読書録

シリアル番号 672

書名

日本の傑作機 図解・飛行機辞典

著者

小川俊彦

出版社

光人社

ジャンル

技術史

発行日

1997/1/20

購入日

2004/12/19

評価

鎌倉図書館蔵

終戦までに開発された軍用機の全て

日華事変で戦死した伯父が使った海軍機がどれであったか調べるために借りる。

これをみると日本軍はあまりに沢山の機種を開発したが成功し、量産されたものは少ない。「ジェットエンジンに取り憑かれた男」(Library Serial No.671)で紹介されているが、戦後米国の調査団は「海軍は53の基本形式と112種の変種を考え出し、陸軍は37種の基本形式と52の変種を、すなわち合計して90種の基本形式と164種の変種を作りだした」と報告している。 「その原因は進むべき方向を決め得る権力を任された人達が科学的知識に暗く、頭脳が緻密な学者的・技術者的人物は実行決断力に乏しかったため」と 国産初のジェットエンジンを開発した種子島はいっている。このような制度が負ける原因であったろう。海軍大臣米内光政は「敗戦は”技術の敗戦であった」と語る。


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