読書録
シリアル番号 |
1367 |
書名
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風の演劇 評伝別役実
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著者
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内田洋一
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出版社
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白水社
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ジャンル
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戯曲
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発行日
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2018/8/20
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購入日
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2019/03/22
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評価
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優
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加畑高治氏の蔵書
2018/3/14湘南鎌倉総合病院に脳卒中に入院。3/22に聖テレジア病院。4/22に退院。この聖テレジア病院にて完読。
淡い淡い恋の話を別役は夏休みに出かけた戸隠のバンゴローで小笠原から聞き出し、小説にしたてたのである。あとがき風に「静かな夜であった。本当に、何か
詩でも作れなそうな夜であった」とふりかえっている。会って会話してしてしまえば、恋の平衡が壊れる。どこか父の憲夫のを思わせるロマンチシズムに、別役
ならではのイロニーが顔をのぞかせている。
高校二年の春には、この小笠原昌夫と二人だけの同人詩誌「河童」を出した。数人分のペンネームを使い分け、ガリ版で刷って旧友や女子校の文芸部で売ったら評判がよかった。入会希望もかなりでて、翌年二月に出した。
・・・
病気で回りをした小笠原昌夫は大学に進まずNHKに入って「新日本紀行」「シロクロード」「映像の世紀」などを手がける映像編集となった。
150pより