木花開耶姫を見そめた邇邇芸命は、姫の父神大山津見神に結婚の申し入れをしまし た。大山津見神はこころよく承諾して、姉の石長姫も一緒に送り届けました。邇邇芸 命は石長姫を一目見るなり直ぐに帰してしまったのです。石長姫の容貌が余りにも醜 かったからです。大山津見神は「石長姫は岩のように永遠の生命力持っているが、木 花開耶姫の命は桜花のように短い。」と嘆き悲しみました。その時人間の寿命が決 まってしまったのです。古事記を語った稗田阿礼は、人の生命力と寿命について、物 語のどこかに記しておかなくてと思ったのでしょう。 |
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