◆ ビッケ膝にのる ◆

(1996/11/23 撮影 at 猫の交差点)
秋も深まり枯葉も散りつくし、すっかり冷え込むこの頃です。
ビッケとはさらに親交が深まり、最近はこうして膝の上で
撫でています。
初めは、近くにすりすりと寄ってくるのをヨイショと持ち上げて
膝にのせていましたが(11/23, 24, 26)、その後 4 回目にして、
ビッケは僕が座って膝を示すと自分からのって来るようになりました。
おーよしよし学習したか。それ以来は、会うたびに膝の上です。
夜のコンクリートの階段は冷たいです。僕はそれをおしりに感じて、
膝の上には丸く暖かいビッケの体を感じます。
膝の上は暖かく気持ち良いのでしょう、ビッケは顎の下を撫でると
目を細くしてじっとしています。
僕の膝をつかむビッケの指から爪が出たり引っ込んだりしながら
ぎゅっチクチクと握り締めてくる感じとか、頭をねじって僕の方を
見上げて、ナ〜ォと鳴いて鼻を近付けてくるところとか、とっても
いとおしく感じます。
背中に優しく手を置いていると、喉がゴロゴロいう響きや、
息づかいの上下まで伝わって来ます。
ムズムズと体の位置を調整したり、
毛づくろいを始めたりします。
そうしていると、子猫(白地に茶)が
興味ありげに近寄って来ますが、こっちがちょっと動くと
びっくりして離れます。しばらくはそれを
繰り返していましたが、ある日(11/26)ついに、「この人は害のない人だ」
ということを学習したらしく、そろそろと歩いて来て、
こっちの顔色をうかがいつつすぐ横でじっと座っていました。
ビッケはそれに気がつくと、フゥゥーと威嚇して、子猫を遠ざけようとします。
ビッケは僕を占有したつもりなのだろうか?
最近はもっと警戒心をなくして、子猫は僕のおしりのあたりで、
パリバリ、カミカミ、ナメナメと僕の体のあちこちをつつき回しています。
それに飽きると子猫同士で追いかけっこを始める。
毛づくろいするビッケ
そろそろと近寄る子猫
静かな深夜の交差点で一緒に座り、信号が変わるたびに赤・黄・青に
光る道路や、コツコツと近付いてくる足音や、通り過ぎる車のライトを
一緒に感じていると、彼らが何を見て、何を聴いているのか、
つまり猫の思考が少しづつわかってきます。
猫好きにとっては、とても幸せな時間を過ごしています。が、これはきっと
僕が「疑似的な家族」を体験しているから楽しいんだろうな、と
自己分析しています。猫は、子供や恋人や友達に、似ています。
1996/12/24 T.Minewaki
2000/06/10 last modified T.Minewaki
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ピッケの縫い目
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