読書録

シリアル番号 1259

書名

古代史の謎は「海路」で解ける

著者

長野正孝

出版社

PHP新書

ジャンル

歴史

発行日

2015/1/30第1刷
2015/8/6第5刷

購入日

2015/12/27

評価



「古代史の謎は「鉄」で解ける」を読んで、日本の古代歴史学に疑問を投げつけた著者の論をも少し確かめようと買い求める。

「古代史の謎は「鉄」で解ける」より先に書かれた本で鉄などの当時の産品の交易のためにまず山陰の日本海側が先に開け、瀬戸内海は遅れていたという考察は 変わらない。交易船は帆船普及の前は手漕ぎボートを使ったために、沢山の泊地を一定間隔で整備して何日もかけて移動する方式だったとすると日本海側の遺跡 と一致し、書かれた歴史書(記紀) のどこが虚偽だったかが見えてくるという考え方。特に纏向遺跡の箸墓古墳が 卑弥呼の墓だということにはならない。これは中央史観のなせる業なのだ。


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