わんだふる スカンジナヴィア・フィヨルド 遊覧 (2) 

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  1.プロローグ
  
2.東京からヘルシンキへ :           6月3日(土) 
  
3.
ヘルシンキ観光&ストックホルムへ :   6月4日(日)
  
4.ストックホルム観光&オスロへ :      6月5日(月)
  
5.オスロ観光&リレハンメルへ :       6月6日(火)
  6.トロルスティーゲン観光&ガイランゲルへ : 6月7日(水)
  7.ガイランゲルフィヨルド観光&フロムへ : 6月8日(木)
  
8.ソグネフィヨルド観光&ウルヴィックへ :  6月9日(金
  9.ベルゲン観光&コペンハーゲンへ :    6月10日(土)
  10.コペンハーゲン観光&東京へ :      6月11日(日)〜12日(月)

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6. トロルスティーゲン観光&ガイランゲルへ : 6月7日(水)

 いよいよ今日から、ノルウェー西海岸のフィヨルド観光が始まります。朝食は6時30分からで、出発が7時45分ということでした。ところが、ホテルは中国あるいは台湾の団体客がたくさんおり、食事の時間が重なってしまい、朝食レストラン(ヴァイキング形式)が大混乱となってしまいました。中国あるいは台湾の観光客は、たくさんの料理を取ってきて、大声で話し、とても賑やか?でした。こちらも、出発まで時間が少なく、席を探すのも大変で、何とか食事を済ませるのがやっとという状態でした。本来は、何も中国や台湾の観光客が悪いわけではなく、ホテル側の受け入れ態勢が悪い(冬季オリンピックに合わせて建造された簡易ホテルのようで、そもそも部屋の数に比べてレストランのスペースが狭すぎる)のかと思いますが、それにしても朝から気分は最悪という感じでした。

 予定通り、7時45分にバスでホテルを出発し、最初の観光地トロルスティーゲン(Trollstigen)に向かいました。出発時は小雨模様でしたが、途中から曇り空となりました。距離は約277kmあり、どんどん山間部に入っていきました。車窓からは川や滝、残雪なども見られました。最後のトロルスティーゲンへの道は、急な山肌をつづら折りの道(11のカーブがある)をぐんぐん登っていきます(インドの展望所までの遊歩道散策しました。展望がすばらしく、眼下には先ほど登ってきたつづら折りの道路がよく見えました。散策路の一番奥からは大きな滝を見ることができ、これは絶景かなといえるものでした(バスではなく、歩いて登ってたどり着いたなら、本当に感激したでしょうが)。

途中のパーキングにて トロルスティーゲンに向かう車窓から 車窓から見たつづら折りの道 トロルスティーゲンから見たつづら折りの道
トロルスティーゲンのショップ前 トロルスティーゲンの滝1 トロルスティーゲンの滝2 トロルスティーゲンの滝2(続き)

 14時、トロルスティーゲンを出発し、ガイランゲルフィヨルド地区に向かいました(約61km)。途中グートブランツユーヴェの滝を見学しました。フィヨルド地区には、このような立派な滝があちこちにたくさんあることがわかりました。地図を見ると、ガイランゲルまでは陸地の奥深くまでフィヨルドが入り込んでおり、道路が寸断されているように見えたので、沿岸沿いに遠回りでもするのかと思っていたのですが、カーフェリーの渡し船が要所にあり、それを使って対岸まで渡るようになっていました。実際、リンゲから対岸のアインスダール間は、カーフェリーによる渡船となりました。

 ガイランゲルまでは、一山越えなければなりませんでした。途中、ガイランゲルの街とフィヨルドを見下ろす、オルネスビンゲン展望台に立ち寄りました。ガイランゲルの街はフィヨルドの最奥部にある街のようで、フィヨルドが湖のようにも見えます。そこには大型観光クルーザーが2隻浮かんでいました。本当に絵のような風景というのはこんな風景なのでしょうか。クルーザーの観光客は恐らく船を降りて、街を観光しているのでしょう(夕方にはクルーザーは去っていきました)。一山越えて、フィヨルドまで降り、ガイランゲルの街に到着しましたが、バスは街を通り過ぎ、街の裏側の山に登っていき、もう一つの展望台まで連れて行ってくれました。フリーダールスユーヴェット展望台です。この展望台からは、街とそれに続くフィヨルドが見渡せました。こちらも素晴らしい景色でした。

 予定より少し遅れて、18時ころにガイランゲルのホテルに到着しました。近くにスーパーやみやげもの店があったので、夕食前に”見るだけショッピング”を楽しみました。

グートブランツユーヴェ滝 オルネスビンゲン展望台から観た
ガイランゲルフィヨルド1
オルネスビンゲン展望台から観た
ガイランゲルフィヨルド2
フリーダルスユーヴェ展望台から観た
ガイランゲルフィヨルド

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7. ガイランゲルフィヨルド観光&フロムへ : 6月8日(木)

 早朝に起きて、街中を、といっても小さなエリアですが、散策しました。ホテルの目の前は船着き場となっており、今日のフィヨルドクルージングの出発地点です。今日も強行軍になりそうです。6時45分に朝食をとり、8時には出航となりました。バスは陸路でクルーザの到着港に行って、我々を待つことになっていました。天気は幸いにも晴れていました。ゆったりとしたフィヨルドのクルージングはとても素敵でした。氷河が削った両岸の絶壁からは、多くの滝が落ちており、爽快な気分でした。およそ1時間でのクルージングで、ヘレシルトという港に到着しました。そこで待っていたバスに乗り、ブリクスダール氷河見物に向かいました。

 11時に、氷河観光のための駐車場に到着しましたが、あいにくの小雨模様となりました。駐車場からは、電気自動車(カート)に分乗し、その後15分ほど歩くと、眼前に舌状氷河が突然現れました。どこの氷河とも同じく、気候温暖化のために氷河が大きく後退しているとのことで、私にはちょっと哀れっぽく見えてしまいました。私の見た氷河では、やはりパタゴニアの”モレノ氷河”が最高でしたね。それに比べるのは酷ですけど、こちらの氷河は北欧で比較的容易に見ることのできる氷河だそうです。昼食は、バスの駐車場にあったレストランでとりました。
 
早朝のガイランゲルの街 ガイランゲルの街(クルーズへ出航) ガイランゲルフィヨルド クルージング1 ガイランゲルフィヨルド クルージング2
ガイランゲルフィヨルドの滝1 ガイランゲルフィヨルドの滝2 ブリクスダール氷河1 ブリクスダール氷河2

 氷河観光を終え、次は2番目のソグネフィヨルドに向かいました。雨は氷河観光の時だけだったようで、曇り空となっていました。途中、一山超えたところでソグネフィヨルドに面したマンヘルというところに出ました。そこから対岸のフォドネスまで渡し船のカーフェリーに乗りました。それから、長ーいラールダールトンネルを抜けて、5時半頃に今日の宿泊地であるフロム(Flam)の街に到着しました。この街は、明日のソグネフィヨルドクルーズ観光(実際はソグネフィヨルドではなく、その支流のネーロイフィヨルドですが)の港のある街で、ホテルはフィヨルドに面していました。また、フロムは明日乗車する予定のフロム山岳鉄道の始発駅のあるところでもあり、駅前には鉄道博物館やおみやげ店、スーパーマーケット(COOP)などがあり、ややにぎやかな街でした。今回は少し時間もあったので、駅の周りを散策したり、ショッピングをしたりしました。さらにホテルの窓からちょっとばかりスケッチも試みました。

フロムのホテル フロムのショップ前

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8.ソグネフィヨルド観光&ウルヴィックへ : 6月9日(金)

 今日の予定は、ソグネフィヨルドのクルーズ観光をして、その後2つの鉄道を乗り継いで、ハダンゲルフィヨルドに面したウルヴィックの町まで行きます。ただし、明日10日に予定している道路が自転車レースのために混雑する可能性があるということで、明日予定されていた”スタンダールの滝”見学を、今日の夕方に済ませたいとのことでした(本当に自転車レースにぶつかったのかな?)。

 今日は朝食が7時で、出発は9時45分ということで、初めてゆったりとした朝を迎えることができました。そのため、朝はフロムの街を散策し、スーパーでの買い物や鉄道博物館?見学などを楽しみました。9時45分、バスに乗り、フロムから12kmほど離れたグドヴァンゲンという港に向かいました。クルーズ船のコースは、グドヴァンゲン港からネーロイフィヨルド(ソグネフィヨルドの支流のようなもの)を進み、ソグネフィヨルドの支流であるアウルランフィヨルドに入り、再びフロムの港に戻るということでした。グドヴァンゲンに到着してしばらく待ってから、船に乗船しました。他の団体客(中国人?)も多くおりました。10時30分、クルーズ船はゆっくりと出航しました。ガイランゲルフィヨルドのような大きな滝はあまりありませんでしたが、氷河が大きく削ったフィヨルドをゆったりと過ごすのは最高の気分でした。およそ2時間のクルージングで、12時半過ぎにフロムに到着、昼食は港の近くのレストランでとりました。

ネーロイフィヨルド(背景はグドヴァンゲンの街) ネーロイフィヨルド ネーロイフィヨルドとソグネフィヨルドの出会い口 アウルランフィヨルド(フロムに戻る)

 食後、フロム駅まで行き(ちっても港の隣です)、北欧で人気のあるフロム山岳鉄道に乗車しました。フロムから終点ミュルダールまで約20kmですが、標高差は865mもあり、約1時間で結びます。トンネルはほとんど手掘りで?、20年の歳月をかけ、1944年に完成したそうです。14時50分に列車はフロム駅を出発。狭い渓谷をゆったりと走ります。途中、滝や農場などが見られ、あきることなく車窓の景色を楽しみました。この鉄道のハイライトは、途中駅に5分間停車して、ホームに降りて落差225mの豪快なヒヨスの滝を見学(もちろん写真撮影可)できることです。水しぶきがホームにまで届くほどで、圧巻でした。終点のミュルダールの駅には15時45分頃に到着しました。列車の待ち合わせが良く、すぐにベルゲン鉄道に乗り換え、ヴォスという街に向かいました。このベルゲン鉄道は、オスロとベルゲンという二大都市を結ぶ鉄道で、」前兆500kmで、1909年に全線開通したそうです。鉄道からの景色は特に述べるようなものはありませんでしたが、北欧の山岳地帯の景色をたっぷりと楽しみました。16時33分、ヴォスに到着。直ちに、予定変更のスタインダールの滝に向かいました。ホテルに着くのはかなり遅くなるようです。

フロム山岳鉄道の列車 豪快なヒヨスの滝(ホームに一時下車) ベルゲン鉄道の列車 スタインダールの滝
 バスはスピードを出して目的地まで川沿いを走ります。途中からは雨模様になり、何となく危険な感じもしましたが、北欧ではこの時間帯は真っ暗にはならないので、少し安心です。xx痔ようやくスタインダールの滝の前の駐車場に着きました。空はどんよりで、小雨が降っていました。滝は駐車場からもよく見えるほどのとても大きな滝で、7、8分で滝の裏を通り反対側(滝に向かって左側)の滝展望台にまで行けました。しかし、滝はもう見飽きた感じで、食傷気味でした。せっかく頑張って連れてきてくれた運転手さん。ごめんなさい。

 滝の見学後、往路を引き返し、xx時?にようやくウルヴィックのホテルに到着しました(遅かったのは遅かったのですが、当然あたりはまだ明るさが残っていました)。ウルヴィックのホテルの前はハダンゲンフィヨルドの最終奥部のゆで、ホテルの窓からはフィヨルドが眺望できました。雨は上がっていましたが、どんよりとした空で、霧がかかっており、風景がいまいちでした。残念!残念!




霧のハダンゲルフィヨルド(ホテルの窓から)

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9.ベルゲン観光&コペンハーゲンヘ : 6月10日(土)

 今日は、当初予定に入っていたスタインダールの滝見学を昨日夕方に済ませてしまったので、今日の観光目的地のベルゲンへ直接向かい、その後オランダ・コペンハーゲンヘ飛行機で移動します。朝は昨夕に続いて小雨模様で、憂鬱でした。朝6時30分に朝食をとり、8時にはバス出発と、またまた慌ただしい朝でした。バスは、予定のナショナル・ツーリストロードを通らず、別の道を通っていたようです。景色もあまり変わり映えもせず、ついついバスの中でうとうとしてしまいました。ベルゲンに近づく頃には雨も上がり、日も差すようになってきました(山岳地と海岸の気候はだいぶ違うようです)。

 10時30分ころ、バスはベルゲン(ノルウェーの第2の都市)の街に入りました。港の周りは多くの観光客でにぎわっており、バスが停車する場所を探すのも大変なようでした。最初は、港の前の広場で繰り広げられている魚市場(といってもテントなどの出店)を見学しました。そのあとは、近くの世界遺産でもあるブリッゲン地区(昔のハンザ同盟が栄えていたところ)を散策し、さらにハンザ博物館に入り、当時の生活の一端を学びました。港では、多くの漁船やクルーザーが停泊しており、地元の人たちでしょうか、船に乗って酒を酌み交わし、料理を食べ、歌ったり大声を出して騒ぎまくっていました。単なる土曜日の賑わいなのかもしれませんが、日本の花見で酒を飲み、騒ぐ人々が思い浮かびました。また、この日の混雑は、超大型クルーズ船が入港しており、その観光客がどっと押し寄せているからとの話でした。
 
ベルゲンの街 ベルゲンの街(ブリッゲン地区) ベルゲンの港(市民の宴会?) ベルゲン港の漁船、クルーザー

 1時ころに昼食をとり、1時45分にバスに乗り込み、ベルゲン空港に向かいました。16時、飛行機は出発し、1時間20分ほどでコペンハーゲン空港に到着しました。時差はありませんし、税関も入国審査もあっさりと通過できたように思います。直ちにホテルに向かい、18時30分にホテルに到着しました。久しぶりの早いホテル到着だったし、もちろんあたりは明るかったので、体が疲れていたにもかかわらず、近くの街中(チボリ公園や中央駅舎など)を散策しました。そして、ホテルに戻って夕食をとりました。

コペンハーゲン郊外1 コペンハーゲン郊外2 コペンハーゲン郊外(ホテルから)

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10. コペンハーゲン観光&東京へ : 6月11日(日)〜12日(月)

 今日は、いよいよ日本に帰る日です。振り返ってみれば、8日間はあっという間に過ぎた感じがしました。病気にもならず、何とか皆についていけたのはとてもうれしかったです(以前はこんな気持ちにはなったことがないのですが)。今日のコペンハーゲンの市内観光は午前中だけです。6時30分に朝食をとり、バスの出発はやや遅めの9時となりました。最初は定番の人魚の像の見学です。朝からたくさんの観光客が押し寄せ、写真を撮るのも大変でした。続いて近くのカステレット要塞跡にある女神ゲフィオンの泉を見学しました。この泉にある像は伝説に基づいたものだそうですが、なかなか迫力のある銅像でした。その次はアマリエンボー宮殿です。歩いても行ける距離ですが、バス移動となりました(道路は観光バスで大混雑でした)。クマの防止をかぶった衛兵の交代式を観ることができました。

 最後に、ニューハウン地区へ移動しました。カラフルな木造建築が建ち並び、観光ボートが運河を航行していました。東京へ戻ったらぜひ水彩画で描きたいと思っています。ここはアンデルセンも住んでいた街だそうです。この後は1時間ほどの自由行動となり、街を歩いたり、デパートに入ったりして時間をつぶしました。12時に集合し、最後のランチをとりました。
 
人魚の像 女神ゲフィオンの泉 アマリエンボー宮殿の衛兵 ニューハウン地区
 13時にバスに乗ってコペンハーゲンの空港に向かいました。15時45分のスカンジナビア航空雨SK−983便に乗り、空路帰国の旅となります。翌12日、麻の9時35分に無事成田に到着しました。所要時間は、およそ10時間50分でした。

 これで、「わんだふる スカンジナヴィア・フィヨルド遊覧」を終えます。ご愛読ありがとうございました。





コペンハーゲンの中心街 音楽を演奏する人

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