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誰も教えてくれなかったささやかなHTMLテクニック
2. 

他のサイトにフレームからリンクするときには。


リンクって、断ればいいんでしょ?

他のサイトへのリンクについては、いろいろなことが言われていますが、ここでは割愛。承諾が必要なのか、メールの書き方は、ということは他で参照してください。ここで問題にするのは、

フレームを採用したページからの他サイトへのリンクの場合

です。

トータルニューズ社の商売

これは有名な事例ですが、あるアメリカのサイトがニュースサイトへのリンク集を作って、広告を集めたことがあります。つまり、上部フレームにはつねに広告バナーが表示され、下部フレームのコンテンツにはリンク先のCNNや朝日新聞のページが表示されるというフレーム構造でした。日本ではこういう商売を言い表すいいことわざがあります。

「人のフンドシで相撲を取る」

これにはもちろん、ニュースサイトを主催する各社が法的措置で対抗し、結局このサイトはこのやり方をやめたようです。裁判に持ち込まれたら画期的な判例になったはずなのですが。

リンク自体についても、権利保護(著作権以外にも抵触しそうなことはあるわけで)の観点から微妙な問題があるようですが、それはさておき。

これは誰のページ?

この例に似たようなことは、営利目的ではないにせよ、けっこう見受けられます。左のフレームにリンクのインデックスがあって、それをクリックすると右のフレームにコンテンツが表示される、というような形です。これを、自分のページから他人のサイトへのリンクで用いると、見た目にはまるで自分のサイトのなかのページのように見えます。これって、問題を感じませんか?

フレームからのリンクでは、自分のサイト内へ飛ぶときには同じウィンドウで、他人のサイトへ飛ぶときには新しいウィンドウを開く
<A HREF="http://xxx.xx.com/" TARGET="_blank">テキスト</A> のように指定します)
というように自分なりのガイドラインを決めておいた方がいいと思います。

このために権利侵害に問われることはないでしょうが、少なくともマナーのレベルでは自分の責任範囲を明確にしておくべきでしょう。もしも自分が苦心して作ったページが、別人のサイトの中で、フレームのなかに押し込められていたら、ちょっと悲しいですよね。

いろいろあるけど

私のサイトでは、自サイト内では基本的に同一ウィンドウで回遊する構造なので、いったんそういうフレームに私のページのどれかが入っちゃうと延々とそのフレームの中で私のページを読んでもらうことになります。

まあ、いわゆるWEB RINGのような同じテーマの集まりとか、完全にリンク集に特化したサイトなどでは、別の考え方もあると思いますし、それはそれでしっかりとした理念で運営されておられるわけですから、それをとやかく言うつもりはありません。

ただ、そういった問題もありうるという意識を持った上で判断してほしい、ということです。たぶん、そんなこと思ってもみなかった、という方もけっこういらっしゃるのではないのかと、愚考する次第です、はい。

と、偉そうなことを言いながら、自分でもよく忘れるんだよね、実は。

あ、それから実はフレーム内のページはそのままブックマークできないので、別のサイトへ飛ぶときには別ウィンドウにしてもらえるとありがたい、ということもある。リンク先に面白いページがあったのでブックマークしようとしても、フレーム内だとダメなんだよね。

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1.

タイトルだってものを言う。

2.

他のサイトにフレームからリンクするときには。

3.

ファイル名とディレクトリ名の付け方。


Text by Takashi Kaneyama 1999