読書録

シリアル番号 570

書名

生命と地球の歴史

著者

丸山茂徳、磯崎行雄

出版社

岩波書店

ジャンル

地球科学

発行日

1998/1/20第1刷
2001/12/14第11刷

購入日

2003/05/03

評価

著者のオリジナルの説が展開されているので非常に刺激的。プルーム・テクトニクスの新理論の紹介など最新の研究成果を紹介してくれて大変勉強になった。ダーウィンの自然淘汰万能主義、ラブロックの「ガイア仮説」、ドーキンスの「利己的遺伝子説」、グールドの「平衡断絶説」にならぶ地球と生物の共進化の新説である。

地球誕生(45.5億年前)→マグマオーシャンの生成⇒マグマオーシャンの固化(43億年前)⇒地球マントルの化学成層⇒クリープマントルの対流とマグマの発生⇒原始海洋の形成(40億年前)→生命誕生(38億年前)⇒原核生物の出現(35億年前)→上部マントルのプレートテクトニクスによる化学分化⇒プルーム・テクトニクスによるマントルオーバーターン→核のダイナモ始動→紫外線の減少→酸素発生型生命の誕生(27億年前)⇒最初の超大陸誕生⇒真核生物の出現(21億年前)ウイルソンサイクルの開始⇒多細胞生物の出現(10億年前)→海水マントルへの逆流(7.5億年前)→アフリカ直下のスーパーホットプルーム誕生→スーパーアノキシア→古生代の生物絶滅→硬骨格生物の出現(5.45億年前)またはカンブリア紀動物群、陸の征服


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