三殿台遺跡(さんとのだいいせき)
2014/7/15、散策目的で三殿台遺跡に出かけた。横浜市営地下鉄ブルーラインの弘明寺(ぐみょうじ)駅が近いが、住
宅地の中で迷うおそれがあったため多少遠回りだが、路が広い蒔田(まいた)駅で下車。
無量寺前を過ぎ、勝国寺に向かう。勝国寺は足利氏の一族である吉良氏がこの地に「蒔田御所」という館を構えていたところである。道を真っ直ぐのぼってゆく
とやがて右手に岡村小学校が見える。ここで右折し急な階段を登ると、最高点が平になっていてそこが三殿台遺跡であった。神奈川県横浜市磯子区岡村にある集
落跡。標高55mほどのなだらかに起伏する丘陵台地にある。
遺跡は1万m2の範囲に、縄文時代後期(約3500年前)、弥生時代中・後期(約2300〜1900年前)、古墳時代(約1700
年〜1300年前)の3時代にわたる集落跡。出土物にも大陸系磨製石斧(せきふ)類と磨製石鏃(せきぞく)、
銅釧(どうくしろ)や銅製指輪など。

古墳時代の集落
跡
考古館には縄文土器、須恵器などおなじみの土器が陳列されていたが、わたしには石棒が興味深かった。

石棒
文献では縄文時代の遺物とは知っていたが実物ははじめて。手に握れる程度の大きさでスタートした男根状石棒は中期以降大形化され、後期以降は再び小形に
戻ったという。日本最大の石棒は長野県佐久市の佐久西小学校の北側を流れる北沢川の田んぼのあぜ道に立っている2mを越すモ
ノだという。弘明寺に下って地下鉄で帰宅。
January 28, 2014
Rev. December 16, 2017