読書録

シリアル番号 607

書名

南からの日本文化 上下

著者

佐々木高明

出版社

NHK Books

ジャンル

歴史

発行日

2003/9/30

購入日

2003/11/24

評価

朝日新聞の書評で買う気になった。柳田國男が晩年「海上の道」を著し、日本人の先祖が稲作を携えて南中国を起点とする海上の道をやってきたという説を提唱した。しかし日本の学界は稲作は北から伝播したというのが定説である。佐々木は若いとき自ら行った東南アジアの農耕のフィールド調査、ならびに最近の考古学、民俗学、遺伝学の研究結果を踏まえ、縄文時代以前に畑作に近い水陸未文化な稲を含む雑穀栽培型の稲作がイモとアワの畑作を伴って南西諸島経由で日本に伝播していたという「新海上の道」という仮説を提唱している。


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