読書録

シリアル番号 828

書名

教育の忘れもの −東京の学生寮・和敬塾

著者

上坂冬子

出版社

集英社

ジャンル

ノンフィクション

発行日

2006/3/29第1刷

購入日

2006/12/14

評価

S.K.にもらう。

村上春樹は若き頃この塾で生活したことがあり「ノルウェイの森」に登場するということを知っていたが、本著はその詳しい案内書。

和敬塾は旧肥後藩主:細川邸の跡地にある。隣は山県有朋の居宅跡に建てた椿山荘である。冷凍機械メーカーの前川製作所のオーナー経営者前川喜作氏が私財をなげうって創設し維持してきた。

各界で活躍するこの塾出身者多数を紹介している。

かっての職場の同僚Sが和敬塾の出身者で大変誇りを持っていたので連絡を取ると、この本に登場する島田紘一郎氏は彼の2才上の兄だという。島田兄弟は今財政破綻で苦しんでいる夕張市の出身。兄弟でここに世話になっていたのだ。島田紘一郎氏はエアバッグ用の火薬メーカーである日本化薬の社長となった。日本化薬は私が医薬品プラント担当だったときの大切な顧客候補であり、なんとか仕事をもらえないかと気をつかったことを懐かしく思い出す。


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