BON VOYAGE!

「哀愁のヨーロッパ」
SPECIAL 1999-2000

CONTENTS

第18話:怪しいチケットの顛末。

「LION KING」のチケットを引き換えに行った。今度はトイレに行きたくなることもなく、怪しい手書きの伝票を渡すと、瞬時にチケットが手渡され、「Bye.」で終わりであった。

そのチケットの正価は22.5ポンド。やはり、してやられた。手数料を二重に支払っているわけなので、たぶん35ポンドとの差額は5ポンドと7.5ポンドずつということなのだろう。そうか、これだったらWest Endあたりでもうちょっと安く手に入っただろうなあ。

まあ、35ポンドでも日本円にすれば6,300円というところか。怪しい授業料が2,000円ということかもしれない。

なお、この日、「LION KING」はもちろん満員。このチケットはちゃんと有効で、2階席のやや右手、ステージは全部、オーケストラピットは半分見えるが、花道は見えない、という席だった。悪くないところで、私はバルコニー席に陣取ったパーカッション奏者に目が釘付け。

いやはや、ミュージカルは楽しいなあ。でもちょっと悔しいから明日は正規価格で入手してやろう。「PHANTOM OF THE OPERA」あたりはどうだろうか?

(第18話:怪しいチケットの顛末。 了)

text by Takashi Kaneyama 1999

CONTENTS1に戻る