7月8日
楠木正成像制作 〔兜サイズ合わせ〕


市内に「深谷まつり」のポスターが貼られています。町内の会所では祭りの準備を始めたところもあります。正成作りさすがに慌て気味です。武将は鎧兜に「伽羅の香り」を焚き込めて出陣したそうです。私も冷静に事が進められるように、「白檀」の裁ち落とし切れを細かく削って作業場に香を焚いて仕事をしています。正成の表情がおよそ出てきたところで、兜と頭との寸法合わせをしました。今日(7日)は彫刻刀で最後の仕上げです。これ以上深く削ると肌が傷つき血が出るという限界まで注意深く削り取ります。人の肌は細かい凹凸があって乱反射が起き柔らかく見えます。ですから削ったノミ跡はそのまま残しておきます。サンドペーパーをかけることは避けています。

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