(1995/05 撮影 at タイ・サムイ島)
サムイ島で犬は良く見たが、猫はほとんど見かけなかった。
夜、ホテルの中庭を歩いていて、小さな白い猫がちょこんと座っているのに
出会った。手を伸ばしても、おっかなびっくりで近寄ってこれない。
そこだけ黒い尻尾の先をぱたぱたと動かしている。
このあと、夜の海岸を歩いて星を観たりする。夜でも全然寒くない。
ここは北緯5°くらいなので、南十字星もよく見える。もちろん横浜とは
比べ物にならない程、空は澄んでいる。
ふと足元を見ると、波打ち際に、青白くピカーッと光っている点がある。
なんだろう? 近寄って米粒くらいのそれを拾い上げてみると、手のひらの
上でも鋭く光っている。
部屋に戻って、コップの海水に入れてみると、くるくると泳いだ!
が、もう2度と光ることはなかった。
これが、夜光虫だろうか? 夜光虫を見たことがないのでわからない。
ウミホタルかもしれない。
その後しばらくして TV 番組「どうぶつ奇想天外」(1997/05/17) で、
ウミホタルの特集をやっていたので、この小さな生物がウミホタルだと
いうことが確実になった。
ウミホタルは海のどこにでも普通にいる生物で、腐肉を食べる。
科学反応によって光る粘液を口から出すのだが、それは生殖のためと、
敵に襲われたときに身を守るため。
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp