わんだふる パタゴニア(アルゼンチン&チリ) (4)


  1.プロローグ 
  2.パタゴニアへ(往路) :                    2月3日(月)〜6日(木) 
   2.1 東京からブエノスアイレスへ :               2月3日(月)〜5日(水)

   2.2 ブエノスアイレスからエル・カラファテへ :        2月6日(木)
  3.氷河国立公園観光(エル・カラファテ) :          2月7日(金)
  4.エル・カラファテからパイネ国立公園へ :         2月8日(土)
  5.パイネ国立公園ハイク、そしてプエルト・ナタレスへ  : 2月9日(日)
  6.プエルト・ナタレスからプンタ・アレーナスヘ :       2月10日(月)
  7.プンタ・アレーナスからウシュアイアへ :          2月11日(火)
  8.フェゴ国立公園観光(ウシュアイア) :           2月12日(水)
  9.パタゴニアから東京へ(復路) :               2月13日(木)〜15日(土)

   9.1 ウシュアイアからブエノスアイレスへ :          2月13日(木)
   9.2 ブエノスアイレスから東京へ :               2月13日(月)〜2月15日(土)


                                         
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6.プエルト・ナタレスからプンタ・アレーナスへ : 2月10日(月)

 今日はチリ(Chile)国内を、プエルト・ナタレス(Puerto Natales)からプンタ・アレーナス(Punta Arenas)まで移動します。当初計画では、余裕をもって移動できるはずだったのですが、何が原因かわかりませんが、道中で予定していたランチのためのレストランが休業しているため、急遽プエルト・ナタレスのレストランで食事をせざるを得なくなったとのこと。道中では簡単にレストランを見つけるのは不可能なのだそうです。また、プエルト・ナタレスのレストランも、12時開店で、前倒しでオープンしてくれないとのことでした。

 とういことで、ランチを食べるまで、この付近で過ごさなければならないことになり、午前の計画が変更になりました。まず、朝食後に町の中を散策します。もちろん自由参加ですが。それから、バスに乗って近郊のミロドン(Milodon)の洞窟へ行って、その洞窟を見学します。これも自由参加です。

 10日(月)は、6時に起きました。朝食をゆったりととって、9時にロビーに集合し、添乗員と町の中を散歩しました。昨日の夕方歩いているので、ほぼ同じところを歩いただけです。朝はまだ店もあまり開いていなく、人も少ないので、10数人の観光客がぞろぞろ歩いているのが異様な感じでした。10時前にホテルに戻りました。

 そして、10時に、バスに乗り、ミロドンの洞窟に向かいました。ミロドンとは1万年前に絶滅した全長3mほどのナマケモノの仲間だそうで、その洞窟からミロドンの骨と皮が発見されたのだそうです。バスでおよそ30分走ると、洞窟前の駐車場に到着しました。そこで降りて、少し歩くと、巨大な洞窟が現れました。洞窟の前には、ミロドンの像?が立っていました。私にはあまり興味がありませんでした。洞窟の中は、10分くらいで一周できるトレイルがついていました。その後、バスでプエルト・ナタレスに戻りました。

プエルト・ナタレスのホテル前の海 プエルト・ナタレスの教会 ミロドンの洞窟前の風景会
ミロドンのイメージ ミロドンの洞窟入り口 ミロドンの銅像? 洞窟の中から外を見る

 12時に、プエルト・ナタレスのレストランで食事をし、13時30分にバスに乗って、250km離れたプンタ・アレーナス(Punta Arenasu)に向かいました。途中寄り道して、ペンギン・コロニーを訪れることになっているのですが、こんな遅くに出発しても大丈夫なのか心配でした。道路は舗装されていて問題はないのですが、周りの風景は半砂漠のパンパ草原で、単調で、眠くなってきます。右の写真は、途中トイレ休憩で寄った集落ですが、カラフルにペイントされていて、何かの観光施設かなと思いました。ところが、聞いてみると、あたりの牧場主が集まって新しい集落を建設したのだそうです。

 3時間ほど国道を走って、バスは右へ未舗装の道に入りました。この道は私有道路とのことでした。20分くらい走ると、ペンギン・コロニー(Penguin Colony)に到着です。ここは、オトウェイ(Otway)湾の湾岸で、マゼラン・ペンギンの営巣地となっているのだそうです。10月から3月の間、ペンギンはここで子育てをするとのことでした。ところが、駐車場には小さなギフト・ショップとトイレがあるだけで、とても殺風景な観光地?です。空も曇っていて肌寒い天気でしたので、これからペンギンと会うというのに、何となく憂鬱な気持ちでした。

 駐車場からロープの張った小道に沿って、15分くらい歩きます。すると、ペンギンがちらほらと見えてきました。営巣地にしては少ないなと思っていると、海の方からペンギンが列をなしてこちらへ歩いてくるのが見えました。あの右へ左へと体を揺さぶりながらのペンギン歩きです。とてもかわいいですね!もう夢中で写真を撮りました。小道にはロープがあるので、ペンギン達は人間をまったく恐れていないようです。

 写真を撮った後、もう少し海岸のほうへ進むと、海で餌をとって海から帰ってきたばかりのペンギン達がたくさん観察できました。先ほどのペンギン達も、ここで、小休憩をとってから、グループをつくって内部へ歩いてきたのです。動物園で見るペンギンとは大違い。見ているだけで楽しくなりました。でも、最近ここのペンギンは減少傾向にあるそうです。ぜひがんばってほしいものです。
 
マゼラン・ペンギンの行進(1) マゼラン・ペンギンの行進(2) マゼラン・ペンギンの行進(3) マゼラン・ペンギン
海から上がって来たマゼラン・ペンギン 遠くに孤独な?ペンギン2匹が見えます

 20分ほどペンギンの観察を楽しんだ後、バスに戻りました。18時15分、バスは今日の宿泊地プンタ・アレーナス(Punta Arenasu)に向けて出発しました。ここからは、プンタ・アレーナスは近いです。19時15分ころに、市街地へ到着しました。ここは、チリの南部パタゴニアの中心地で、マゼラン(Magellan)海峡に面した比較的大きな港町です。町とマゼラン海峡を展望できる場所に案内されましたが、マゼラン海峡には大きな客船が航行していました。町の中心のアルマス広場では、お土産の出店が出ており、にぎやかでした。でもその広場の真ん中にあったマゼランの巨大な像は、とても見るに耐えない代物でした。征服者マゼランが、被征服者の原住民を足元にひれ伏せさせ、大砲をぶっ放そうとでもしている姿には、憤りを感じました。なぜ今でも大虐殺者であるマゼランの像がこんな所に展示されていなければならないのかと思わずにはいられません。

プンタ・アレーナスの町とマゼラン海峡 プンタ・アレーナスのアルマス広場 見るに耐えないマゼラン像

 19時45分、ようやくホテルに到着しました。明日は、いよいよ最後の目的地、「火の国」フェゴ(Fuego)島のアルゼンチン側のウシュアイア(Ushuaia)へ大移動します。出発も早いので、早めに寝ました。


7.プンタ・アレーナスからウシュアイアへ : 2月11日(火)

  今日は早立ちということで、5時過ぎには起きました。よい天気のようです。7時19分、太陽が海から上るのを見ることができました。6時には朝食をとり、7時に出発です。遅く到着して、早立ちということで、ホテルのイメージがまったく記憶に残っていません。写真も撮り忘れてしまいました。まあ、マゼランの町は忘れたほうがよいかもしれませんね。

 今日は、今回のツアーで一番長い移動で、およそ600kmあるそうです。でも、これまでインドやパキスタンで、超危険な長いバス移動を経験しているので、広々とした草原の長距離バス移動なんかへっちゃらになってきています。ところが、今日のバス移動でも、周りの景色は何も無く、単調で、殺風景です。こんな道を走るのも退屈すぎますね。とにかく、バスは一生懸命走って、9時25分にマゼラン海峡を渡るカー・フェリー乗り場(プンタ・デルガーラ?)に到着しました。幸いにも他に待っているツアー・バスがなく、待つこともなくすぐにフェリーに乗ることが出来ました。普通は、かなりの待ち行列が出来て、時間を費やすとのことでした。ラッキーです!

 


 ここは、長さ550kmのマゼラン海峡で最も幅の狭いところで、3〜4km幅だそうです。フェリーは30分ほどで対岸の「火の国」フェゴ島(Fuego)に着きましたフェゴ島は、西半分がチリで、東半分がアルゼンチン領で、到着したところはまだチリ領です、ここからアルゼンチンとの国境までまだ相当な時間を走らなければなりません。12時、ようやくチリの国境検問所に到着しました。ここでは、若干の西洋人の観光客が出国手続きに並んでいましたが、我々は比較的スムーズに出国することができました。ところが、アルゼンチンの国境検問所までは、まだバスで走らなければなりません。そこに到着したのは、13時でした。この間の土地は、両国の緩衝地帯のようなものなのですが、日本人から見れば広大な土地ですね。でも作物もとれないような土地なので、もったいないということもないようです。


マゼラン海峡を渡るカー・フェリーの車 対岸に着いたカー・フェリー

 ここでも比較的スムーズに入国審査を終えることが出来ました。もちろん、時差調整は不要です。アルゼンチンに入国したのですが、バスは今までのバスのままでした。バスは13時30分に出発しました。まだまだウシュアイアまでは時間はかかります。

 よく覚えていないのですが、広大な土地で、途中にレストランがないということで、昼食は車内でランチパックを食べたように思います。アルゼンチン側に入ると景色が大分変わってきました。今までの何も無い平原から、山が見えるようになり、木々も見られるようになりました。そして、目的地のウシュアイアに近くなると、南極ブナなどが茂る山を登り始め、気温もどんどん下がってきました。17時ころに、標高500mほどのガリバルエ峠に着きました。バスを降りると。とても寒く、ついには想定外のみぞれが降るほどでした。いやー、驚きです。

途中の町(アルゼンチン) ウシュアイアへの峠(みぞれが降る)

 この峠を下れば、世界の最南端の町ウシュアイア(Ushuaia)です。出発からおよそ10時間半、17時45分ころに市街地に到着しました。これでも、普通よりは早い到着だそうです。天気はどんよりとした曇り空で、寒々とした感じでしたが、これが地球最南端の町であると納得しました。今日はもう遅いので観光はありませんでしたが、ガイドの計らいで、スーパーマーケットに立ち寄ってくれました。ガイドによると、USドルが使えるということだったので、若干買い物をしてレジに行ってUSドルで支払おうとしたところ、レジ係りには通じなく、アルゼンチン・ペソでの支払いを求められました(今回のツアーでは、現地通貨に両替することなく、すべてUSドルで支払いました。もちろんおつりは現地通貨なので、それは使い果たすようにしました)。もめているところへ、レジの責任者?がやってきて、電卓で換算し、ようやくUSドルで支払うことが出来ました。なんと融通ののきかないレジ係りなのでしょう!

 買い物を終えて、19時にホテルに到着しました。ここで、チリのバスとガイドは自国へ引き返していきました(この日はアルゼンチン側に泊まるとのことです)。今日のホテルは、今までで一番よいホテルだったようです。ここから見える海は、ビーグル水道(Beagle Channel)で、対岸はチリ領のフェゴ島になります。土地が入り組んでいて、よく地図を見ないと自分達がどこにいるのかわからなくなってしまいます。明日は最後のパタゴニア観光です。ぜひよい天気になってほしいとお願いしました。

ウシュアイアのホテル ホテルからビーグル水道を望む(対岸はチリ領フェゴ島) ホテルでの夕食の様子


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