2009年協会春のセミナー
「ホイスコーレ春日」のご案内

06年セミナーの夕食の様子
 今年の春のセミナーは、韓国のフリースクールで同時に平和運動団体でもある「アヒムナ平和学校」のお話が目玉になります。韓国でも厳しい学校教育事情から不登校になったり、悩みをもつ子どもたちがいます。そういう子どもたちが行く場所としてフリースクールがありますが、韓国では行政の理解が行き届き、さまざまな補助があるのが日本との違いです。

 「アヒムナ平和学校」はキリスト教社会教育センターなどが中心となって、多文化共生オルタナティヴ教育運動の一環として2004年に設立されました。特色は平和運動に力を入れ、日本やアジアの国々、ロシアなどとの交流も行っています。日本の日韓問題にたずさわる反戦平和団体との交流も活発で、2005年には強制連行をめぐるツアーで生徒たちも来日したり、理事長の金鐘朱(キム・ジョンス)さんは何度も日本の反戦平和団体、キリスト教団体に招待され、講演を行っています。

 今回は、アヒムナ平和学校で、2005年3月から2008年8月まで教員をされ、現在はNPO法人「アヒムナ・ピース・ビルダーズ」事務局長として、日本で活躍する金令順(キム・リョンスン)さんを招いて、お話をしていただきます。

 他には、北海道農民管弦楽団を扱ったテレビドキュメンタリーの第二弾『夕張に響け 大地の音楽〜北海道農民オーケストラ』の鑑賞や、昨年富山と群馬榛名湖で好評を博した「みなみのうお座」の宮沢賢治の朗読パフォーマンス、生きた言葉の自由談話会などあります。

 日本で体験できるデンマークのホイスコーレの雰囲気がセミナーの売りです。どうぞふるってご参加下さい。

日時 2006年4月4日(土)13時半〜4月5日(日)12時
場所 クローバープラザ
福岡県春日市原町3-1-7 Tel.092-584-1223
(JR博多駅から鹿児島本線下り普通列車<快速、特急はとまりません>で春日駅下車。所要時間約11分。駅前の建物がクローバープラザ)
  駐車場はありますが、駐車料金をとられますので、ご注意。


参加費 7000円(参加費、宿泊費、4日の喫茶と夕食、5日の朝食代)
  部分参加も可。その場合は1000円+実費。
申込み 協会幹事までメールにて、人数、参加時間帯をお知らせ下さい。
締切  3月27日(金)まで(締切厳守!) 

宿泊:個室はありません。申込順になりますが、宿泊希望者が多く、クローバープラザに宿泊できない場合は、福岡市の船員会館などの安い公共の宿になりますので、ご了承下さい。その場合は、宿泊費は施設の要求する額になります(4,000円弱)ので、その分参加費も変動します。

内容 4月8日(土)
 13:00 受付開始
 13:30〜15:00 「アヒムナ平和学校を語る」 視聴覚室(総合福祉センター5階)
金令順(キム・リョンスン)
NPO法人「アヒムナ・ピース・ビルダーズ」事務局長
前アヒムナ平和学校教員、アヒムナ平和運動本部事務局長

 アヒムナ平和学校で教師をされた金さんにアヒムナ運動、そして多文化共生などについてスライド付きでお話していただきます。  

 15:00 ティータイム  喫茶カサブランカ(1階)
 15:30〜17:45 歌と朗読パフォーマンスの集い 音楽室
「みなみのうお座」(阿部未奈子、清水 満) 

 昨年富山と高崎で披露した宮沢賢治の朗読パフォーマンスですが、今回は「十力の金剛石」と「虔十公
園林」の2本立てです。後者はウィンドファームの中村隆市さんたちが進める「六カ所あしたの森」プロ
ジェクトの支援の意味も込めています。他にホイスコーレらしくみなで歌も歌います。

 18:00 夕食  エクスプレス・カフェ(2階)
 19:30〜21:00  ドキュメンタリー『夕張に響け 大地の音楽〜北海道農民オーケストラ』上映 視聴覚室(5階)

 2008年3月31日BS i(TBS系衛星放送)で放映された北海道農民管弦楽団の夕張での定期演奏会を使っ
たドキュメンタリーを見ます。協会会員で北海道余市町で「えこふぁーむ」と「農民芸術学校」を主宰す
る牧野時夫さんがリーダーで、指揮者も兼ねています。宮沢賢治のめざした農民芸術の一つの実践として
も感動的です。

 4月5日(日)
 8:30 朝食  喫茶カサブランカ(1階)
 9:00〜12:00 グルントヴィ・ムーブメントの学校と自由談話会(インフォーマル・セッション)  
視聴覚室(5階)

 例年懇親会での各自の語りが時間不足になるくらい豊富ですので、今回は会員の近況報告は自由談話会として行います。グルントヴィの「生きた言葉」はインフォーマルな場でなければ出てこないとされていますので、各自思いを自由に語る場です。最初はおしゃべりの手がかりとして、幹事がこれまで取材したデンマークの学校などの映像を見せます。これは各地で紹介したものの、九州の人があまり見る機会がなかったという逆説的な状況もあり、要望があったものです。