香港(5)
大埔
大埔
次は大埔に向かう。
大埔は深く入り組んだ湾の最深部にあり、波もなく静かな海辺は公園に
なっていて風光明媚な場所である。対岸の吐露港公路にはひっきりなしに
車が走っており、時折九広鉄道の電車が走る姿は鉄道模型のようである。
李錦記の工場
公園の周囲は工業団地になっていており、
日本でもおなじみの李錦記の工場もここにある。
道路は広く街路樹も植えられていて整然とした印象を受ける。
香港ドルの故郷
シャーマン氏が突然車を停め、「この会社を知っているか?」と聞く。
白い外壁のトーマス・デ・ラ・デュー社を指差し、「香港の誰もが欲しがる
製品を作っている会社だ」とヒントをもらったが分からなかったので、
「分からない」と答えると、シャーマン氏は財布から10香港ドル札を取り出し、
「ここに書いてある」という。この会社は香港ドル紙幣の印刷を行っている
会社とのことで、紙幣を見ると確かに会社名が書いてあった。