12月6日
12月6日メルマガ展  V  田中義一集

  



同じ対象を一ヶ月半も描き続けたのははじめてです。彩色してしまおうという誘惑にかられたときもありましたが、がまん強く鉛筆一本を通しました。同じモチーフのスケッチ五十枚を並べてみると、作品の善し悪しはともかく、生命の神秘さを感じます。南の芭蕉が私の近くにいつ頃から入ってきたのかはわかりませんが、暑い地方独特の植物の雰囲気があります。田中一村という画家が都会を捨て南の島で制作活動を続けようと志した心情が理解できるような気がします。今まで年1.2回の個展を開いてきましたが、抽象的な雰囲気の作品が多かったので、今回はより具象的なこの作品を展示します。みてください。

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