わんだふる ペルーアンデス (1)

はじめに

 2009年08月08日(木)から19日(水)の14日間、ペルー・アンデスのブランカ山群およびワイワッシュ山群のトレッキングに行ってきました。いつも海外トレッキングを終えると、もうこれで終わりにしようと考えるのですが、昨年北アルプス(剱岳、立山)と南アルプス(赤石岳、荒川岳)の山々を完走した自信?から、まだまだ歩けるぞと考え直し?、懲りずにまたまたペルー・アンデスに挑戦してしまいました。今回のトレッキングは、ペルーの首都リマの北方のアンデス山脈の高地を歩く本格的なものです(今人気?のマチュピチェやクスコなどのリマ南方の地域とは方向が違っています)。このコースは大きく前半と後半に分かれています。前半は、ペルー最高峰ワスカラン(6,768m、南米で2位)を中心とするブランカ山群の6,000m級の山々を展望しながら、谷と峠を車で移動する観光です(観光といっても5,000m近い峠まで行きます)。これは次の後半のトレッキングのための高所順応を兼ねています。後半は、ブランカ山群の南方にあるワイワッシュ山群の6,000m級の山々を展望しながら、4,000mを超える高地を5泊6日(すべてテント泊)でトレッっキングするコースです。高所での宿泊を伴うので、当然多かれ少なかれ高山病の影響が出てきます。
 ほぼ赤道直下にもかかわらず、紺碧の空を背景にした氷雪に覆われたアンデスの高峰を展望しながらのトレッキングはとてもすばらしく、感動的でした。気候は乾季ということで、ほぼ晴天に恵まれましたが、アマゾン川流域からの雲で一部山が見えなかったり、一時雨やヒョウに見舞われた時もありました。また個人的には、消化器系の高山病(食欲不振と下痢)に悩まされ、体力的にも厳しいものがありました。振り返ってみると、高齢者にとってはかなりリスクの大きいトレッキングでもあったと思います。しかし、何とか完走して、最終キャンプ地に着いたときは、「やったー」という気持ちで、最高の気分でしたす。以下にこれらの体験をご報告します。

 今回の報告は、「わんだふるカナディアンロッキーズ」、「わんだふる台湾山脈」、「わんだふるニュージーランドアルプス」、「わんだふるネパールヒマラヤ」、「わんだふる中国四川山群」、それに昨年の「わんだふるネパールヒマラヤ(2)」に続くものです。今後、章立てに従って日記風に述べていきますが、一部創作もありますのでご了承ください(高度や時間等は一部不正確です)。よろしかったら、最後までお付き合い願います。

                                                                          2009年9月18日(金)

  1.プロローグ 
  2.ペルーへ向けて出発 : 08月06日(木) 
  3.ブランカ山群1 (リマからワラスへ) : 08月07日(金) 
  4.ブランカ山群2 (ウルタ谷、ウルタ峠) : 08月08日(土) 
  5.ブランカ山群3 (パロン湖、ヤンガヌコ谷) : 08月09日(日) 
  6.ブランカ山群4 (ヤンガヌコ峠、デマンダ谷 : 08月10日(月) 
  7.ワイワッシュ山群1 (ワラスからワヌコパンパへ) : 08月11日(火) 
  8.ワイワッシュ山群2 (ケロパルカからカルアコーチャ湖) : 08月12日(水) 
  
9.ワイワッシュ山群3 (カルアコーチャ湖滞在) : 08月13日(木)
  10.ワイワッシュ山群4 (カルアコーチャ湖からミトコーチャ湖) : 08月14日(金) 
  11.ワイワッシュ山群5 (ミトコーチャ湖からマタカンチャ) : 08月15日(日) 
  12.トレッキングを終えてワラスへ : 08月16日(日)
  13.帰路(成田へ向けて) : 08月17日(月)、18日(火)、19日(水)


                                             => わんだふる山中湖(Close)

1.プロローグ

 2003年末の”エベレスト街道”トレッキングに始まって、2006年の中国四川省の大娘姑山(5,050m)登頂、2008年の”アンナプルナ・ダウラギリ”展望トレッキングと高所トレッキングを続けてきましたが、いつもこれが最後かなと思いつつ、しばらくすると「まだ歩けるぞ!」、「歩けるうちは頑張ってでも歩こう!」という気持ちがふつふつと湧き上がってきます。他方、年を取るに連れて、体全体がかったるい、腰痛などの持病がたくさんある、高山病(消化不良)が辛いなどなど、高所トレッキングへの憂鬱感も強まっていました。

 それでも、年の初め頃には、もう一度どこかの高所トレッキングに行ってみようという考えが強まってきて、家内と海外トレッキングツアー会社のトレッキング案内冊子を取り寄せ、どこにしようか調べ始めました。アルバイターの身の私は予算が限られているし、家内は休暇が制約されているということで、なかなか候補地を絞ることができませんでしたが、いろいろと検討した結果、最後は、3回目のネパールヒマラヤと、中国チベット・モンゴル、それにペルーアンデスの3地域に絞り込みました(本当は、アフリカのキリマンジャロへ行きたかったのですが、今の体力、体調では無理であり、また費用オーバーとなるので断念しました)。

 3月にはなって、そろそろ心と体の準備も始めないといけないということで、、まず日程を7、8月に絞って、いくつかの候補ツアーを挙げて検討を始めました。3月末にA社の”南米トレッキングの説明会”があったので、それに参加し、スライドを見たり、話を聞きました。そこで、今回のツアー「ペルートレッキング14日間(ブランカ山群とワイワッシュ山群)」の話を詳しく聞き、”よし、このツアーで行こう!”と内定?し、無謀にも?その場で仮予約までしてしまいました。しかし、内心はとても不安でした。14日間の日程は、今までのツアーで最も長く(愛犬カールをホテルに長期間預けるのも心配でした)、また4,000m以上の高地での5泊のテント泊に絶えられるかも問題でした。しかし、日程が8月中旬と好都合であったし、なによりも費用が他のツアーに比べて安いということが決定打となりました。

 仮予約の後は、参加者が最小催行人員(6名)に達成しないため、なかなか催行が決まらず、どうなることやらと心配でした。また、私どもは、前回の大姑娘山登頂ツアーのときの”高所登山者健康診断”において引っ掛かってしまい、危うく参加断念に追い込まれるという経験がありました。そのときは、なんとか2次検査を通してもらい事なきをえましたが、今回もチェックに引っ掛かったらどうしようかという一抹の不安もありました。

 6月24日にようやくツアー催行が決定したので、正式申込みをしました。早速”高所登山者健康診断”を受診したのですが、今回はあっけなく?1回でパスしてしまいました。前回より健康な体になっているわけはないのに、「前回の検診チェックはなんだったのか?」と、戸惑ってしまいました。

 続いて、アメリカの”米国査証免除プログラム”に基づいた”ESTA(電子渡航認証システム)”の申請を行いました。面倒な手続きですが、オンラインで簡単に申請できるため、時間は掛かることはありませんでした。

 後は、越後の山や富士山麓の山々を歩いて体力増強、足腰強化に努めました。また、高所順応のために富士山登山にも挑戦しましたが、こちらはホームページの”近況報告(7月18日)”でも報告したとおり、7合目で撤退となってしまいました。まあ行かなかったよりはましかなといったところです。

 これで、ようやく準備完了!かなと思った頃に、腰痛が出始めて、不安が一気に高まってしまいました。前回も、前々回もそうでしたが、出発の直前になると、この悪い虫が騒ぎ始めます。腰の養生に努めながら、出発に備えることになりました。


 ペルーという国は、一般の日本人には比較的馴染みのない国と思います。私もフジモリ大統領と日本大使館占拠事件、それに最近のマチュピチェなどのインカ帝国世界遺産ツアーくらいしか知りませんでした。それで、まず最初にペルーの国を簡単に紹介しておきます。

 国の正式名称は、ペルー共和国だそうで、首都はリマです。リマ付近の緯度が南緯10度くらいで、ほぼ熱帯地域に属します。面積は日本の約3.4倍で、人口はおよそ2,754万人とのことです。人種は、インディオ52%、欧州系12%、混血32%です。インカ帝国が16世紀にスペインに滅ぼされてスペインの植民地となりましたが、19世紀初めにようやく独立を果たしました。しかし、スペイン統治のもとに長くあったため、言語はスペイン語(現地人はケチュア語やアイマラ語を話す)で、約95%がキリスト教(カトリック)だそうです。

 時差は、東京に比べて14時間の遅れとなります。

 通貨の単位は、”ヌエボ・ソル”といい、1ヌエボ・ソル=約34円ですが、日本円はまったく使えないとのことです。したがって、USドルを持って行き、現地で両替(1USドル=約3.2ヌエボ・ソル)することになります。

 気候は乾季と雨季に分かれており、8月は乾季にあたります。リマの8月の最高、最低気温はそれぞれ22℃と12℃で、雨はほとんど降りません。信じられなかったのですが、太平洋海岸地帯は砂漠地帯のようで、年間を通してほとんど雨が降らないのだそうです。

 トレッキングをした地域は、ペルーの北部の”ワイラス回廊”という地域の周辺です(左図参照)。ワイラス回廊とは、南西部の”ネグラ山群”と北東部の”ブランカ山群”(アンデス山脈の一部で、白い山脈という意味だそうです)にはさまれた長い盆地のような地形を指すようで、ネグラ山群の西は太平洋があり、ブランカ山群の東方にはアマゾンの源流地域が広がっているのだそうです。この地域の最大都市はワラス(標高3,050m)です。A社の”ブランカ山群観測地点”での8月の最高、最低気温はそれぞれ11℃と−1℃ということで、年間を通して降水量は少ないとのことでした。

 今回のツアーの地域は、ワラスの北東部に連なるブランカ山群とワラスの南東方面に横たわるワイワッシュ山群の2つに分かれています。


 トレッキングのコースは以下のとおりです(左下図参照)。

 パートTは、ブランカ山群の谷と峠を専用車(小型バス)で移動しながら氷雪の高峰を展望する4泊5日のツアーです。ブランカ山群にはペルー最高峰のワスカラン(南米では第2位)があります。ほぼホテル泊ですが、一度だけ、パートUの訓練のために?、ヤンガヌコ谷の湖畔でテント泊をします。コースは概ね以下のとおりです。
 1日目) リマ=>バランカ=>コノコーチャ峠(4,050m)=>ワラス(3,050m、H泊)
 2日目) ワラス=>ウルタ谷/ウルタ峠(4,890m)=>カルワス(2,650m、H泊)
 3日目) カルワス=>パロン湖(4,140m)=>ヤンガヌコ谷キャンプ場(3,900m、T泊)
 4日目) ヤンガヌコ谷/ヤンガヌコ峠(4,734m)=>デマンダ谷ハイク=>ワラス(H泊)。

 パートUは、ワイワッシュ山群の4,000mから5,000m近くの高地を5泊6日(テント泊)でトレッキングするツアーです。標高4,200mほどの高地でキャンプ泊を行い、標高4,685mの峠越えがあります。コースは概ね以下のとおりです。
 1日目) ワラス(車移動)=>コノコーチャ峠(4,050m)(車移動)=>ワヌコパンパ(3,500m、T泊)
 2日目) ワヌコパンパ(車移動)=>ケロパルカ(3,500m)=>カルアコーチャ湖(4,138m、T泊)
 3日目) カルアコーチャ湖滞在(周辺のハイキング)
 4日目) カルアコーチャ湖=>カルアック峠(4,650m)=>ミトコーチャ湖(4,250m、T泊)
 5日目) ミトコーチャ湖=>カカナン峠(4,685m)=>マタカンチャ(4,150m、T泊)
 6日目) マタカンチャ(車移動)=>コノコーチャ峠(4,050m)(車移動)=>ワラス(3,050m、H泊)
 

 それでは、これから「わんだふるペルーアンデス」トレッキング」の体験をご報告します。是非最後までお付き合いください。




2.ペルーヘ向けて出発 : 8月6日(木)

 6日(木)、午前9時に自宅を出発し、西武池袋線、山手線を乗り継いで西日暮里へ行き、そこから京成スカイライナーに乗って成田空港へ行きました。13時30分に指定の場所に集合しました。今回のツアー参加者は、リーダー1名を含めて総勢9名(男5人、女4人、その内夫婦2組)でした。

 今日は時差14時間のペルーのリマまで、アメリカのアトランタを経由して、およそ丸1日をかけての移動です。出国審査、税関を通って、デルタ航空機に搭乗し、ほぼ定刻どおり15時30分に、中継地アトランタに向けて成田を飛び立ちました。およそ12時間のフライトで、現地時間14時45分(日付は変わらない)にアトランタに到着しました。アメリカは例の”渡航査証免除プログラム”があり、入国審査では指紋と顔写真が撮られ、税関では靴まで脱がされるといったうんざりするチェックを行っていました。おかげで実際の入国まで1時間半くらいかかり、それだけでも疲れてしまいました。アメリカなどは行きたくないものですね。


 再度出国審査を受け、ペルーに向けてアトランタを離陸したのは17時15分でした。今度は時差は1時間ほどですが、およそ6時間30分のフライトで、リマの空港に到着したのは夜の22時40分でした(東京時間は7日の12時40分ですので、成田出発からおよそ21時間かかっています)。リマでは比較的早く入国手続きが終わり、荷物を受けて外へ出ることができました。今晩の宿泊ホテルは道路1本を渡った向かいにあり、とても便利でした。そこで横断歩道を歩いて道路を渡り、ホテルに入りました。ホテル到着は23時45分でした。いやー、長かったですね!

 到着後、リーダーから明日の予定(5時30分モーニングコール、7時30分出発)を聞き、部屋の鍵を受取り、部屋に入ったのは24時過ぎになっていました。疲れていたので、少し荷物の整理をして、寝てしまいました。



3.ブランカ山群1(リマからワラスへ) : 8月7日(金)

 朝の5時30分、モーニングコールで目を覚ましました。昨夜は3回も目を覚ましましたが、よく寝ることができました。昨日の1日がかりの飛行機での移動でたいへん疲れてはいましたが、ペルーでの第1日ということもあって、体調はなんとか大丈夫でした。6時に朝食でしたが、とても美味しかったので腹いっぱい食べてしまいました。

 部屋に戻ってすぐに荷物の整理を行い、スーツケースを出した後ロビーに集合しました。7時30分に中型マイクロバスに乗車し、今日の目的地ワラスへ向かいました。天気は曇り空で、とても熱帯地域にいるような雰囲気ではありませんでした。予定では8時間の行程とのことでした。

 市街地はどこをどう通っているのかわかりませんでしたが、しばらくするとパン・アメリカン・ハイウェイを出て、海岸線に沿って北へ走ります。リマの郊外は砂漠地帯のようで、その砂地にレンガ造りの住宅が密集して立っていました。地方から多くの人が仕事を求めて首都に集まってきて、一部は不法占拠?されて、スラム街のようになっているところもあるそうです。
リマのホテルの前の道路
リマ市郊外の密集住宅地 バランカの海岸 バランカのレストランでのランチ

 
1時間ほどで、チャンカイという町のガス・ステーションに停車し、それから再びパン・アメリカン・ハイウェイに乗って北上しました。天気は悪く、ときどき雨も降りました。砂漠はずっと続いていますが、時々東の山から川が流れているところがあると、砂漠のオアシスのように緑の樹木や畑が見られました。11時頃ランチのためにバランカ(地図参照)という町の海岸のレストランに到着しました。ここは海水浴場のようですが、冬のためかあたりは閑散としており、レストランの客は我々以外には誰もいませんでした。また、寒流(フンボルト海流)が流れているためか、空はどんよりとして、肌寒い感じでした。
 
 12時にレストラン出発し、バスはパン・アメリカン・ハイウェイに乗りますが、少し走ったところで右(北東)に折れ、いよいよコノコーチャ峠、ワイラス回廊へと向かいます。左右を荒涼とした山に囲まれた道路を走ります。途中晴れ間が出て、太陽が顔を出しましたが、太陽が出るとさすがに日差しが強く、暑くなります。車はどんどん高度を上げ、ようやく15時にコノコーチャ峠(4.050m)に到着しました。トイレ休憩を兼ねて、ここで下車しました。標高が4,000mもあり、また天気もよくなかったので、とても寒かったです。空気が薄い感じはしましたが、特に頭がふらつくようなことはありませんでした。この峠からは、ブランカ山群の南部が見えましたが、雲が多くてあまり展望はよくありませんでした。

コノコーチャ峠からのブランカ山群南部 ワラスのホテルとマイクロバス ホテルから見えるブランカ山群 リマリマ(5,256m)
 再び車に乗って、この峠を左に折れ、ワラスに向かいました(まっすぐ進むと、トレッキングパートUのワイワッシュ山群に向かいます。したがって、この峠はこれから3度通過することになります)。天気はずっとすっきりせず、時々雨もぱらついて、なんとなく気分が晴れませんでした。それから1時間半車に揺られて(一応道路は舗装されていましたが、ここからは舗装状況が悪くなっていました)、16時30分にようやくワラス(3,050m)のホテル(Hotel Andino Club)に到着しました。このホテルは、三ツ星ホテルちうことで、ワラスで最高のホテルとのことでした。

 9時間の車移動でたいへん疲れてしまいました。やや頭痛があり、胃もむかついており、高山病の症状が少し出ていたようです。しかし、明日からいよいよブランカ山群展望のツアーということで、気分は高潮していました。部屋割りの後、すぐに部屋に行き、バスに入ってくつろぎました。部屋からはブランカ山群の一部の高山が展望できましたが、雲が多くがっかりでした。本来はペルー最高峰のワスカランも見えるとのことでしたが、そちらの方向は雲で覆われ、何も見えませんでした。明日晴れることを期待しますといったところです。

 18時30分から夕食でした。ここは3,000mの高地なので、お酒は禁止となりました。そして、これから毎日朝食と夕食の直前に、高度障害の健康チェックのために、”血圧検査”と”酸素吸収能力検査”を行います。これは指先に小型の検査機器(パルス・オキシメーター)を挟んで計りますが、1、2分で結果がデジタル表示されます。もちろん、私も他の皆さんも問題はありませんでした。

 食事の方は、名前はよくわかりませんが、おいしい白身魚がでました(ペルーでは魚介類の料理が多いとのことでした)。食後は、疲れていたので、すぐに部屋に戻り、明日からの2泊3日のバスツアー(ホテル1泊とテント1泊)のための荷物の仕分けをしました。すなわち、ザック(歩くわけではないので、カメラと防寒用衣類、雨具、それにペットボトルの水くらいです)とバスツアーで運んでもらうダッフルバッグ、それにホテルに置いていくスーツケースの3つに仕分けしました。終わるとすぐに寝てしまいました。明日はよい天気になりますように・・・


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