11月11日
篆刻   NO5  〔寺院お札〕


神社やお寺さんから頂く「お札」は木版画刷りでした。近年、手刷りの「お札」を頂くことは少なく、殆どが機械印刷された「お札」になってしまいました。近くのお寺さんの若住職さんは、今でも「お札」を木版手刷りしています。「正月、檀家さんにお配りするお札くらいは、一枚一枚心をこめて手刷りしなくては・・・・」といいます。何十年も使われてきた版木が摩滅してしまったので、新しい版を作ることになりました。はじめに、鏡文字の原稿を作り版木に転写します。次に、文字のエッジを彫り取ります。切り出し形の刀一本の作業です。筆勢を失わないように一気に切り取るよう心掛けました。(版木25.5cm×9.5cm)

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