◆ たむらしげる原画集 クジラの跳躍 CD-ROM / たむらしげる ◆

Glassy Ocean CD-ROM
作品名: たむらしげる原画集 クジラの跳躍 Glassy Ocean
Windows95&98, Macintosh CD-ROM
イラストレーション: たむらしげる
音楽: 手使海ユトロ
企画・製作: 愛があれば大丈夫
販売元: バンダイビジュアル
価格: 2,800 円(税抜)
(c)1998 たむらしげる/MMF・バンダイビジュアル


たむらしげる氏初の劇場映画 「クジラの跳躍」 のおいしいところを凝縮した CD-ROM です。

あの映画の感動がよみがえる。いや、映画より美しいかもしれない。 ディスプレイで観るたむらさんのグラフィックの鮮やかなこと! こんな品質のいい絵を見せちゃって大丈夫なの? とさえ思う。 (愛があれば大丈夫でしょう、たぶん。:-P)

この中には、たむらさんが描いたオリジナル画像のスライドショウを メインに、壁紙用の大きな画像や、映画のシーンクリップや、 絵つきストーリーボードや、… が盛り沢山に詰め込まれています。
流れる手使海ユトロさんのオリジナル曲もゆったりといい感じです。

「メイキング・ムービー」というコーナーでは、映画「クジラの跳躍」の 製作過程がちらりと伺えます。この手のかけようには驚いたな(想像含む)。

  1. たむらしげる氏が手描き CG (2D) で大量の原画を描く
  2. 原画に合わせて CG アニメータが 3D-CG モデルを作る
  3. 3D-CG でシミュレーション動画を作成する
  4. チェックが入り、OK が出る
  5. 3D-CG に沿ってフレームごとに手描きでトレースし丁寧に描く
  6. CG と手描きのバランスを調整する
  7. できあがり
一度、3D-CG モデルを作ることで、滑らかにカープしながら 船から引いていくオープニングの映像や、頭を出したクジラの 周囲を回りこんで歩いてゆくところの立体感が、リアルに 表現されています。特に、透明な海の、レイ・トレーシング映像の なんともかんとも美しいことよ。
それでいて、3D-CG のみに頼らず、その上からまた描いていることで、 たむら氏の独特のタッチが生かされている。CG だけが違和感で 浮いてしまうことがない。
映画製作に3年かかったというのもうなづける。いやはや、 お疲れさまです。


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1998/11/28 T.Minewaki
2000/12/20 last modified T.Minewaki

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