読書録

シリアル番号 1267

書名

2016年中国・ユーロ同時破綻で瓦解する世界経済 勝ち抜ける日本

著者

三橋貴明(みつはしたかあき)

出版社

徳間書店

ジャンル

経済

発行日

2015/11/30第1刷
2015/12/1第2刷

購入日

2016/02/23

評価



書店の店頭で衝動買い。

マンデル・フレミングモデルから導き出した結論と同じだったから、半日で拾い読みし、後日再読。

著者は基本的にPTTに反対。理由はグロバリゼーションは一部の国際資本のために過ぎず、貧富の差が生じるだけであると断じる。これはジャック・アタリの「21世紀の歴史」に描かれた第三段階の国家の枠を越えて市場の力が世界をリードする「超帝国」の段階から第四段階の超紛争に入りつつあると認識し、国民国家は国民のために働くべきという論だ。

安倍政権はこの国際資本のために人肌脱いで、第三段階から第四段階にすすむことを促進しただけとなる。

安倍政権が証明したように金融政策は需要喚起策策としては役に立たない。やはり公共投資のように国内に投資しなければジリ貧となる。民主党が始めた「コン クリートから人へ」の政策は間違いであった。無論効率の悪い投資はさけなければいけないが、外国に製造装置を投資したとて日本人の職場は失われ、日本には 配当金しかリターンはない。公共投資にくわえて公的介護人、保育士の最低賃金をあげるなどの財政政策で貧民発生を防止つつ、人口源に歯止めをかけるべき。 国債を国民が買っている範囲内でなら財政政策は有効である。
Rev. February 27, 2016


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