読書録

シリアル番号 1207

書名

ネアンデルタールの謎

著者

ジェイムズ・シュリーヴ

出版社

角川書店

ジャンル

サイエンス

発行日

1996/11/30初版
1997/1/30再版

購入日

2014/9/27

評価



題:The Neandertal Enigma Solving the Mystery of Modern Guman Origin by James Shreeve

鎌倉図書館

分子生物学の進歩でミトコンドリアの系統図を作ると人類の故郷はアフリカで、約10万年遡ればアフリカに行き着く。ミトコンドリアは女性によって受け継げ られるので、10万年前にアフリカで生きた女性の系列だけが今の人類の先祖ということになる。アメリカインディアンは2.1-4.2万年まえに米大陸に 渡っている。ところが考古学学者が掘り出す人骨からネンアンデルタール人は2.8万年前には今のスペインの南部に生きていたことになる。

どうも彼らは現代人とは交配することもなく、争った形跡もなく、全く別々に生きて絶滅したことになる。なぜか?
ここからはサイエンスライターの推論だが、現生人類が成功したのは@言葉によるコミュニケーションA個体同志の同盟関係構築のためのセックス・フォー・ ミートを可能とする常時発情と排卵の秘匿B異属結婚、集団間の配偶者交換のための近親相姦タブーC頻繁な分裂と融合によ、り戦略的なダマしが可能となるよ うに環境の変化に応じて新しい関係を構築できる柔軟な脳D芸術や儀式やシンボルを作りだすなどが原因と考察。


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