2月7日
出会いと版画 V 〔パントマイムの王様の巻〕


パリ展に出かけたとき、地下鉄の通路でマルセル・マルソー公演のポスターを見つけました。パリに永住している友人と映画を見に行く途中でした。「映画より、このパントマイムを見たい。」と言うと「マルソー公演のチケットを手に入れるのは、オペラ座より難しい。」という答えでした。仕方なく韓国映画を見させられましたが、言葉は韓国語、字幕はフランス語で筋書きは自分勝手に想像するより仕方のないものでした。マルセル・マルソーはパントマイムの王様と言われるだけあって自国フランスでは神様です。マルソー東京公演のとき、はじめて舞台を見ましたが、見る人を身震いさせるような技は今でも忘れられません。連作「BRAVO MARCEAU」は、その感動を木口に刻み付けたものです。

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