて、富士北麓の梨が原(自衛隊の北富士演習場内)の植物観察をしました。梨が原は観察会としては2回目かと思います。前回は幻の名花?ベニバナヤマシャクヤクやスズサイコ、ムラサなど貴重な花を観察することができました。

オキナグサ オカオグルマ センボンヤリ (単なる)スミレ
フデリンドウ ルイヨウボタン ウグイスカグラ

 今回も沢山の花を観察することができました。草本では、オキナグサ、オカオグルマ、センボンヤリ、スミレ(単なるスミレです)、フデリンドウ、ルイヨウボタン、アオスゲ、キジムシロ、ムラサキ(まだ芽でした)、ワチガイソウ、トチバニンジン、ツルシロガネソウ、シロバナヘビイチゴ、シロバナエンレイソウ、ハマウツボ(昨年のもの)などなどです。木では、ウグイスカグラ、ドクウツギ、ボケ、レンゲツツジ(まだ花芽)、イヌエンジュ(白い芽樹)、クロカンバなどを教えてもらいました。曇り空でしたが、雨も降らず、たいへん有意義な観察会でした。

☆ 久し振りの青木が原樹海トレッキング: 2006年05月05日-06日 

 連休の第3日目の5日(金)は、昨日の山登りの疲れ休めの日としました。とはいっても、一日中庭の整備と農作業に追われてしまいました。
 6日(土)は、久し振りに青木が原樹海に入りました。鳴沢-上九一色線と精進口登山道の交差点に7時半に到着し、車を降りて樹海に入りました。先着の車は1台しかありませんでしたが、入り口付近にガラスなどが割られた黒い車が1台放置されていました。これはよくないですよね!撤去できないのでしょうか?
 まずは、すぐに右に折れ、本栖第1、2風穴に向かい、8時15分ころ到着。深くて真っ暗な風穴にごあいさつしました。今日のメインの一つは、大室山探索です。大室山は道がまったくありませんので、標高差約300mをただ直登するだけです。8時30分に登りはじめました。最初は霧が少し出ていたのですが、中腹あたりから光が差し始め、幻想的なブナの林にうっとりとしました。あえぎながらようやく9時15分に山頂付近に到着しました(大室山の山頂は背の高いスズタケで覆われて、展望どころではなく、ササ藪の中を徘徊するのがやっとというところです)。今回もササ藪を突破しようとトライしたのですが、やっぱり無理でした。でもそこから富士山が眺望できたときは感激しました。

朝霧のブナの林1 朝霧のブナの林2 スズタケとブナの大木 富士山を望む(頂上付近)

 山頂付近で一休みした後、9時45分山頂を北周りで歩き始めましたが、すぐにスズタケの海の中に入ってしまい、周回は断念し、神座方面に下り始めました。それでも藪漕ぎを強いられ、ほうほうの態で神座風穴付近の山道に出ることができました。途中では、鹿が2、3頭走り去っていくのを見ることができました。最初は人が山道を走っているのかと錯覚してしまいました。幻覚のような想いだったようです。
 ここから、ブナの林まで戻りましたが、イヌブナがちょうど新緑で、とてもきれいでした。そして、なつかしい?ミズナラとブナの大木に対面しました。私も樹木を見て、懐かしいと思うようになってきました。さらにカツラの大木にもごあいさつ。この大木に会う度に、初めて知ったあのカラメルの芳香を思い出します。

イヌブナの新緑 ミズナラの大木 ブナの大木 カツラの大木
 また、林の中で、ミヤマカタバミ(白い花)が群生しているのを見つけました。感激です。途中には、ヤマシャクヤクが20から30cmくらいにまで大きくなっていました。5月の下旬ころにはあの清楚な白い大きな花を見せてくれるでしょう。
 もうひとつ、珍しい筒状の白い花の咲く木を見つけました。まだ名前が分かりません。これから調べる予定です。
 *5月15日、ツツジ科の
ウスギヨウラクであることが判明しました。

ミヤマカタバミ ウスギヨウラク

 11時20分、出発地の本栖風穴に戻り、そこからは道のない樹海の中を突っ切り、富士風穴を目指しました。以前ガイドさんに連れられて樹海の中を歩いたことがあるのですが、一人で歩くのは初めてでした。磁石を頼りに(磁石が効いているのかわからないのですが)とにかく北へ北へと歩きました。溶岩と樹木の根の上を歩くので、たいへん歩きづらいというよりは、たいへん危険な歩行でした。すぐに方角は分からなくなり、磁石を見て方角を定めました。途中には大きな溶岩の崩落場所(風穴)に出会いました。やや不安な気持ちでしたが(日がやや差していたので、少しは気が楽でしたが)、およそ30分で富士風穴付近の山道に出ることができました。ほっとしたと同時に、感動もしました。でもお勧めできるようなところではありませんね。
 富士風穴は寄らないで、本日のトレッキングは終了としました。入り口に戻ったのは、ちょうど12時でした。

☆  いざ、トレッキングへ: 2006年05月03日-04日 

 連休は4日間晴れ渡りました。とても珍しい天気だったように思います。さて、こんな良い天気を逃すわけにはいきません。3日(水)は庭の整備と農作業?に励みましたが、4日(木)は、近くの道志の御正体山にチャレンジしました。すばらしい山だったのでご紹介します。
 朝7時45分、山伏峠(1080m)から登り始めました。50分ほどで御正体山と石割り山の稜線に出、右に進むとすぐに奥の岳(1371m)に到着しました。ここからの稜線は比較的なだらかで、9時30分に中ノ岳(1411m)、10時30分に前ノ岳(1471m)と、順調な足取りでした。1400mを超えると、まだ春は早いといった感じで、クロモジやアブラチャンもまだ花は咲いていませんでした。それでも林床には、タチツボスミレ、シロバナエンレイソウ(ピンクかかった色)、リンドウ、エイザンスミレなどが可憐な花を咲かせていました。
 前ノ岳から御正体山(1682m)までは、標高差が約200mあり、ちょっと急な登りとなりました。10時50分山頂に到着。山頂付近は、ブナやミズナラ、モミなどの大木がたくさんあり、驚きました。頂上にあった看板によると、ここは”山梨100選の森”に指定されており、樹齢50〜200年の大木の森になっているとのことでした。まだ新緑ではなかったのでちょっと残念でしたが、新緑や紅葉の季節はすばらしいのではないかと思いました。それにしても、関東でこんなにすばらしいブナの森は初めてです。山頂一帯は木々に囲まれているので、展望はまったくききませんでした(写真の富士山は、途中の稜線からの写真です)。

御正体山からの富士山 御正体山のブナの大木と新葉 バイケイソウ(御正体山)

 山頂で昼食を食べ、さらに足を伸ばし、道坂トンネル(1025m)まで3時間歩き、そこから道志の道まで更に自動車道沿いに1時間歩きました。道志の道の駅に着いたのが午後の3時20分でした。かなり疲れましたが(家内は足が痛くて歩けないとぼやきっぱなしでしたが)、心地よい汗で、気分は大満足でした。
 ところが、ここからバスに乗って車の置いてあるところ(長又付近)まで行こうと思ったら、バスは土曜、休日は運休ということでした。これはないですよね!富士急行のバカヤロー!!歩くと1時間半くらいかかりそうでした。でも、道の駅の前で困っていると、駅の前の家のおじさん、おばさんが大変親切で、トラックで私どもを長又まで連れて行ってくれました(用事のあるついでということではありません)。いなか(道志はだいぶ開けてはいますが)には親切な方がいるものですね。東京の電車の中では、年寄りや障害者に席もゆずらないおじさん、おばさん(若者はゆずるはずもない)がたくさんなのに!!あらためて、自分の肝にも銘じておきました。

 山中湖では春はまだまだと思っていたのですが、標高900mくらいのところでは春がいっぱいなのですね。恐らく、来週には春も山中湖に来てくれるのではないでしょうか。1週間が待ち遠しい私です。


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