読書録

シリアル番号 752

書名

ながい坂 上下

著者

山本周五郎

出版社

新潮社

ジャンル

小説

発行日

1971/7/15発行
2004/4/10第60刷

購入日

2006/2/30予約、2006/6/25読完

評価

新潮文庫上下

朝日のbeで紹介文を読んで 三浦主水正(もんどのしょう)と妻つるの駆け引きがそのポイントと知り読むインセンティブを得る。

鎌倉図書館蔵、予約し4ケ月待って読む。 庭仕事の傍ら、約1週間で読破。堪能させてもらった。

奥村健男の解説によれば山本の「樅ノ木は残った」、「虚空遍歴」、「ながい坂」は山本周五郎文学を代表する本格小説とのこと。ロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」と同じく主人公三浦主水正の自己形成小説である。妻つるとの官能的すぎる性愛も驚きとともに読んだ。時代小説の形をとっているが、現代社会そのもので、読者は容易に感情移入できる。

非常に常識的な展開であった。長大な通俗小説という感じである。



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