読書録

シリアル番号 1149

書名

天才数学者、株にはまる  数字オンチのための投資の考え方

著者

ジョン・アレン・パウロス

出版社

ダイヤモンド社

ジャンル

数学

発行日

2004/1/29第1刷
2004/4/23第4刷

購入日

2013/07/01

評価



辻邦生の「時の扉」を見つけに近くの鎌倉図書館に出かけた折、書庫でみつけ借りる。筆者がこの本をかいたのはワールドコムの倒産劇で自分の資産を失ったかtらである。

そこでまず投資家の行動は合理的か?となる

テクニカル分析は役にたつか?ではラルフ・ネルソン・エリオットは株価はフィナボッチ数に基づく周期で変動するとした。しかしこれはべき分布と言った方がより正しい。

市場はどいこまで効率的か?ではベンフォードに法則が紹介される。それは最上位が1である確率は30%、2である確率は18%、3である確率は12.5%。

ファンダメンタル分析は役に立つか?リスクといかに付き合うか?は飛ばす。

分散投資は有効か?ではジョン・メイナード・ケインズの 有名な言葉「自分はどのような知的影響とも無縁であると信じている現実主義的な人も、多くの場合過去の経済学者いずれかの奴隷である。権力の座にあって天 からの啓示を聞くと称する狂人たちも、数年前の三流学者から彼らの錯乱した考えを引き出しているのである」を引用。分散投資してもバブルのようなシステマ ティック・リスクは避けられない。

株価変動はカオスか?ではアルバート・ラズロ・バラバシの研究を紹介。インターネットのべき分布は沢山のホームページが人気のあるアドレス(ハブ)にリンクしす るという「フロッキング効果」でべき分布となるとしている。ドキュメントがリンクをk個もつ確率pは1/k^2.9に比例する。横軸k、縦軸p

ウェブの直径Dは19クリック。六次の隔たりより大きいのは人間が100のリンクを持つがウェブのリンクは少ない。今後はNの10の数乗倍になるから21クリック。D=2log(N) ここでN=ドキュメントの数。現在はN=10億程度。

投資理論はパラドックス?ではアメリカのコメディアンのグルーチョ・マルクスの「自分を会員にするようなクラブにははいらない」、クレタ人のエピメデスの「すべてのくれた人は嘘つきだ」(パラドックス集001)を紹介。


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