読書録

シリアル番号 403

書名

ローマ人の物語 VII 悪名高き皇帝たち

著者

塩野七生

出版社

新潮社

ジャンル

歴史

発行日

1998/9/30発行

購入日

1998/10/05

評価

塩野七生のローマ史7冊目

第1代皇帝アウグストウスに次ぐ歴代皇帝であるティベリウス、カリグラ、クラディウス、ネロの歴代記。

ティベリウスがこもったカプリ島の東の崖の上に建てられたヴィラ・ヨヴィスの遺跡に行って見たくなった。

ティベリウスがアグリッピーナ1派や元老院の不良分子一掃のためにセイアヌスを使い、そして力を得たセイアヌスを破滅させた冷徹な政略には脱帽。

後を次いだカリグラが皇帝の器量あらずと分かったとき、カリグラが子供のころから護衛してきた近衛軍団の大隊長のカシウス・ケレアがこれを暗殺し、元老院に先立ちカリグラの叔父クラディススに引継ぐ既成事実を作り、自ら皇帝殺害の責任をとって慫慂として処刑される話は感動を与える。


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