読書録

シリアル番号 1106

書名

東電帝国 その失敗の本質

著者

志村嘉一郎

出版社

文芸春秋

ジャンル

経営学

発行日

2011/6/20第1刷
2011/8/10第3刷

購入日

2012/03/11

評価



散歩にでて近くの書店で購入。

執筆中の「原子力村紳 士録ー原 発メルトダウンのA、B、C級戦犯」の資料とするため購入。著者は元朝日新聞記者で電力中研顧問。

帯に最も知る記者がついに書いた超エリート集団のカネと人脈。なぜ朝日新聞は「原発賛成」に転向したのか?とある。読んでみて知らなかった情報は朝日が Yes butに転向したのは石油危機後、広告収入が減った広報局の要請で1974年編集担当専務の渡辺誠毅(東大)が電気事業連合会広報部の原発推進の意見広告 を受けると決断したときからであるという。これに読売が追従し、毎日は反原発特集連載中であったため広告はもらえなかったがやがて軍門に下る。1979年 論説委員の岸田純之助が中心となって全国の支社の記者の教育を行った。こうして原発安全神話が作られてゆくのである。

もう一つは産業界の反対を無視してまで1997年の京都議定書を批准した裏には原発20基を更に建設しようとしていた88才の平岩が政治工作したためと書 いてある。

東電は労務村、営業村、総務村などそこから外にでられないタコツボ組織で7名の歴代社長は総務と企画などゼネラリストてきいな部門からでていて技術系は2 代目の関東配電の社長だった高井亮太郎1名のみである。


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