読書録

シリアル番号 1331

書名

クラウド化する世界

著者

ニコラス・G・カー

出版社

翔泳社

ジャンル

コンピュータ

発行日

2008/10/9第1刷

購入日

2018/03/02

評価



原題:THE BIG SWITCH Rewriting The World, From Edison to Google by Nicholas Carr

鎌倉図書館蔵

エジソンが中央発電+配電というシステムを構築して現在の巨大なシステムをつくって成功したように情報システムもパソコンを巨大なクラウドコンピュータに結んで巨大な情報システムとなった。

その裏に在るロジックはコストである。ビル・ゲーツはパソコンの覇者となったが結局ネットに負けた。グーグルはオレゴン州北部のDallesと言う町にData Centerを持っている。

ユーチューブ、スカイプが少ない従業員数で彼らの事業を作り上げたのは優れたソフトウェア・コードのお蔭だ。

貧富の差の拡大は情報技術をうまく使えるかどうかで決まるとバーナンキは言明。

ただインターネットの内部プロトコルは官僚機構、階層構造、中央集権の敵である。ジョンベリー・バーロウは1996年に「サイバースペースの独立宣言」を 書いた。「先進工業国の政府よ。我々は諸君を歓迎しない。ここでは諸君は統治権を有しない」と。しかしこれは間違った認識だった。ワールドワイドが一元的 なプログラミング可能なデータベースになると新しい種類の支配が可能となった。プログラミングは結局支配の手段いがいの何物でもない。国家はコンテンツを 規制できるのだ。


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