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◆ もうかりまっか?(経済のこと) ◆

1999/07〜12 の期間、ある電子掲示板上で交わされた
MINEW とすずきの対話 と ひとりごと

▲ 目次
From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 12 Jul 1999 03:22:47 GMT

■ もうかりまっか? (経済)    1999/07/12 T.Minewaki

  経済のこと

  現在の経済状況ってなんか変だと思う。

  どうやったらみんなが幸せに暮らせるのか?

  経済のことってさっぱりわからない。
  誰か教えて。

  keywords: 市場経済
            競争原理
            資本主義
            株
            投資
            利益
            欲望
            サービス
            儲けること
            豊かになること
            安定
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 12 Jul 1999 03:32:21 GMT

■ 食べる    1999/07/12 T.Minewaki

  わからない時は、わかるレベルから考えます。

  ・死にたくない
  ・生きるためには、食べないといけない

    ・食べるためには、
      + 自分で 食べもの を探す(採集・狩猟)
      + 自分で 食べもの を作る(農耕)
      + 他人が持っている 食べもの を手に入れる

      ・他人が持っている 食べもの を手に入れるには
        + 無償でもらう
        + 奪う
        + 対価物と交換する
          - 食べもの と 食べもの の交換
          - 非食べもの と 食べもの の交換
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 13 Jul 1999 03:43:18 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:       ・他人が持っている 食べもの を手に入れるには
…
:         + 対価物と交換する
:           - 食べもの と 食べもの の交換
:           - 非食べもの と 食べもの の交換

  多くの場合は、タダで食べものがもらえるようなことはなくって、
  何かと交換することになります。
____

  世の中には、一部の人が生産した沢山の食糧があります。
  (生産力が高いので、一部の人に全員分の生産ができる。)

  それをいかに分配するべきか、という問題と考えてみる。

  食糧生産者じゃない人々は、その食糧を手に入れるために
  何か「食べものと交換してもいいような物、やサービス」を
  作り、提供する。

  目の前に食糧があっても、自分が何かを作り出さない限り、
  それを手に入れることができない。

  「働かざるもの食うべからず」
____

  いろんな条件を無視するとして、
  一部の人が生産した食糧を、みんなで公平に無償分配する。
  それだけでも、みんなが生きて行くことは可能です。
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 14 Jul 1999 03:43:40 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   食糧生産者じゃない人々は、その食糧を手に入れるために
:   何か「食べものと交換してもいいような物、やサービス」を
:   作り、提供する。

  みんな一生懸命働いて、何十年も経ったので、
  世の中は便利になりました。
  必要な物は整備され、物があふれています。
  もう十分で、欲しい物なんてないや。

  それでも、食べるためには、何かを作り出さないといけません。
  自分で「もう欲しい物なんてないや」と思っているのに、
  人が欲しがるものをつくり出さないといけない。(自己矛盾)
  あるいは何かの作業/労働をしないといけない。

  それで、道路が堀り返されたり、山が切り崩されて
  でかいマンション(売れない)が建ったり、
  湾が埋め立てられたり、ダムが出来たり、
  しているのではないか?

  それで、必要以上のスペックを持った機器やソフトウェアが
  開発され続けたり、
  目新しいファッションが作られ続けるのではないか?


  便利さは、いつか必要十分になって、飽和するのではないか?
  それとも、どこまでも欲望は続くのか?
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From: suzuki (Toshihiro SUZUKI)
Date: 14 Jul 1999 08:23:32 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   便利さは、いつか必要十分になって、飽和するのではないか?

「人はパンのみにて生きるにあらず」→2000年前のユダヤへ
「よく生きるとは何か?」     →3000年前のギリシャへ

:   それとも、どこまでも欲望は続くのか?
「苦しみの原因は欲にある」    →2600年前のインドへ
---
というのは冗談ですが、便利さというのは欲望の対象の全体では
なくて、一部なのではないでしょうか。

マズローの欲求n段階説というのを思い出すと、上記は両立する
命題のように見えます。
---
すずき
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 15 Jul 1999 04:01:05 GMT

Toshihiro SUZUKI (suzuki) wrote:
: 「人はパンのみにて生きるにあらず」→2000年前のユダヤへ
: 「よく生きるとは何か?」     →3000年前のギリシャへ
: 「苦しみの原因は欲にある」    →2600年前のインドへ

  突っ込みどうもです。
  昔からある哲学的命題だっちゅうことですな。
  そしてその時代なりの答えがある。「幸せ」は考え方で変わる。

  # 僕はあえて確信犯的に(ユナボマー的に :-p)批判する側でやってますので、
  # 良識者の突っ込みが時々来ることを期待してます。

: というのは冗談ですが、便利さというのは欲望の対象の全体では
: なくて、一部なのではないでしょうか。

  はい、便利は欲望の一部ですね。
  欲望は種類がいろいろあるし、飽和するものもそうでないものも
  あるでしょう。

  より多く、より気持良く、より沢山、より安く、より速く、
  より楽に、より美しく、より楽しく、…

  「便利」というのも曖昧な言葉です。
  言い替えるなら「より楽に」というのが近いでしょうか。

: マズローの欲求n段階説というのを思い出すと、上記は両立する
: 命題のように見えます。

  マズローの? なんだっけ。
  検索すると、あったあった。

  → http://www.mydome.or.jp/oidi/ageless/page14/age1421.htm
  生理的欲求→ 安全の欲求→ 所属と愛の欲求→ 自尊の欲求→ 自己実現の欲求

  これはこれでそうだろうなと思います。
____

  視点が飛びますが、

  ・経済的な理由で何千人も自殺してる(6058人、1998年、前年比70%増)
  ・学校出ても就職はない(超超氷河紀)
  ・中小企業はバタバタ倒産してるし、大企業だって赤字
  ・離婚増加、子供はいらない

  これはかなり低いレベルで、多くの人の欲望が満たされていないって
  ことでしょう?
  経済的に苦しいってことは、食べられないってことでしょう?

  それは何が原因?
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From: suzuki (Toshihiro SUZUKI)
Date: 16 Jul 1999 02:21:40 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   マズローの? なんだっけ。
:   生理的欲求→ 安全の欲求→ 所属と愛の欲求→ 自尊の欲求→ 自己実現の欲求

欲求といっても、人間の場合にはメンタルなものの比重が多いので
はないでしょうか、ということと、

それを除いて、人間や人間社会のモデルを作ると、もっとも肝心な
ものが欠けることになるわけですから、モデルの近似精度に多くを
期待できないのではないでしょうか、ということを言いたかったわ
けです。

#発想の遊びだから真面目に突っ込むな、ということであればスンマセン。

例として、共産主義をあげましょう。

「資本家が労働者から搾取して豊かであるのは、けしからん。
 資本家階級を倒して、生産手段を共有して生産物を平等に分配す
 れば、みんなが豊かになれるのではないか。」

という考え方に基づいて、理論を組み立てて、100年くらい実験
(?)してみたら、結果として得られたのは、

「一部の特権階級と、大多数のビンボーな人ができました」

ということだったわけです。

平等が行き過ぎると「努力してもしなくても同じ」になって、そう
すると人は意欲を欠くので、努力をしなくなります。

努力のない国家が努力する国家にかなうはずもなく、経済的なパイ
そのものが小さくなって、それを分け合ったら、みんなビンボーに
なったということでしょう。

これは、「努力する意欲とその評価」を捨象したモデル化の近似精
度が悪かった、少なくとも時代の流れのなかで近似精度が落ちた例
と言えないでしょうか。
---
:   経済的に苦しいってことは、食べられないってことでしょう?
:   それは何が原因?

分配が平等でない、という主張なのでしょうか?

先ほどのパイのたとえで言うと、パイを5人の子供で分けるときに
二つの考え方を立てることができます。

(a)1人が大きいのを取ると、他の4人は小さくなって泣き出す。
   みんなが納得できるように分配するには、どうするか。

(b)パイそのものを大きくすればよいのではないか。
   そのためには、どうするか。

あえて乱暴にくくるとすれば、
 (a)を重視すると共産主義的発想に近づく
 (b)を重視すると資本主義的発想に近づく
というふうに、すずきは理解しています。
---
すずき@バランスの問題か…
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 16 Jul 1999 04:38:26 GMT

  MINEW です。
  会話が噛み合っていませんね。それは僕が内容を把握しないままに
  コメントしたからです。すいません。

  簡単なところだけ。

Toshihiro SUZUKI (suzuki) wrote:
: 平等が行き過ぎると「努力してもしなくても同じ」になって、そう
: すると人は意欲を欠くので、努力をしなくなります。
…
: 先ほどのパイのたとえで言うと、パイを5人の子供で分けるときに
: 二つの考え方を立てることができます。
:
: (a)1人が大きいのを取ると、他の4人は小さくなって泣き出す。
:    みんなが納得できるように分配するには、どうするか。
:
: (b)パイそのものを大きくすればよいのではないか。
:    そのためには、どうするか。
:
: あえて乱暴にくくるとすれば、
:  (a)を重視すると共産主義的発想に近づく
:  (b)を重視すると資本主義的発想に近づく
: というふうに、すずきは理解しています。

  うー、こんなに簡単なのに、なにか納得できません。
  (僕は)何がわかってないんだろう?

: すずき@バランスの問題か…

  今の資本主義も、純粋なものではなくて、税金を沢山取って
  福利厚生に回すとか、大損した銀行に配るとか、利の分配的なことは
  かなり入ってますよね。
  最低限のところは守ってやる。生産力のある人はどんどんやりなさい。
  ってことか。

  それで、生産力のある方に限界が見えて来る(頑張っても
  もうこれ以上伸びない)と、全部が回らなくなって来る。
  頑張ってるのにみんな苦しい、という状態。

  ようするに、資本主義系もダメじゃん。
  という気がしているのです。
  あとはもやもやしている。
  (話してるうちに何かヒントが見つからないかな。)
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From: suzuki (Toshihiro SUZUKI)
Date: 16 Jul 1999 05:41:39 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   ようするに、資本主義系もダメじゃん。

(b’)パイそのものが大きくならないときは、どうすればいいのか。
ということでしょうか。

:   今の資本主義も、純粋なものではなくて、税金を沢山取って
:   福利厚生に回すとか、大損した銀行に配るとか、利の分配的なことは
:   かなり入ってますよね。

共産主義のほうでも、市場経済的な考え方を入れ(ないとやっていけなく
なっ)ているという意味では、現時点で振り返ると、どちらも不十分であ
った(互いに他を必要としていた)のは明らかで、

:   最低限のところは守ってやる。生産力のある人はどんどんやりなさい。
:   ってことか。

このあたりに、落ちつくのかもしれません。
---
で、元の話に戻ると、
 どんどんやっている内容に、値打ちがないものも多いのではないか
というのは、その通りかもしれませんね。

さて、どうしたものでしょう。
---
すずき@話は戻った?
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 16 Jul 1999 06:14:48 GMT

: Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
: :   ようするに、資本主義系もダメじゃん。
Toshihiro SUZUKI (suzuki) wrote:
: (b’)パイそのものが大きくならないときは、どうすればいいのか。
: ということでしょうか。

  開始初期には、改善余地がいっぱいあったので、
  やればやるだけ生産力が上がった。
  昇り調子のうちはうまく行った。
  加速している間だけ、うまく行くような仕組みになっている。

  このまま、増加傾向でずっと行くと想定して計画を立てた。
  でも、上昇には限界があるらしい。というのが見えて来た。
  上昇速度が落ちるだけで大損する。この先ヤバイぞ。

: ---
: で、元の話に戻ると、
:  どんどんやっている内容に、値打ちがないものも多いのではないか
: というのは、その通りかもしれませんね。
:
: さて、どうしたものでしょう。
: ---
: すずき@話は戻った?

  はい。
  戻りましたというか、歩み寄りました。
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From: suzuki (Toshihiro SUZUKI)
Date: 21 Jul 1999 08:20:07 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   加速している間だけ、うまく行くような仕組みになっている。

面白い定義(^^)ができましたね。

 【資本主義】しほん−しゅぎ
   加速している間だけ、うまく行くような仕組み

:   上昇速度が落ちるだけで大損する。この先ヤバイぞ。

何かいいアイディアがありますか。
---
そういえば、keyword に市場経済というのがあったのですが、
無駄が多いといえば、確かにそういう感じが強いですね。

市場で淘汰される側にまわると、こんな厳しいものはないし。

では、その反対の計画型・統制型の経済でうまくいくのかと
考えると、これもうまくない。

村落くらいの小さな規模であれば、長老の鶴の一声によって、
チャンチャンと決まることがあるかもしれない。

ただ、その規模を越えると、計画を立てるということが人間
の能力を越えるので、フェアを期待するのは難しい…。

たとえば、秋田市の公園整備と、北見市の無加川橋の建設と
のどちらを優先させるべきか、という問題を考える。
この場合に、フェアな判断というのは、そもそも何なのか?

また、地球の裏側のリンゴの値段を今週はいくらにするか、
誰がいくつ作るべきか、ということを誰が決められるか。
まして、全ての財・サービスについて、誰が決められるか?

結局のところ、計画立案者の恣意で決まるとなれば、そこに
はきっと巨大な権力が発生する。そして、いったん発生する
とそれを崩す力は、なくなってしまう。(オソロシイ)

それよりは、『神の見えざる手』にゆだねて、淘汰期間の無
駄に目をつぶる方が、まだましなのではないか?

ということで、
 【市場経済】しじょう−けいざい
   他にましな仕組みがないので、やむを得ず使われている仕組み
---
すずき@またそれたか?
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 22 Jul 1999 12:41:12 GMT

Toshihiro SUZUKI (suzuki) wrote:
:  【資本主義】しほん−しゅぎ
:    加速している間だけ、うまく行くような仕組み

: :   上昇速度が落ちるだけで大損する。この先ヤバイぞ。
: 何かいいアイディアがありますか。

  今のところありません。(^_^;

: それよりは、『神の見えざる手』にゆだねて、淘汰期間の無
: 駄に目をつぶる方が、まだましなのではないか?

  とりあえず現状分析(批判/ぐちる)しているところで、

  | ・全てがうまく行くような道は無いように思える。
  | ・残った選択肢の中で、比較的ましな道を選んで現状に至っている。
  | ・それは歴史的なもの、人間の特性を考えると、
  |   なるべくしてこうなってしまっているように思える。
  | ・そして、この先も暗い道しか残っていないことが予測できる。

  という感じなのですが、

  悲観するのは簡単だし、あきらめるのも簡単です。
  まだ、希望はあるかもしれません。

  …という気持が、この話の中にはあります。

  まずは、悪玉のボスを探し出したい。
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From: suzuki (Toshihiro SUZUKI)
Date: 23 Jul 1999 05:34:55 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   悲観するのは簡単だし、あきらめるのも簡単です。
:   まだ、希望はあるかもしれません。

希望ですか。いいですね。(^^)
個人的には、21世紀に大いに期待しています。

:   まずは、悪玉のボスを探し出したい。

現在の不況に限って、悪玉を考えるならば、筆頭は『バブルつ
ぶし』の責任者でしょう。

資本主義が基本的に「加速しているときだけうまくいく仕組み」
であるとすると、例えば土地の値段が実体よりも高すぎるなら
ば、実体をそれに近づけるよりないはずです。

たとえば、建築規制などを緩和して、自由化を進める方向にい
くとよかったはずなのですが、政策は全く逆でした。
(90年代前半の話)

「土地ころがしで儲けるのは、けしからん。土地の値段が高い
のは、けしからん。」ということで、総量規制を行ったわけで
す。

これは要するに、土地取引に関する融資を規制したものです。
需要があっても「それにお金を貸してはいけません」という枠
をはめて、地価を強引に押さえ込んだわけです。

経済はすべてが連動しているので、結局は巡り巡ってすべての
資産が半減して、金融システムも耐えられなくなって、みんな
がピンチになってきた(^^;)、というふうに理解しています。

当時なぜそのような政策を取ったかと考えると、背景にはマス
コミの『バブル叩きの大合唱』があり、それに同調した国民の
嫉妬心というものも、少なからずあったように思うので、

【悪玉のボス】当時の経済政策を決めた人
【悪玉の裏ボス】『バブル叩きの大合唱』をしたマスコミ
【悪玉の裏ボスの子分】大合唱に乗せられた国民の嫉妬心

こんなところで、どうでしょう?
---
すずき@俺も子分の一人か…
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 30 Jul 1999 15:07:43 GMT

Toshihiro SUZUKI (suzuki) wrote:
: 資本主義が基本的に「加速しているときだけうまくいく仕組み」
: であるとすると、例えば土地の値段が実体よりも高すぎるなら
: ば、実体をそれに近づけるよりないはずです。
…
: 需要があっても「それにお金を貸してはいけません」という枠
: をはめて、地価を強引に押さえ込んだわけです。

  こういう解釈もあるんですね。
  「実際にそれほどの価値を持つようには思えないほどにまで
  地価が急激に上がり過ぎたので、それを抑制した」
  というのが僕の解釈でした。

  「加速しているときだけうまくいく仕組み」では、
  何か、価値が上がり続けるものが必要で、この時は土地が利用された。
  いったん始まると「上がり続ける」ことの方が大事になって、
  実態を伴わなくなるんじゃないでしょうか。

  今だったら、株(インターネット関係)でしょうか。
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From: suzuki (Toshihiro SUZUKI)
Date: 2 Aug 1999 06:55:21 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   こういう解釈もあるんですね。

「不況の原因はマスコミのバブル叩きと、それに煽られた経済政策
にあった」という解釈は、けっこう主流じゃないかと思います。

マスコミは「自分たちの責任でこうなった」と書けなくて口を拭っ
ているので、浸透は遅いのかもしれません。

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   「実際にそれほどの価値を持つようには思えないほどにまで
:   地価が急激に上がり過ぎたので、

ここまでは、事実その通りでしょう。

当時の解決の方法には、大きく二つがあって、
  (a)人為的に抑制する(社会主義的政策) → あらゆる資産価値も連動して激減
  (b)規制緩和で価値を高める(自由主義的政策)→ バブルに現実が追いつく(?)
前者を選んだら、こうなったということです。
#後者だとすべてうまくいった、ということではないが。

ただし、見方を変えれば、前者の政策を選んだ時点で、今日の状況が起こる
ことは織り込み済み、ということなのかもしれません。

そうすると、今、何が起きていると見るべきか、と考えれば
 次の時代に向けての、資本家の総入れ換え
ということでしょう。

戦後の資本家は、「土地を担保に融資を受けて土地を買って税金を逃れて…」
というサイクルで加速し続けることができたわけです。(まるでダイエー)

反対に、土地を持たないという理由で、新しい起業家が成功する機会は、き
わめて限られていたことになります。

今後は、銀行もどういう事業に将来性があるのか、を判断できるようになる
べく、勉強せねばならないでしょうし、新しい起業家にとっては、まさにチ
ャンス到来ということでしょうか。

まあ、しばらくは厳しいかもしれませんが、破壊のための破壊が起きている
わけではなくて、創造的破壊とすべく「生みの苦しみ」にみんなで耐える(^^;)
という時期なのでしょう。

そんなふうに見ています。
---
:   いったん始まると「上がり続ける」ことの方が大事になって、
:   実態を伴わなくなるんじゃないでしょうか。

これは、実際このとおりでしょうねぇ…。

現時点でわかる範囲で、最もマシな選択肢は限られていて、
 「実態が伴うべく、努力する」
ということです。(ミもフタもないですが…。)

問題はその努力の内容であって、単純に長時間頑張るということではなく、
 新しい価値を創造すべく、イノベーションし続ける
ということでしょう。

人間が地上で生きている以上、需要そのものがなくなるということはない
と思います。

需要は、決してなくならずに、たぶん変化しているのだと思います。

要は、その変化を捉えられるか、それに応える何がしかを提供できるかど
うか…。(言うは易く行うは難し)

「まだないもの」に対する潜在的需要は、いつの時代もほぼ無限ではないか
と、考えることにしています。(^^)

:   今だったら、株(インターネット関係)でしょうか。

株は、関心が薄いので、よくわかりません(^^;)。
貨幣に対して需要があれば、そこに交換が起こるのでしょう。
---
すずき
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 4 Aug 1999 01:43:22 GMT

■ 経済情報サイト    1999/08/04 T.Minewaki

[ZDNet Wire 1999.08.04] から転載

| ・世界経済をマジメに考える!
| http://www.zdnet.co.jp/internet/guide/bestweb/9909/economy.html
____

●国際経済関連情報を集めるならまずココからスタート/外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/index.html

●オフィシャル統計データはお任せ/総務庁統計局統計センター
http://www.stat.go.jp/

●金融経済の最新統計を網羅/日本銀行
http://www.boj.or.jp/

●世界の動向がリアルタイム/ブルームバーグ
http://www.bloomberg.com/jp/jphome.html

●国を左右する金庫番/大蔵省
http://www.mof.go.jp/

●投資のイロハから教えてくれる/ミレニアム
http://www.miller.co.jp

●景気・経済情報のポータル/日本の景気・経済情報高速ネットワーク「電猫」
http://www.asahi-net.or.jp/~cu4w-kwsm/fwb11j.htm
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 4 Aug 1999 03:55:25 GMT

■ 彼女たちの時代    1999/08/04 T.Minewaki

  水曜夜のドラマ(フジ22時)で「彼女たちの時代」というのがあって、
  基本的に深津絵里が好きで観ている。
  http://www.fujitv.co.jp/jp/

  なんか、サラリーマン悲哀みたいな話で、
  椎名桔平がめちゃめちゃにいびられている。
  ひどい職場ってのはいろいろあるもんだなぁ。
  (年齢設定が同じくらいだから身に染みるのかな。)

  みんな辛いなぁ。でも、どうしようもないなぁ。
  そういう空気はうまく(現実を反映して)作られていると思う。
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 4 Aug 1999 05:07:01 GMT

■ ストレスの多くなって来た世の中    1999/08/04 T.Minewaki

  そろそろダメになって来たんじゃないかと思わせるデータ。
  「仕事のストレス 56%」「多忙や過労」の多いこと。

  生活環境がダメになって来ると、ストレスがたまり、不満が噴出し、
  原因を捜し出して叩こうという気になって来ます。
  でも、何が原因なのか複雑すぎて良くわからない。

  皮肉な見方をすると、「酒」「おしゃべり」をサービスする産業は
  儲かっているのでは?
____

[ 1999/07/31 読売新聞 ]

■10人に7人「ストレス」

仕事や将来に不安
3年で7ポイント上昇
本社全国世論調査

解消法●男性「酒」●女性は「おしゃべり」

 長引く不況など暗い世相が影を落とす中で、国民の
七割がストレスを感じ、そのうち六割近くが仕事上の
悩みを抱えていることが、読売新聞社が十七、十八の
両日に実施した全国世論調査で明らかになった。

 仕事上のストレスの要因では「多忙や過労」がトッ
プを占めたほか、ストレス解消法として、男性が「酒」、
女性は「おしゃべり」をトップに挙げるなど、日々・
憂さを晴らしながら、リストラや倒産、高失業率とい
った雇用不安を乗り切ろうとしている国民の姿が浮き
彫りになった。

 最近、ストレスを感じることが「ある」は、「よく」
「ときどき」を合わせて69%にのぼり、九六年八月実
施の前回調査(62%)より7ポイント増えた。ストレスを感
じることが「ない」は31%だった。ストレスの原因で
は、「仕事上のこと」56%が最も多く、以下、「自分
の将来や生きがい」29%、「自分や家族の健康」23%、
「子供の育児や教育問題」21%、「住まいや生活環境」
16%などが続いた。

 また、自分や家族が感じている仕事上のストレスに
ついて、その原因をきいたところ、「多忙や過労」27
%、「仕事上の人間関係」23%、「収入」21%、「事
業や勤め先の将来」19%、「仕事に対する責任感」15
%などの順で、日本全体を覆う雇用不安の深刻さを裏
付ける結果となった。

 一方、ストレスの解消法では、「知人とおしゃべり
をする」31%が最も多く、次いで「趣味に熱中する」
25%、「入浴したり十分な睡眠をとる」23%、「買い物
をしたり好きなものを食べる」21%、「酒を飲む」20
%の順だったが、男性では「飲酒」35%、女性では「お
しゃべり」46%をトップにあげるなど、男女差が見ら
れた。(関連記事3面)
____
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 4 Aug 1999 08:41:42 GMT

■ 分業    1999/08/04 T.Minewaki

  分業は効率が良い。(と言われている)

    僕が A→B→C を作り
    君が A→B→C を作る

  よりも、

    僕が (A→B)*2 を作り
    君が (B→C)*2 を作る

  方が、より作業量が少なく、楽に作ることができる。
  (コストが下がる)
____

  1人での自給自足するよりも、
  男と女 →家族単位 →複数人の共同体 →企業 →国(?)、
  などと分業が進むほど、(平均の)生産効率は良くなる。
  競争しあって、どんどん大きくなる。

  分業が進むと、より広い輪の単位で自給自足がなされるようになる。
  内部構造は複雑さを増していく。

  その反面、全体が見えにくくなり、
  個々の作業ユニットは何のためにこんな作業をしているのか
  わからなくなる。全体の意味が見えない。

  「嫌な仕事」の担当になった人は「何で俺が」と思う。

  うまく行っているうちは良いが、辛くなって来た時に、
  何が問題かが自分でわからない。納得できないのでもんもんとする。

  原因がわからず、対策も見えずにただ辛いってのは、
  とてもとてもストレスが溜る状況なんじゃないかな。
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 5 Aug 1999 01:52:44 GMT

■ 従来の市場を奪う    1999/08/05 T.Minewaki

  [ZDNet Wire 1999.08.05] から転載
____

| ●ネットのTVへの影響で論争続く。「TVを観ながらネット接続」派も
| http://www.zdnet.co.jp/news/9908/04/nettv.html
| 米メディア界では今,「Webはテレビ視聴者を奪っているか否か」が,最もホットな論
| 争テーマの1つになっている。
____

  「新しい技術○○によって、××兆円の経済効果」
  なんて言ったりしますが、
  それによって、既存の市場がどれだけ奪われるのか、
  ということについての考慮も必要。

  上記記事の例だと、
  インターネットするとテレビを観なくなるという関係(があるかも)、

  他の例を考えてみると、
  インターネットショッピングが流行ると、近所の商店に買物に
  行かなくなる(かも)
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 23 Aug 1999 13:01:29 GMT

■ 株、あるいは投機    1999/08/23 T.Minewaki

minew:
: :   今だったら、株(インターネット関係)でしょうか。
Toshihiro SUZUKI (suzuki) wrote:
: 株は、関心が薄いので、よくわかりません(^^;)。

  株。(あるいは投機?)
  よくわからない、買おうとも思わないが、なんだか世界経済は
  その辺を中心に動いているらしくって、危なそうで、とても気になる。

  NHK スペシャルで、ここ1年くらいに放映された、
  「マネー革命」とか「世紀を超えて:豊かさの限界」とか見ていると、
  株などは、実体のない物に予測や期待で値段をつけて、
  予測の読みあい、裏のかきあいで高騰したり暴落したり、
  非常に不安定で信頼できない物ではないかという気がして来る。

  数分の間に何百万ドルも儲けたり損したり、売り買いのターゲットに
  されて国が破産しそうになったり、いったいなんなんだそれは。
  多くの人が損をして、ごく少数が莫大に儲けるという構造。
__

  インターネットなどを用いて、仮想エージェントによる
  オンライン取り引きが始まると(もう始まっているのか?)、
  もっと変動の速度は速くなるだろう。
  そしてより不安定になるだろう。(人間の手に負えないほどに。)
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 23 Aug 1999 13:27:43 GMT

■ ゆるやかなネズミ講    1999/08/23 T.Minewaki

  資本主義、競争主義というのは、緩やかな「ねずみ講」ではないのか?

  先進国が始め、ドーナツ状に周辺の国を巻き込んでゆく。
  自分が先頭を走り、周辺がついて来る限り、儲けていられる。

  具体的には、アメリカが始めて日本は続いた。日本はアジア周辺国を
  巻き込んで進んで来た。

  巻き込まないと機能しないので、先進国は周辺にそう働き掛けるし
  (こんなに便利な暮らしになるよ)、僕らは巻き込まれてしまった。

  始めてしまうと(損を取り戻し、儲け続けたいから)止められない。
  先進国が初期に得をして、輪はどんどん広がり、やがてそれが世界に
  広がり切ると、最後に巻き込まれた広い末端は損を抱えて
  行き詰まることになるだろう。

  また、先へと進み続けることができなくなった中心からは荒廃が始まる。
  走り続け、広がっている間だけ、利益を生む。

  先頭は、どんどんスピードをあげて走り続けなければならないので、
  だんだん辛くなって来る。
  追随する方が楽だから。追随してくるもののスピードを落すために、
  「特許」なんて仕組みを考えて押しつけたりする。

  先行き破たんしそうな予測はできるけど、今はそんなに
  困っていないので誰も止めようとしない。にっちもさっちも
  行かなくなって深刻な被害(例えば、世界的な貧困で何百万人も死ぬ)
  が出てからあたふたするのだろう。

  今はまだいい時代、ということか。
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 26 Aug 1999 04:07:11 GMT

■ 教育の問題    1999/08/26 T.Minewaki

  だれでも、生まれた時はゼロの状態です。
  それはいつまでも変わらないでしょう。

  また、生理的に、どの時期にどのくらい学習ができるかということも
  決まっているだろうと推測します。

  技術は、蓄積されて進んで行きますから、どんどん総量が
  増えて行きます。
  それに対して、人間の学習可能容量はあまり変わらないので、
  時代が進むほどに、最先端の知識を獲得するまでにかかる年数が
  増えて行きます。また、全てを学習することができなくなるので、
  狭い分野(理系/文系とか)だけを学習するようなやり方になります。

  具体的には、昔は高校卒でも就職できたが、今では大学ドクター卒
  じゃないと一流企業では採用されない。
  採用されても(すぐ頭が固くなるので)先端で働ける期間が短い。

  これは教育の問題です。

  若者が、科学技術の学習総量の膨大さ、またその変化の速さに
  立ち向かおうという意欲がなくなる。科学離れ。

  大量の知識を短期間で学ばせるために、わかりやすい教育ができない。
  公式暗記型教育。
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 2 Sep 1999 04:24:42 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
: ■ 教育の問題    1999/08/26 T.Minewaki

:   大量の知識を短期間で学ばせるために、わかりやすい教育ができない。
:   公式暗記型教育。

  既に大きく先行されている技術に追い付くためには
  どうするのが一番か、ということを考えてみると、

  ・開発プロセスは無視して、結果だけを真似る
  ・思考プロセスは無視して、公式だけを覚える

  これが一番なんですね。
  これが戦後の日本がやり続けて来た方法です。

  思考・発想するプロセスこそが面白い部分なのに、そこはすっ飛ばしている。
  なぜそういうやり方をしてまで、追い付くことにやっきになったのか?

  とにかく、戦争に負けた、ということが大ショックだったんだと思う。
  あんなに惨めでひもじい思いはもう絶対に嫌だ、という動機で、
  早く早く、とガンガン進んで来たんだろう。

  そして、追い付いて、前に出た途端、そこから先に進む
  やり方がわからない。(思考力、発想力が無い。)

  思考・発想のプロセスを学ぶには、これまでの学習のやり方を
  変えなければならず、そうすると学習時間総量が増えてしまうから、
  先端技術にたどり着く前に老いてしまう。

  ほら、ジレンマだ。どうする?
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From: suzuki (Toshihiro SUZUKI)
Date: 3 Sep 1999 05:39:23 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
: Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
: : ■ 教育の問題    1999/08/26 T.Minewaki

: :   大量の知識を短期間で学ばせるために、わかりやすい教育ができない。
: :   公式暗記型教育。

最新のNewsWeekで、「考える力」という特集が組まれています。

アジアでは、暗記型による創造力低下を問題とされており、逆に米国で
は、自由を尊重しすぎて試練に立ち向かう準備が不十分となったという
問題意識から、「もっと試験を」に傾きつつある、とのことでした。

:   思考・発想のプロセスを学ぶには、これまでの学習のやり方を
:   変えなければならず、そうすると学習時間総量が増えてしまうから、
:   先端技術にたどり着く前に老いてしまう。

私も似たようなことを考えたことがあります。

情報処理分野などは、これに加えて知識の陳腐化が速いので、かなわん
なーと思うところがあります。
#Z80のニーモニックは、思い出以外に役に立たない…(^^;)

:   ほら、ジレンマだ。どうする?

どうしましょう?
救いがあるとすれば、「条件はいずこも同じだ」というところでしょう。

#ところで、「考える力」は教えられるのだろうか?
---
すずき
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 1 Sep 1999 11:42:11 GMT

■ 能力主義    1999/09/01 T.Minewaki

  昨日、新聞を読んでいたら、

  | 能力主義というのは、能力を重視するのは当然だが、
  | 能力以外は気にしない、ということでもある。

  と書いてあって、意表を突かれた。

  (欧米では)能力分の仕事を片付けさえすれば、さっさと帰っていい。
  サービス残業したり、付き合いで飲んだりする必要が無い。
  だから、余暇は増えるのだ。という。
  ふむふむなるほど、それは良いかもしれない。

  日本では、能力以外のところで、だらだら一緒に残業したり、
  付き合いで休みにゴルフしたり、人情や忠誠心を大事にしてきた。
  それで雇用が保たれて来た。

  これから日本にも能力主義が浸透して、切り替わって行けば
  良いのだが、予想される悪いケースは、
  日本的だらだらをひきずったまま、能力主義が組み込まれる、
  というもの。
  能力がある人はより沢山働き、飲みにも付き合い、労働時間は
  変わらない、余暇は増えない。
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 3 Sep 1999 04:03:55 GMT

■ リストラクション    1999/09/03 T.Minewaki

  会社という組織(人間の部分集合)は、会社それ自体が
  存続することが目的なので、会社の中から能力の低いメンバーを
  排除(リストラ)して、会社内の平均能力を上げて競争力を
  上げようとする。

  それはそれで、もっともなやり方だとは思うが、
  会社の外には能力の低い人が溜ってゆくことになる。
  内と外で格差が広がる。
  (でも、内と外は税金や福祉で間接的につながっている。)

  会社に属するか属しないかを無視した、人口あたりの生産力は
  高まっているのか?

  それは、トータルで見ると「みんなの幸せ度が増した」
  ことになるのだろうか?

  (会社が競争に負けて潰れれば元も子もない。
    そういう意味で、やむを得ずやっていることかもしれないが。)
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 9 Sep 1999 04:06:31 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
: ■ リストラクション    1999/09/03 T.Minewaki

:   会社の外には能力の低い人が溜ってゆくことになる。
:   内と外で格差が広がる。

  現象的には、
  会社の倒産件数が減ったり、決算が赤字から黒字になったりする
  (ここだけ見て景気が上向き、なんて言ったりしてないか?)
  半面、失業率が増大する。

:   それは、トータルで見ると「みんなの幸せ度が増した」
:   ことになるのだろうか?

  失業率5%というのは考えてみるとすごいことで、
  誰でも友達の一人や二人は仕事が無いってことだ。
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 13 Sep 1999 03:55:16 GMT

■ お先真っ暗か?    1999/09/13 T.Minewaki

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   悲観するのは簡単だし、あきらめるのも簡単です。
:   まだ、希望はあるかもしれません。

  なんか将来のことは、想像するほどに悪化の方向が
  もくもくと湧き上がって、お先真っ暗な感じがするけど、
  そういう想像をしておくことに意味はあるのか?

  利点:

  ・覚悟しておくことができる。
    覚悟ができてないと直面してパニックになる、自暴自棄になる、
   他人を責める。
  ・現実は、最悪の予想よりはまだマシじゃん、という安堵感
  ・予測できたから、回避することもできるかもしれない。
   悪化を避ける方向へ行動が変わる(無駄な電気を使わないとか)
  ・みんな頑張ったけどどうしようもなくてこうなった、
    という意識から他人に優しくなる(他人のせいにしない)。

  逆の悪影響は、

  ・想像したことによって、より悪いこと(自分は得するが、
   みんなは迷惑する手口)に思い付いてしまい、実行する。
  ・暗い暗い、といってるうちにみんなが暗い雰囲気に漬かって
   しまって抜けられない、その方向に進めてしまう(暗示)。

  といったところでしょうか。
  少しは未来を明るくするために。なんとかならんか。
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 13 Sep 1999 04:13:25 GMT

■ 預金通帳    1999/09/13 T.Minewaki

  預金通帳

  どんなに大金を払っても、
  同じものしか手に入らない、
  10枚つづり程度の紙切れ。
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 19 Sep 1999 11:38:27 GMT

■ オランダの経済政策    1999/09/19 T.Minewaki

土曜日(9/18)たまたまオランダの経済政策の歴史を紹介するTV番組を観た。

「地球漫歩計 失業者を減らせ・オランダ式パートタイム」

約20年前、深刻な失業率(10%)を抱えたオランダがとった政策
(ワッセナー合意 1982)は、積極的な「パート労働」(ワークシェアリング)
の推進だった。
賃金のアップよりも、雇用の創出を優先した。

働き過ぎの労働者にゆとりを、働きたい失業者にパートタイム労働を、
それによって失業率は 5% まで下がった。

現在、多くの企業で、フルタイムとパートタイムをかなり自由に
切り替えることができる。フル/パートでの差別もない(能力給)。
社長までもがパートだったりする。
パートタイム労働を斡旋する紹介所も沢山ある。

例えば、子供ができると、夫も妻もフルタイム労働から週4日の
パートタイムに切り替える。それにより、夫婦分担して子育てができる。
子育てが楽になると、フルタイム労働に切り替える。(そりゃいいや)

いくつかの企業をパートタイムで試してから、気に入った所にフルタイムで
契約することもできる。
____

いいことずくめに見えるが、ひとつ語られなかったのは「競争力」と
いう観点。
サービス業など個人個人が独立した業務内容ならそういう労働形態も
やりやすいだろうが、メーカーなど技術開発競争を行っている企業では、
継続した技術開発の蓄積が、個人技術者のサービス残業的がんばりに
頼っているので、労働時間の短縮→開発速度の低下 とつながりやすい
ように思う。

それは本当か? どう解決するのか?
まず、競争力を落としてでも、ゆとりや雇用創出を優先するのか?
パート労働でも開発力は落ちないのか?

あるいは、勤務形態で、パートタイムではなく、プロジェクトが終るごとに、
長い休みを取らせるなどのやり方にするか。(働く時は働いて、区切りが
ついたらいっぱい休む。)働きっぱなしよりも、集中&休息したほうが
開発効率いいかもよ。

「それどころじゃない、競争に負けたら大損だ。どこにそんな余裕がある!」
なんて言われたらそれまでだな。実際のところ。

競争を止めるなら、みんなで一斉に止めるか、競争することに意味がない
経済構造にしないとダメか。
____

[参考URL]
・オランダの奇跡 (Nikkei Net)
  http://www.nikkei.co.jp/topic3/21seiki/part506.html
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 22 Sep 1999 03:56:10 GMT

■ Knowledge Management    1999/09/22 T.Minewaki

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
: メーカーなど技術開発競争を行っている企業では、
: 継続した技術開発の蓄積が、個人技術者のサービス残業的がんばりに
: 頼っているので、労働時間の短縮→開発速度の低下 とつながりやすい
: ように思う。
…
: それは本当か? どう解決するのか?
: パート労働でも開発力は落ちないのか?

  この辺が今後の課題となってくるところでしょう。
  グループで仕事をしても効率が落ちないような仕組み。
  個々の「知識」を公開し共有する仕組み。が欲しいところ。

  グループウェア Groupware とか、
  ナレッジマネジメント Knowledge Manegement とか、
  Collaborative Knowledge Creation とか、
  カッコイイ言葉で言ったりします。
  昔からいろいろありました。

  Lotus Notes もそうですし、Office2000 なんかも
  そういうことを宣伝文句に掲げています。

  Notes や Web の導入で以前よりは良くなっているものの、
  これはいいや!、というほどのものは、今まで使ったことがないなぁ。
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 25 Oct 1999 13:35:42 GMT

■ Knowledge Management (2)    1999/10/25 T.Minewaki

: Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:   グループで仕事をしても効率が落ちないような仕組み。
:   個々の「知識」を公開し共有する仕組み。が欲しいところ。
…
:   グループウェア Groupware とか、
:   ナレッジマネジメント Knowledge Manegement とか、

  情報を共有しやすくする、ということは、
  情報を自然な形、つまり頭の中のイメージに近い形で
  表現することと関係すると思う。

  WWWの、キーワードや画像とそれらを結ぶリンク、という
  表現形式はかなり頭の中に近いから、これだけ受け入れられて
  いるのだろう。
  ニューラルネットという物理的形式にも、思考形式にも近い。
  (次元数はかなり落とされているが。)

  例えば、僕が作るホームページは、僕の頭の中の一面を
  かなり正直に反映しているように思う。
  これは考えようによっては恥ずかしい。

  Knowledge Management アプリケーションという観点でも、
  結局はその中に含まれる個々のコンテンツが、どれだけ
  その作者の思考に忠実に作られているか、
  また他人の思考に受け入れやすく作られているかが、
  利用効果という点では問題になって来るだろう。

  というわけで、ドキュメント作成(特にWWW文書)の教育なり
  ツールなりが必要なのではないか。
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 7 Oct 1999 12:05:12 GMT

■ 年金制度が破綻する    1999/10/07 T.Minewaki

  年金制度が破綻する、という話を良く聞くようになりました。

  「ある年齢から、死ぬまでお金がもらえる」という仕組みでは、
  余命が伸びつつある時代には、うまく行かなくなるのは当然ですね。

  余命が伸びた分、働いて稼ぐ年数を増やしたり(定年の廃止、
  働けるうちは働く)、支給総額/支給期間を限定するべき。
  (という反面、高齢者雇用はない。どんどんなくなるだろう。)

  「高齢者1人を若者2人で支える」なんて表現を聞きますが、
  これは変だと思う。高齢者のための金を若者が払っているわけじゃない。
  高齢者は、自分が若い頃に預けておいたお金を、年とってから
  受け取っているだけ。
  人生トータルでプラスマイナスゼロ。
  この原則が成り立っていれば、全て各自の自己責任だから
  そんなに不平等は起きないはず。

  「年金がなくなると、生きて行けないんですぅ」というのは
  切実な訴えではあるが、やはり甘えではないのか。
  (自分が元気だから言える意見か。)
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From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 15 Oct 1999 09:41:14 GMT

■ 後戻りできない    1999/10/15 T.Minewaki

  効率が良くなって、経費が減って、それで安くできる、
  ということは、
  「効率が悪い時代には戻れない」ということ。
  一方向にのみ進む。

  効率が良くなる、ということはニアリーイコール
  余裕がなくなる、ということ。
  環境の変化が起きた場合に、追従していけない。
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 5 Nov 1999 14:11:19 GMT

■ 効率、効率、競争    1999/11/05 T.Minewaki

  効率は、どこまでも上がり続けるものだろうか?
  たぶんそうではないだろう。

  努力に対しての効率向上はだんだん鈍くなって行く。
  効率を徹底しない「余裕」というものに、意義があることもあるだろう。
  どこかにバランスポイントがあるということ。

  ある程度まで行ったところで、更に効率を上げようとすると
  「無理」が生じて問題が起こることがある。

  東海村の臨界事故もそのひとつかもしれない。
  日栄の強引な取り立てもひとつかもしれない。

  コストを下げようとして質の悪い部品を使ったり、
  納期を縮めようとして、テストを十分に行わず出荷したり、
  在庫を減らそうとして、納品が遅れたり、
  なんか思い当たることがたくさん。
____

  そして、競争。

  何かの指標(例えば安さとか、軽さとか、速さとか、利率とか)に
  こだわって競争して行くと、途中のどこかでちょうどいいポイントを
  超えて、過剰な領域に入って行くことが多いような気がする。

  過剰ということはどこかに無理があるということ。
  無理がある商品やサービスは避けたい。
  ちょうどいいもの、があればそれでいいと思う。
____

  んー、何がいいたいんだか。ごめん。
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 24 Nov 1999 12:52:55 GMT

■ サラリーマン    1999/11/24 T.Minewaki

|  1999/11/21(日) 21:00-21:50
|  NHKスペシャル「世紀を越えて・サラリーマン」
|  - 選別の時代点数主義の給与
|  - 米国式解雇講座

  先週の放映でしたが、なかなか厳しい内容だった。
  米Kodak社のリストラ策がどのように行われているか、
  日本の横河電機でどのように点数性評価が行われているか、
  が取材されていた。

  企業だから利益を上げなくてはならない、他社が安い機器を
  作って進出して来るので対抗するために効率を上げなくてはならない、
  効率を上げるために人件費を削るしかない。

  各社の人事部の担当者を集めて、いかに解雇するか、という
  セミナーが行われている。「残念です、と言ってはならない」

  外部のコンサルタントに依頼して、社員の能力を格付けして
  もらっている。
  「この50代の方は、コンピュータができない、これが致命的ですねぇ」

  解雇するか、それともみんな少しづつ給料を削るか。

  「いつ解雇されるかわからない」という心理状況はどんな影響を
  もたらすのか。生産効率に、健康状態に。
____

  「企業」というのは、それ自身が生き伸びるために、
  必要な人間を取り込んでは使い捨てて、進んでいく、というところが
  「利己的遺伝子」と一緒だなぁ。
  「利己的企業」と言ってみても全く違和感のないところがすごい。

  人間が作り出したでっかいミーム、ってところか。
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 24 Nov 1999 13:10:34 GMT

■ 何と競争しているのか    1999/11/24 T.Minewaki

  こんなに大変な努力をして、
  人間はいったい何と競争しているのか?

    どこまで進めば満足するのか?
    何に勝てば競争は終りなのか?

  人間以外の何かと競争しているわけではない。
  とすると、人間の中で、「先に行くもの」と「後に遅れるもの」を
  分けるために競争しているとしか思えない。

    となると、どこまで行っても相対的に半分は「遅れたもの」なので、
    全員の満足はなく、競争が終ることもない。
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 7 Oct 1999 13:26:43 GMT

■ 借金と預金    1999/10/07 T.Minewaki


  未来に稼ぐ予定のお金を 今使うのは、借金。

  今稼いだお金を 未来に使うのは、預金。

____

  お金 という概念は、時間を超えることができる。
  それが利点のひとつ。
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 26 Nov 1999 12:58:50 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
: ■ 借金と預金    1999/10/07 T.Minewaki
:   未来に稼ぐ予定のお金を 今使うのは、借金。
:   お金 という概念は、時間を超えることができる。


  それをいいことに、何兆円もの赤字国債(未来からの借金です)
  を発行して、当面はかわして行こうとしている。

  なんというかもう、怖くてたまりません。


http://search.mainichi.co.jp/
|   【2】補正予算案:
|   6兆7890億円の内容を与党3党に説明 政府 
|                                       1999.11.24
|    政府は24日、自民など与党3党の政策責任者会議に、総
|   額6兆7890億円の1999年度第2次補正予算案の内容
|   を説明した。25日の臨時閣議で決定する。財源として7兆
|   5660億円を国債発行で手当てする。国債の内訳は建設国
|   債3兆8260億円、赤字国債3兆7400億円で、今年度
|   の国債発行総額は98年度より同13・6%増えて38兆6
|   160億円となる。
[↑Top / Bottom↓]

From: minew (Takakuni MINEWAKI)
Date: 3 Dec 1999 12:37:47 GMT

Takakuni MINEWAKI (minew) wrote:
:: ■ 借金と預金    1999/10/07 T.Minewaki
::   お金 という概念は、時間を超えることができる。
:   なんというかもう、怖くてたまりません。

  想像もつかない金額ですな。

http://www.asahi.com/1203/news/business03022.html
|
| 国の借金、初めて500兆円超える見込み 
|
|   大蔵省は3日、国債に短期の借入金などを加え
| た国の借金残高が、今年度末には501兆581
| 3億円に達するという見込みを明らかにした。5
| 00兆円を上回るのは初めて。

: http://search.mainichi.co.jp/
: |   【2】補正予算案:
: |   6兆7890億円の内容を与党3党に説明 政府 
: |                                       1999.11.24
[↑Top / Bottom↓]

2000/05/21 T.Minewaki
2003/01/05 last modified T.Minewaki

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