3月4日
蔵書票4題


小さい画面は 径が3cmくらいである。その画面に 途轍もなく微細な線や点を彫り込んでいく。この作業をしているときは 殆ど頭の中はカラッポで 意味のないことの繰り返しである。数時間熱中したあと 改めて画面全体を眺めてみると 不思議とまとまった形が浮かび上がっている。 版材の質と刀の彫り跡が相まって美しい。物作りの 一番満足感のあるときだ。

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