シリアル番号 | 897 |
書名 |
太郎物語 高校編 |
著者 |
曽野綾子 |
出版社 |
新潮社 |
ジャンル |
小説 |
発行日 |
1978/8/25 |
購入日 |
2007/09/22 |
評価 |
良 |
新潮文庫
ミセス・グリーンウッド蔵書
900冊も目前なのでなんでも良いと手にとったところ結構楽しめた。
教養小説ではあるが、釣魚大全について高校生の太郎君が論ずるのは太郎君ではなく、著者が全面に出すぎている感じで小説としては必然性を感じない。曽 野綾子の評論として読んだ。同じような場面はいくつもあり、何度か挫折しそうになった。しかし後半、太郎君の友人の兄が心中事件をおこして小説らしくなり、飛ばし読みで完読。かなり曽根綾子の価値観を押し売りされた感じである。
ところで曽野綾子
の息子は三浦太郎で文化人類学者となり、親子で往復書簡集を出版している。この小説でもまだ高校生のころ考古学を専攻するか文化人類学者となろうかと悩むところがある。半分位は息子がモデルであろう。