読書録
シリアル番号 |
1113 |
書名
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さっさと不況を終わらせろ
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著者
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ポール・クルーグマン
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出版社
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早川書房
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ジャンル
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経済学
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発行日
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2012/7/25初版
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購入日
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2012/7/19
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評価
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優
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原題:End This Depression Now by by Paul Krugman 2012
2年ぶりで国際協力銀行ビル内のホテル喫茶店での同期生飲み会に参加するために東京にでかけた折、出版日6日前の19日に丸善で購入。1日で読破。
クルーグマンのNYTimesのコラムは時々覗き、クーパー氏ともやり取りしていたが、最近は忙しくなってご無沙汰していた。彼は数年置きにまとめて今回
のような本にする。今回も数年のブランクを埋めるために買った。1日で読破した。最近の数年間の世界のうごきと今後どうすればよいかわかった。分かって
も、政治家、評論家が間違ったことをいうので世界はまだ低迷するだろう。たとえ話だが100ドルのバッテリーを交換すれば3万ドルの高級車も動き出すとい
る。実例は米国中心で野田政権のことは何もいっていないが、日本もヨーロッパ、とくにドイツも完全に逆噴射していることがわかる。日本で人気没落の小沢氏
が正しいということになる。
マクロ経済の難しいところは使った金は誰かの収入になるところで、おあしは天下のまわりもの。企業とか家庭のマネーフローとは全くちがうところろですね。
だから皆間違うのだなーと。政治家、経済学者、官僚はみな間違えるか臆病になって動けなくなる。バーナンキがその実例。これみな文系。私の好きな翻訳者山
形浩生は理系だ。私のパラドックス集12番にいれた1999年の彼の本の「倹約のパラドックス」が今回はさらに展開されて「負債圧縮のパラドックス」と
「柔軟性のパラドックス」が導かれていた。