香港(2)

嘉湖山荘



銅鑼灣の海底トンネルを通って九竜側へ抜ける。無料の高速道路である 屯門公路に入ると反対側車線は大渋滞していてこのへんは日本の高速道路と 変わらない。
しばらく走ると左手の海上で巨大なつり橋の建設現場が見える。これは、 新空港へアクセスするための橋であり、完成すれば高速道路と鉄道が通る 予定である。
シャーマン氏によれば、「香港が中国に返還される前に英国の建設会社に 公共事業を大量発注している。我々の税金が...」とぼやいていた。

さて、屯門公路をひた走ると前方に巨大なマンション群が見えてくる。 ここが屯門のである。香港のベッドタウンになっており、街の雰囲気は 日本のニュータウンに似ている。ここに住む人達は九竜方面にバスで通う ため、大量のバスにすれちがう。
ふとそれらのバスをみると、車体横に「嘉湖山荘(Kingswood Virras)専車」 と書いてある。そういえばこのバスはきのうの海洋公園でも見かけた。 そのときは、おそらく大規模なリーゾート村か何かだろうと思ったのだが、 シャーマン氏に嘉湖山荘とは何かときいてみると、開発中の大規模団地で あるとのこと。モデルルームがオープンしているので行って見ようとの ことになった。

建設中の棟

青山公路をそれて造成地のなかを進むと巨大なマンション群が現われて そこが嘉湖山荘であった。一部は既に入居済であるが大半の棟はまだ 建設中である。
建設中の棟は35階の高さまで竹で足場が組まれていた。



モデルルームのある棟

香港のマンションには必ず敷地の入り口に守衛所がある。
ここで「モデルルームを見に来た」とひと声かけて中に入り、道路端へ 車をとめてモデルルームのある棟に向かう。
入口のロビーで受け付けを済ませ、エレベータで最上階の34階に向かう。 この建物は35階建であるが、なぜエレベータが34階までしかないかというと、 最上階は2階続のメゾネットタイプとなっているためである。





最上階からの眺め

最上階のモデルルームはさすがに眺めが良い。遠くにうっすらとシンセン のビル群も見える。
セールスマンの人がいろいろと説明してくれるのだが、広東語なので分からない。 部屋数は多く、メイド用の部屋まである、こんな部屋に住むことが香港人の夢 なのだろうけれど、ひとつひとつの部屋は日本の住宅に比べると若干狭いように 思えた。
このあと8階にある一般の部屋を見学したあと、嘉湖山荘をあとにした。

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